山梨県富士河口湖町
花々と四季を巡る「佐倉ふるさと広場」
2022.07.21
日本各地のナビゲーターが、その土地に暮らす人たち(ふるさとLOVERS)からお聞きした「100年先に残したいもの」をご紹介するコーナー。今回は、ふるさとLOVERS公式Instagram「旅写真コンテスト」にご応募くださったうさまる(@usamaru0205)さんの100年先に残したいもの、千葉県佐倉市にある「佐倉ふるさと広場」をご紹介します。
誰かに教えたい旅写真コンテストとは?
「大切な人に教えたい」「100年先にまで残したい」。地元や旅先で見つけたとっておきの写真を、Instagram・Twitterでハッシュタグ「#ふるさとLOVERS」をつけて投稿してみませんか。「ふるさとLOVERS」では、「誰かに教えたい旅写真コンテスト」を主宰しています。投稿写真の中から選考の上、「ふるさとLOVERS賞」受賞者には賞品をプレゼント!ぜひご応募ください。
城下町や蘭学先進地としての歴史に抱かれる佐倉市
千葉県の北部に位置し、東京や成田空港からのアクセスが良い佐倉市。江戸時代には佐倉藩の城下町として栄えました。日本100名城に指定される佐倉城の城跡や武家屋敷群が当時の面影を色濃く残し、城下町の町並みは日本遺産にも登録されているほか、世界に誇れる国際観光モデル地区にも指定されています。
蘭学や西洋医学の先進地でもあり、歴史と文化的財産を兼ね備えた町。市の北部には千葉県内最大の湖沼である印旛(いんば)沼が広がり、豊かな自然も楽しめる観光地として、国内外問わず多くの観光客が心を癒しに訪れます。
心洗われる風景を100年先もここに。「佐倉ふるさと広場」
「この清らかな場所が大好きです!自然の恵みに感謝して、毎日を生きて行きたいです」のコメントで、「佐倉ふるさと広場」を投稿してくださったうさまる(@usamaru0205)さん。
絵本の世界をそのまま映し出したかのようなオランダ風車をバックに、色とりどりのチューリップが咲き誇る写真からは、優しく包み込む光と限りなく穏やかな時間があふれます。大空の下、胸いっぱいに深呼吸。心身ともに浄化され、自然と明日への活力がみなぎってきそうです。この景色にシャッターを切ったうさまるさんの思いが伝わってきます。
一番のおすすめは春のチューリップフェスタ
オランダ風車がシンボルの佐倉ふるさと広場は、市民をはじめ観光客にも愛される場所。市民の意識調査でも「好きな場所」としての票がたくさん集まったそうです。年間を通して一番のおすすめは、何といっても平成元年から始まった春のチューリップフェスタ(毎年3月から4月にかけて3週間ほど開催)。
広場の敷地と隣接の水田区域までを存分に使い、毎年オランダ産のチューリップが植え付けられます。今年は55万本が開花し、来場者の目を楽しませました。過去には最高80万本の開花を記録。本数としては関東最大級を誇るといいます。
オランダからやってきた風車!「リーフデ」の魅力
佐倉藩主の堀田正睦(ほったまさよし)公が 蘭学を積極的に取り入れたというつながりを大切に、佐倉市は現在もオランダとの文化交流を続けています。佐倉市制40周年を記念して、平成6年春に設置されたオランダ風車は、オランダ人技師により建設されました。
国内でもわずか3カ所しかないという、風で回るオランダ風車。広場のランドマークとして、また日蘭親善のシンボルとして、この地で今日も風を受けながら伸びやかにその羽根を回します。
風車内は見学も可能で、風車の羽根の回転を水汲みの回転に変える歯車構造を知ることができる学びのスペースとなっています。
夏のひまわりや秋のコスモスも絶景
ゴールデンウィーク頃には、夏に向けて「ひまわりガーデン」の準備が始まります。咲き終えたチューリップの球根ごと土を耕し、新たにひまわりの種をまきます。品種は、ひまわりに情熱を注いだといわれるオランダの画家、ゴッホが描いた「ビンセント」。約1万5千本が見事に開花するひまわり畑には夕日がピッタリで、写真映えスポットとして人気です。
秋になると広場はコスモスでいっぱいに。オランダ風車が穏やかに回る中、季節の花々がまるでじゅうたんのように彩りを添える風景は、訪れる人の心を優しく癒し続けてくれます。
本格的サイクリングロードと観光船で印旛沼を楽しむ
広場の隣には、季節ごとにさまざまな表情を見せる雄大な印旛沼があります 。現在は干拓されて西印旛沼と北印旛沼のふたつに分かれており、合わせるとその大きさは国内でも最大級といわれます。ユリカモメやガンなどの野鳥も飛来。週末には 、観光船に乗って豊かな自然を巡ることもできます。その印旛沼を囲む全長27.3kmのサイクリングロードを、広場のレンタサイクルで走ってみるのも爽快です。
濃厚な味わいで人気!名物ソフトクリームを堪能
また、公園敷地内の売店「佐蘭花(さらんか)」では、ソフトクリームが名物。 地元の牧場から仕入れる新鮮な牛乳を使ったソフトクリームは、まろやかで濃厚な味わい。ここに来たら必ず食べるというファンも多いとのことですが、私もそのおいしさにまんまと心まで溶かされました!
人々の手仕事が垣間見える風景の温かさ
美しい景観を保っている背景には、細やかに手入れをして景観を守り続ける人々がいます。佐倉市観光協会が指揮を執り、広場の整備を日々行っているそうです。「市民の皆さんに愛され、何度も足を運んでもらえる場所になれば。特に、この地から巣立った子どもたちが 懐かしく戻って来るような、そんな『ふるさと』を守っていきたいですね」と、佐倉市都市部公園緑地課の向後貴大(こうご たかひろ)さんは話します。
ベビーカーを押す家族連れも、車椅子の方も、ペット連れも、皆思い思いに園路を巡り、花々をめでる姿が印象的でした。美しい自然の前では皆が笑顔に染まります。広場が抱く大切な情景は、時間がたっても色あせることなく、ここに息づいてゆくことでしょう。
施設情報はこちら
施設名 佐倉ふるさと広場
住所 千葉県佐倉市臼井田2714
電話番号 043-486-8898
営業時間 24時間営業
休業日 無休
施設名 佐蘭花 (売店、無料休憩所、トイレ、授乳室、シャワー室他)
住所 千葉県佐倉市臼井田2714
電話番号 043-486-8898
営業時間 午前9時~午後5時
休業日 年末年始のみ
※施設に属する情報に関しましては、予告なく変更となる可能性がございます。ご訪問の際は各施設のホームページ等で最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。
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