とり田　博多水炊き4人前＜特製明太子付き＞

食の都・福岡が誇る郷土料理「博多水炊き」

まずはスープだけすくって一口。鶏のうま味と甘味がじわっと広がってほぅっと一息ついたら、次は鶏肉を口いっぱいに頬張って。お肉に集中し、言葉を忘れて堪能したことに、はっと気付いたら、鍋にたっぷりの野菜とつみれをイン。野菜や肉から生まれた滋味深い味が、じわじわじわじわ…体の隅々に広がっていきます。

海の幸・山の幸に恵まれた福岡市には、数ある名物がありますが、ぜひ食べていただきたいグルメの一つが「博多水炊き」です。「博多水炊きセット」は、あのグルメガイドでも高く評価された福岡の名店「とり田（でん）」の味をそのまま再現。福岡を代表する伝統鍋を家族で囲い、味わう、至福のひとときをお届けします。

博多水炊きの名店として名を馳せる「とり田」

日本有数のグルメタウンとして知られる福岡県福岡市。平成28年に福岡市が発表した資料によると、人口1000人あたりのレストランの数は東京、パリ、ミラノについで、福岡が並び、世界の食の都に匹敵します。

数々の名店がひしめく福岡で、博多水炊きの名店として名を馳せるのが、「とり田」です。「ミシュランガイド福岡・佐賀」では、水炊き店として初めて掲載された３つの人気店の一つで、おすすめのお店に贈られるビブグルマンを獲得。まさに名実ともに優れた水炊き専門店なのです。

まちの魅力を伝え、歴史を繋ぐ水炊き専門店を

「店をはじめたころ、水炊きが食べられる店といえば、多くは老舗。地元の人にとって、店で食べるものではなく、県外から訪れたお客さまの接待で水炊き店を利用することがメインだったんです」。そう教えてくれたのは、とり田の代表を務める奥津啓克（おくつ ひろかつ）さん。実は奥津さん、福岡ではなく神奈川県の出身です。都内のフレンチレストランで経験を経たのち、日本料理に転向。仕事で飲食店立ち上げをサポートするため訪れたのがきっかけとなり、福岡へ移住し、今に至ります。

「日本は各地に、その土地に伝わる昔ながらの料理があります。福岡でいえば、水炊きです。伝統料理としての水炊きを伝えることは、まちの魅力を伝えること、そして歴史をつなぐことにもつながります。これは”飲食人”としてとても意味がある。だからこそ地元の人にも受け入れてもらえるお店を作りたいと思ったんです」

丸鶏をじっくり煮込んだ贅沢なスープが特徴

今の人たちを惹きつけられる水炊きを作りたい。そんな奥津さんの思いから生まれたのが、とり田の水炊きです。新しすぎては受け入れてもらえないからと、見た目は昔ながらのスタンダードな水炊きですが、実は奥津さんのこだわりが詰まっています。

とり田の水炊きの一番の特徴はスープです。鶏ガラを使いのが一般的ですが、とり田ではなんと身のついた丸鶏を贅沢に使用。じっくり炊き込むことで、芳醇な白濁スープが出来上がります。お店と同様、化学調味料無添加です。

下味つきの鶏肉にオリジナルの薬味もセットに

お届けする水炊きセットは、スープのほかに、九州産地鶏の切り身ともも肉を使ったつみれ付き。「どちらもとり田の秘伝のタレで下味をつけているおかげで、肉が柔らかく、スープに馴染む味になっています」と奥津さんはにっこり。

さらに注目は、博多水炊きに欠かせないぽん酢と柚子胡椒です。カツオ、昆布、干し椎茸で、うま味を加えたポン酢は、まろやかな酸味。「器に盛った鍋の具材やお皿が美しく見えるように」と、通常のポン酢に比べ淡い色をしているのが印象的です。

また、柚子胡椒は鮮やかな黄金色。蓋を開けた瞬間から爽やかな香りが広がります。口に含めばその香りは一層強くなり、まるでゆずをかじっているかのよう。塩辛さを抑えた、フレッシュさを感じる柚子胡椒です。

水炊きはコース料理！自宅でのおいしい食べ方を伝授

ご家庭で楽しむ際は、キャベツ、ニンジン、小松菜、エノキ、くずきり、豆腐、白ネギを用意しましょう。まずは、スープと鶏肉を鍋で温めて、最初にスープだけを味わうのが博多流。その後、スライスしたネギをさっと加えて、ネギしゃぶとして鶏肉を堪能します。鶏肉を食べ終えたら、つみれと野菜も火にかけてどうぞ。最後はセットで届くラーメンで締め…ではなく、麺を食べた後もさらに残ったスープにごはんを加えておじやにしても良し、ルーを加えてカレーにしても良し！素材のうま味が凝縮されたスープを一滴残らず味わい尽くします。

「鍋と聞くと一気に煮立てていただくイメージですが、博多水炊きはコース料理。スープから始まり段階を追って具材を加えながら、時間の経過とともに変わる味をフルコースで楽しんでください」。おいしい水炊きの作り方は、とり田のYouTubeでも紹介されているので、いただく前にぜひチェックしておきましょう。