静岡県三島市
異国情緒あふれる長崎で、極上の大人旅を
2021.04.20
異国情緒が香る「長崎」。数百年前から日本の有力な貿易拠点としてヨーロッパや中国の文化を伝えてきました。現在でも街中にある建築や料理、工芸品に至るまで脈々と文化が受け継がれており、エキゾチックな雰囲気が漂っています。
今回ご案内するのは、ゆったりとした時間が流れる贅沢な1泊2日の大人旅。温かくもてなしてくれる地元の方々とふれあいながら、パートナーや友人と共に特別な長崎を楽しみましょう。
おすすめモデルコース
1日目
- 14:30 グラバー園で異国情緒を感じる旅のスタート
- 16:00 瑠璃庵で世界に一つのグラス作りを体験
- 18:00 坂本屋で伝統の卓袱料理を味わう
- 20:00 ガーデンテラス長崎ホテル&リゾートで贅沢な夜を堪能
2日目
- 9:00 長崎食材を思いっきり楽しむ朝食
- 9:40 琴海堂の長崎和三盆カステラをお土産に
14:30 グラバー園で異国情緒を感じる旅のスタート
まず最初に訪れたいのは「グラバー園」です。1859年に日本へやってきたスコットランドの商人、トーマス・ブレーク・グラバーの邸宅など3つの国指定重要文化財の住宅と、貴重な洋風建築群が並んでいます。園内を歩けばまるで外国を旅しているような気分に。
さらに、気分を盛り上げてくれるのがVR体験(有料)。世界遺産「グラバー住宅」の主、トーマス・ブレーク・グラバーの功績とその家族などの歴史エピソードを、VR(仮想現実)で体験することができます。
グラバー園は昼夜問わず風光明媚な景色を眺められる名所としても知られており、街並みや長崎港を一望できます。春になると施設内の花々が一斉に花開き、見事な光景へと変わるそう。
しばらく歩いたらグラバーカフェで一休みしましょう。ソフトクリームなどのスイーツのほか豊富なドリンクメニューが用意されていて、時期によっては生ビールを楽しめます。壮大な景色を見ながらおいしいビールを一口、二口……。最高な旅の始まりですね。
スタッフおすすめは、グラバー園から望む長崎の景観とレトロ写真館。レトロ写真館では、たくさんの衣装のなかから、お気に入りの1着を選んで、写真撮影が楽しめます(有料)。長崎らしい景観を背景に撮影するのはもちろん、緑に囲まれた旧オルト住宅や、白い外観の美しさが際立つ旧三菱第2ドックハウスも人気です。一味違う特別な写真を旅の記念に残しませんか。
なお、中心的な建築である旧グラバー住宅は2021年12月下旬まで補修工事が行われており、同年12月下旬に全面開放(予定)とのこと。完成したらまた訪れてみたいと感じる魅力的なテーマパークです。
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施設名
グラバー園
住所
長崎県長崎市南山手町8番1号
電話番号
095-822-8223
営業時間
8:00~18:00 ※最終入園受付は17:40まで、グラバーカフェ:10:00~17:00(L.O.16:30)
休業日
無休
※施設に属する情報に関しましては、予告なく変更となる可能性がございます。ご訪問の際は各施設のホームページ等で最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。
16:00 瑠璃庵で世界に一つのグラス作りを体験
1570年ごろ、ポルトガルから長崎に伝えられたびいどろ(和ガラス)。びいどろを現代に継承している「瑠璃庵」では、実際に溶けたガラスを吹くオリジナルグラス作りを体験できます。1100度に及ぶ高温のガラスはとてもデリケート。形が崩れないようスピード感をもって作業を進めて行きます。
一人一人の力加減や個性に合わせた親身な指導によって、グラスが出来上がっていく喜びはひとしおです。「気持ちを込められる分、自分だけのグラスで飲むといつもよりおいしく感じる」という方もいるのだとか。完成してすぐの作品は500度と熱いため、冷ましてから後日発送してもらえます。
瑠璃庵でイチ押しの商品は「長崎チロリ」。江戸時代に使われていた急須型の酒器を復刻したものです。チロリを作れるようになるには、最低でも10年の修業をしなければならないほど高い技術が必要だそう。
瑠璃庵では原材料からこだわり、海の砂を集めて成分を抽出し金属などを独自に調合することで、非常に透明度が高いガラスが出来上がります。長崎の青い海を思わせる神秘的な色はコバルトブルーという金属を混ぜることで生まれます。長年に渡って培われた技術と、繊細なフォルムが見事に融合した長崎チロリで飲むお酒は至福の味わい。何気ない日常の中で特別感を演出してくれる逸品です。
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施設名
瑠璃庵
住所
長崎県長崎市松が枝町5-11
電話番号
095-827-0737
営業時間
9:00~18:00
休業日
火曜
※施設に属する情報に関しましては、予告なく変更となる可能性がございます。ご訪問の際は各施設のホームページ等で最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。
18:00 坂本屋で伝統の卓袱料理を味わう
体験でひとしきり体を動かした後はお待ちかねの夕食。明治27年創業の料亭旅館坂本屋で、長崎伝統の卓袱(しっぽく)料理をいただきましょう。
卓袱とは、卓=朱塗りのテーブル、袱=テーブルクロス(網の目模様はクロスを模したもの)のこと。この円卓の上で振舞われるコース料理が卓袱料理です。坂本屋では旬の食材や華やかな器を使うことで季節感を出し、お客さまの目を楽しませる演出を施しています。
まず最初に「御鰭(おひれ)をどうぞ」という女将の挨拶をきっかけにいただくのは、鯛が入ったお吸い物の御鰭椀です。出汁には特にこだわり、漁協から直接仕入れた利尻昆布と地元老舗店の最高クラスかつお節を使用しているそう。澄み切った出汁は風味豊かで、ホッとするおいしさが五臓六腑に沁み渡ります。
メインディッシュは東坡煮(とうばに、豚の角煮のこと)です。長時間煮込み柔らかくなった豚肉と、代々受け継がれてきた深みのあるタレが絶妙にマッチ。舌の上でホロホロとろけていく食感は、何とも言えない喜びですよ。
坂本屋では、50年ほど前から東坡煮を真空パックして販売しています。現在は通信販売も行っており全国でリピーター続出とのこと。東坡煮の煮汁や野菜とともに炊きこんだご飯の上に、小さく切った東坡煮をあしらった角煮めしも大変人気の商品です。
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施設名
料亭御宿 坂本屋
住所
長崎県長崎市金屋町2-13
電話番号
095-826-8211 (フリーダイヤル:0120-26-8210)
営業時間
11:30~14:00(昼の食事) ※13:30までに入店 17:30~21:00(夜の食事) ※19:30までに入店
休業日
無休
※施設に属する情報に関しましては、予告なく変更となる可能性がございます。ご訪問の際は各施設のホームページ等で最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。
20:00 ガーデンテラス長崎ホテル&リゾートで贅沢な夜を堪能
今夜のお宿は、稲佐山の中腹にある「ガーデンテラス長崎ホテル&リゾート」。日本を代表する建築家・隈研吾氏がデザインを行っており、空間全体から細かな調度品に至るまで、シンプルで洗練されたこだわりを感じる美術館のようなホテルです。
36室に及ぶ客室は全てテラス付きのオーシャンビュー。大きな窓から臨む長崎港の風景は絵画のようで、思わず息をのむ美しさです。セールスマネージャー大石和輝さんによる「ここは『長崎の特等席』。誰も見たことのない極上の長崎を体感できますよ」とのお話に心がときめきます。
さらに贅沢を味わうべく宿泊客限定のクラブラウンジへ向かいましょう。ドリンクや軽食と共に、温かい街明かりが瞬く格別の夜景をゆったり眺められます。
夜が更けてきたらワインバーへ。精選された世界のプレミアムワインや、ホテル系列ワイナリー特製の五島ワインがそろっています。おいしいお酒を五感で堪能するラグジュアリーなひと時を過ごしましょう。
9:00 長崎食材を思いっきり楽しむ朝食
穏やかな朝を迎えると、いよいよお楽しみの朝食。レストランの大きな窓から朝日にきらめく長崎の街並みを眺めながら、豪華な朝のスタートです。
朝食は洋食、和食、エッグベネディクトの定食から選べる嬉しいプラン。どれにしようかなとワクワクしますね。いずれも注文を受けてから作るため、できたての温かいお料理を楽しめます。優しい味わいの品々は長崎ならではの上質な食材がふんだんに使われ、そのおいしさに何度もおかわりしてしまいそう。おなかも心も幸福感でいっぱいに満たされていきますよ。
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施設名
ガーデンテラス長崎ホテル&リゾート
住所
長崎県長崎市秋月町2-3
電話番号
095-864-7777(代表)
営業時間
チェックイン 16:00 チェックアウト 12:00 宿泊者専用クラブラウンジ 9:00~22:00 ワインバー 17:00~24:00(L.O.23:00)
休業日
無休
※施設に属する情報に関しましては、予告なく変更となる可能性がございます。ご訪問の際は各施設のホームページ等で最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。
9:40 琴海堂の長崎和三盆カステラをお土産に
旅のラストに長崎名物のカステラを買いに行きましょう。ホテルを出発し車で40分ほどかけてたどり着くのは、長崎市西海町に店を構える「琴海堂」。地元の方々をはじめ日本全国のファンに50年以上愛されている菓子店です。
ぜひとも手に入れたいのは、創業当時から大人気の長崎和三盆カステラ。全国菓子大博覧会で名誉金賞を受賞した逸品です。
「材料には徹底的にこだわっています。これ以上のレベルはない、トップクラスのものだけを使っているんですよ」と情熱を込めて語るのは、琴海堂を創業した山本洋一さん。小麦粉をギリギリまで減らし、長崎県産の産みたて太陽卵、柑橘系の爽やかな風味を持つ佐賀県産の純糯米水飴、そして希少性が高く真っ白な徳島県産の極上和三盆糖をたっぷりと使用。日にちが経っても口当たりがよく、ベストな味わいが続きます。
また、製法にもこだわりが。琴海堂では、カステラを職人がつきっきりで1時間以上じっくり焼いていきます。こまめに温度を上げ下げして調整することで、焼き上がりがふっくらするそう。
長崎和三盆カステラは口に入れたとたん、豊かな卵の風味と上品ですっきりとした甘さが行き渡ります。ふわふわもちもちの弾力としっとり食感のとりこになりますよ。長崎での思い出を語らうお供にぴったりの銘菓です。
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施設名
株式会社 琴海堂
住所
長崎県長崎市西海町1557-3
電話番号
095-884-2303
営業時間
9:00~18:00
休業日
不定休
※施設に属する情報に関しましては、予告なく変更となる可能性がございます。ご訪問の際は各施設のホームページ等で最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。
今回巡ったのは異国情緒と贅沢をゆったりと堪能する大人旅。特別な体験をしながら、豊かな風景や極上においしい食べ物、地元の方々の優しい人柄にふれて、長崎を第二の故郷にしたいと感じるほど幸せいっぱいの旅となりました。人生の大切なものを思い出させてくれる、あたたかな長崎の魅力を体感しに来てみませんか。
※施設に属する情報に関しましては、予告なく変更となる可能性がございます。ご訪問の際は各施設のホームページ等で最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。
地域ナビゲーター
九州支部 地域ナビゲーター
森 一峻
長崎県東彼杵町在住。地元東彼杵町へ十数年前にUターンし、現在は東彼杵町を中心に長崎県の地域のコーディネーターとして活動中。自然派生していくまちのあり方を探求し地域にさわやかな風を吹かせたいと緩やかに活動しています。ライティングで大事にしていることは記事を読んでくださったみなさんにまるで地域を旅して地域の「ひと」「こと」「もの」と会っていただいたかと錯覚するぐらいの魅力を感じてもらえる表現をできたらと思っています。