横浜中華街きっての老舗「菜香新館」
みなとみらい線の元町・中華街駅から横浜中華街を目指す時に最初にくぐる門「朝陽門」のほど近くに店舗を構える「菜香新館(さいこうしんかん)」。黄金色の正面入り口が目を引く5階建ての菜香新館のビルは、横浜中華街を訪れたことのある方なら一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。菜香新館の館内は1階、2階、3階、5階が客席となっていて、総席数が430の大型レストランです。
今から100年以上前の1919年に、初代オーナーが中国広東省から横浜入りしたところから始まった菜香新館は、横浜中華街に200店以上ある中華料理店の中でも老舗中の老舗として知られています。
ランチやディナーのお食事時には行列のできる人気店である菜香新館は、フロアごとにコンセプトの異なる空間が広がり、少人数でのお食事から大小宴会まで、様々なシーンで利用できるところも魅力のひとつです。個室も完備されているので、ご家族や友人とのちょっとした会食など、ゆったりとお食事を楽しみたい時にもおすすめです。
調度品ひとつひとつにもこだわりを感じられる贅沢な空間で、本格的な広東料理をお楽しみいただけます。
「本物を出したい」という想いからくる点心へのこだわり
中国茶を飲みながら点心(軽食)を楽しむ、中国広東省地方の伝統的食文化「飲茶」を横浜中華街で初めて取り入れたのは、菜香新館の二代目オーナーなのだそう。二代目オーナーは1984年、横浜中華街に飲茶専門店をオープンさせ、その後、異国の伝統習慣であった飲茶は横浜地方のみならず全国的に広く認知されるようになりました。「本物を出したい」という想いは代々受け継がれ、現在も菜香新館のレストラン及びふるさと納税返礼品などの通信販売で注文できる点心は、職人さんがひとつひとつ丁寧に手作りしています。点心はシンプルな材料ながら、味付けや調理法の違いなどで何百もの種類があるのだそうです。点心師は中国では国家資格のひとつであり、一人前の点心師になるまでには3年間ほどの修業が必要だと言います。
今回実際に、点心師の武井さんが調理しているところを見学させていただきました。でん粉質の材料で作った半透明の生地を丸く伸ばすところから、餡を包み成型するまでの速さと、出来上がった点心の美しさはまさに職人技。みるみるうちに出来上がっていく点心とその手技に目が離せませんでした。菜香新館の1階フロアでは、点心師さんが実際に調理している場面を見学することができます。お子さんはもちろん、大人が見ても目を見張る職人技、ぜひ一度ご覧になってみてください。
売り切れ必至の「清芳午餐」とは!?
「清芳午餐(せいほうランチ)」は今、口コミやSNSで話題を呼んでいる菜香新館が提供するランチコースです。美味しい広東料理を少しずつ楽しむことができ、写真映えも抜群な清芳午餐は1日30食限定(要予約)。英国のアフタヌーンティーのごとく小皿に上品に盛られたお料理はどれも彩り鮮やかで、運ばれてきた瞬間にテンションが上がってしまうこと請け合いです。思わず何枚も写真を撮りたくなってしまう見た目もさることながら、吟味された素材を丁寧に調理したお料理は一品一品が本格的な美味しさで、一口食べるごとに嬉しくなってしまいます。季節ごとに旬の食材を使ったお料理が出されるため、リピートしても飽きることはありません。なお、清芳午餐をご希望の場合は早めのご予約をおすすめいたします。
ふるさと納税返礼品のセット内容をご紹介
どのお料理を注文しても外れなしの菜香新館ですが、やっぱりその真骨頂は「点心」です。菜香新館がふるさと納税返礼品に出品しているのは、「本格飲茶手作り点心セット(5種33個)」と「海老プリプリ手作り点心セット(3種23個)」の2種類。どちらのセットにも、「そのお店の点心のレベルを知りたいなら必ず注文すべき」な「海老入り蒸し餃子」と、菜香新館の人気No.1メニュー「元祖海老のウエハース巻き揚げ」が入り、ご自宅で本格的な点心の味をお楽しみいただけます。ぶつ切りの海老とミンチ状の海老が混ざった餡を、ウエハースのようなサクサクの皮で包んだ「元祖海老のウエハース巻き揚げ」は、全国のみなさんに味わっていただきたい絶品点心です。横浜中華街きっての老舗・菜香新館を代表する点心の数々を、ぜひご自宅で気軽にお楽しみください。
横浜地域と歩む菜香新館のこれから
菜香新館は戦後間もない頃、横浜が焼け野原だったところからスタートして以来ずっと、横浜の街の発展を見守り、共に歩んできました。世界中にあるチャイナタウンの多くは中国人が外国で生活するための「華僑の街」ですが、横浜中華街は来街者のほとんどが日本人観光客であるという、珍しい特色があります。菜香新館では初代オーナーの時代からの、「人種の違いを超えて地域のみなさんと仲良く協力し合っていきたい」との想いを受け継いでいるのだそうです。また、オープン当初から変わらない伝統的な調理法で作られる広東料理の他に、時代に合った新メニューの開発にも力を入れているそう。温故知新ならぬ「温故創新」をモットーに、菜香新館は今後も素晴らしい広東料理の数々を提供し続けてくれることでしょう。
こだわりのポイントを紹介
昔ながらの調理法をそのまま活かし、オープン当初から変わらぬ味をお届けするとともに、時代に合った新メニューの開発にも力を入れています。
私たちが作っています
点心師としての修業を積んだスタッフが、館内厨房にて一点一点毎日丁寧に手作りしています。店内1階では実際に点心を作っている様子をご覧いただけます。
こんなところで作っています
点心やレストランでお出しするお料理、地方へ発送する商品を含め全て、横浜中華街にある店舗兼点心工場にて作っています。
この時期がおすすめ!
年間を通して美味しくいただける点心に加え、レストランでは点心の本場・中国の季節ごとの伝統行事に合わせ、期間限定のお食事メニューも提供しています。
私たちの想い
「飲茶文化」を横浜に広めた第一人者として、点心を含め広東料理の奥深さを更にみなさまにお伝えし続けていきたいと思っております。