写真提供/富士山三島東急ホテル
静岡県三島市『富士山三島東急ホテル』

富士山の絶景ビュー展望風呂が自慢のホテル

2022.04.12

静岡県三島市 × 富士山三島東急ホテル

日本には旅の目的地になるホテルや、ふるさとに帰ったような気持ちになる旅館があります。この記事では、人々の記憶に残る「とっておきの宿」をふるさとLOVERSナビゲーターが訪問し、その魅力をたっぷりとご紹介します。今回訪れたのは、富士を感じるベースホテルをコンセプトとした静岡県三島市のホテル「富士山三島東急ホテル」です。

富士山・箱根・伊豆へのアクセスに優れたJR三島駅前のホテル

写真提供/富士山三島東急ホテル
写真提供/富士山三島東急ホテル

東京からは新幹線で45分の場所にある静岡県三島市。富士・箱根・伊豆の観光地の真ん中にあり、車で30分〜1時間程度で行けるのが魅力のエリアです。首都圏から三島までは車で1時間程度。気軽に行ける旅行先として、三島は注目を集めているんです。

そんな三島市にあるのが「富士山三島東急ホテル」。JR三島駅南口のロータリーに、2020年6月30日にオープンしました。「富士を感じるベースホテル」をコンセプトとしており、富士山を望めるロケーションやラグジュアリーな演出が気分を盛り上げてくれるホテルです。一押しは、最上階の14階にある展望風呂。ゆっくりお風呂に浸かりながら富士山の眺望を楽しむことができます。また、地元の食材を使用し、和と洋をアレンジした炉端グリル料理などがいただけるレストランもおすすめです。

ホテルを案内してくれたのは、「富士山三島東急ホテル」の広報を担当している販売促進の有馬ゆいさん。

「今日は富士山が見えますかというお電話をよくいただきます。富士山が見えるなら宿泊しに行きたい、レストランを利用したいというリピーターのお客さまも多いです」と有馬さん。当日の問い合わせが多いなんて、思いついたらすぐ行ける、首都圏から1時間程度という距離感ならではのエピソードですね。とはいえ、お部屋やレストランは当日だと空いていないこともあるのでできるだけ事前に予約しておきましょう。

富士山と一緒に時を過ごすラグジュアリー空間

写真提供/富士山三島東急ホテル
写真提供/富士山三島東急ホテル

2階のロビーに入ると、まず出迎えてくれるのが、富士山を望むラグジュアリーな空間です。3〜12階までが客室になっており、13階がレストラン、14階が展望温浴施設とフィットネス。お部屋は全部で195部屋あり、そのうち約7割の部屋から富士山が見えるようになっています。

写真提供/富士山三島東急ホテル
写真提供/富士山三島東急ホテル

部屋に入ると、高さ2mほどの大きな窓から見える富士山!思わず歓声が漏れます。リピーターが多いのが納得できる、まさに富士山が主役のお部屋です。今回、宿泊したのは、6〜9階のスーペリアツイン/ミドルフロアのタイプのお部屋。室内は、富士山に合わせて和の雰囲気をプラス。ベッドフレームやテーブルには桜の木を使用するなど、木材をふんだんに使用しています。

ベッドの上に置かれたフットスローは、静岡県浜松市のざざんざ織と呼ばれる伝統工芸品で、年月が経つほど美しく変化する絹織物。とても複雑な織になっているので、ぜひ手に取って見てみてくださいね。

実は、ホテルのホームページには記載がないのですが、ホテルの窓からは富士山以外にもJR三島駅のホームの様子がわかります。在来線や貨物線のほか、伊豆箱根鉄道といった電車を見ることもでき、電車好きの方、小さなお子さんと訪れるファミリーに評判です。

ところで、館内では、至るところに六角形のモチーフのデザインが散りばめられています。この六角形は富士山の「柱状節理(ちゅうじょうせつり)」をイメージしたもの。柱状節理とは、火山から流れた溶岩が冷え固まって、五角形や六角形の規則正しい柱状の割れ目を形成する現象のことで、三島や伊豆では、あちらこちらでこの柱状節理になった溶岩を見ることができるのです。

また、富士山が浮き出るグラスも用意されており、飲み物を注いで、それと一緒に富士山の写真を撮る人が続出中!ほかにも、室内には、至るところに富士を感じる仕掛けが施されているのでぜひ探してみてくださいね。

写真提供/富士山三島東急ホテル
写真提供/富士山三島東急ホテル

せっかくなので、ほかのお部屋も見せていただきました。こちらはデラックスラージ和洋ツインのお部屋。テーブルがあるので、ご自宅のリビングのように過ごせそうです。テーブルがあるタイプのお部屋は、企業の宿泊会議ルームとしても利用されるそう。

写真提供/富士山三島東急ホテル
写真提供/富士山三島東急ホテル

こちらはファミリーコーナー畳ルーム。大きな2面窓があり、日中は富士山が、夜は夜景が楽しめます。6人まで利用でき、3世代での旅行から、女子会での利用もおすすめです。

和とフレンチの共演。溶岩石の熱で焼き上げた料理

写真提供/富士山三島東急ホテル
写真提供/富士山三島東急ホテル

お待ちかねの夕食は、13階にあるレストラン「ROBATA GRILL 炉 L’EAU(ロバタ グリル ロー)」。“L’EAU”は、フランス語で“水”の意味があり、三島市内の至るところで沸いている富士山の伏流水をイメージして名付けられています。

写真提供/富士山三島東急ホテル
写真提供/富士山三島東急ホテル

L’EAUでは、フレンチ出身のシェフが、和の技法も加えた炉端グリル料理を提供。溶岩石を使用し、遠赤外線効果でおいしく焼き上がります。おいしそうなお肉の香りに食欲がそそられます。地元の食材をふんだんに使用したランチやディナーのコース料理を提供するほか、静岡の日本酒・焼酎・果実酒・ソフトドリンクと、静岡の飲み物の種類も豊富です。

写真提供/富士山三島東急ホテル
写真提供/富士山三島東急ホテル

L’EAUでも注目すべきは、やはりその景色の美しさ!日が沈む頃に訪れれば、写真のように空にきれいなグラデーションが生まれ、富士山が色づく素敵な風景に出会えるんです。写真の場所は角に設けられた個室で、2面窓から富士山、駿河湾、街並みといった素晴らしい風景に出会えることができます。親族での集まりや顔合わせなどでも人気の個室。特別な日に利用したいお部屋です。

翌朝は、青空に映える富士山を眺めながら朝食をいただきました。朝と夜、二つの富士山の顔が楽しめるなんてとっても贅沢!もちろん、料理も絶品です。和洋ブッフェが用意されており、中でもおすすめは魚の干物。ふっくら焼きあがっていて、おいしいのでぜひ味わってくださいね。

地上60mからの絶景! 感動の入浴時間

食事を終えたところで、展望風呂へ。エレベーターで14階へと上がります。エレベーターホールで出迎えてくれたのは、三島市内にある日本百名城のひとつ「山中城跡公園」から望む富士山の風景を描いた絵画。上写真は投影されていない状態ですが、入浴可能な時間帯には、四季折々のプロジェクションマッピングが楽しめるんです。エレベーターから降りると、思わず「わぁ!」と歓声をあげてしまう素敵な仕掛けになっています。

写真提供/富士山三島東急ホテル
写真提供/富士山三島東急ホテル

そしてこちらが絶景の展望風呂。露天風呂もあります。おすすめの時間帯は、夕方のあたりがピンクや紫に染まる頃と、早朝の日の出の頃。刻一刻と移り変わる風景の変化は、ついつい長湯をしてしまう美しさです。

ちなみに、内風呂は、三島市の中心部を流れる源兵衛川の飛び石をモチーフにした内装に。至るところに、富士山と三島を感じさせてくれる仕掛けがあるのが富士山三島東急ホテルの魅力の一つですね。

自転車の貸し出しや観光案内コーナーも

三島からは「三嶋大社」や「三島スカイウォーク」といった観光施設のほか、富士登山やアウトレット、サファリパークといった人気スポットへのアクセスも抜群。また、近隣にはプロのゴルフ大会が開催されるような格式あるゴルフ場が多いことから、ゴルフを目的とした利用も多くなっています。

ホテルのロビーには、観光パンフレットを集めたコーナーもあるので、訪れてからここで観光プランを考えてもよさそうです。E-BIKE(電動アシスト付きスポーツバイク)やロードバイクの貸し出しも行っています。

写真提供/富士山三島東急ホテル
写真提供/富士山三島東急ホテル

それにしても、一日中、富士山が見られるというのは、本当に贅沢な時間。富士山をただ見るだけでなく、富士山にまつわる静岡や三島の文化も感じさせてくれる、コンセプトを体現した空間です。ホテルならではの清潔感あふれる雰囲気と、行き届いたサービスもあいまって「また来たいな」と感じさせてくれるホテルでした。

施設情報はこちら

施設名
富士山三島東急ホテル

住所
静岡県三島市一番町17-1

電話番号
055-991-0109

※施設に属する情報に関しましては、予告なく変更となる可能性がございます。ご訪問の際は各施設のホームページ等で最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。

ふるさと納税で旅行に行く

地域ナビゲーター

河田 良子

中部支部 地域ナビゲーター
河田 良子

福岡県出身、名古屋の編集プロダクションでデザイン・執筆の仕事をしたあと、2004年に静岡市へ移住。出版社でwebディレクターとして勤務したあと、2007年に取材・執筆・撮影・編集・デザインを生業とするフリーランスとして活動開始。静岡県内各地を飛び回りながら、静岡の魅力を発掘中。