静岡県三島市
感動の瞬間に行ってみた!ガンガラーの谷編
2021.11.16
『五感が潤う南城市で自然の神秘に触れる旅』
そのとき、その瞬間でなければ決して出会えない日本の絶景を紹介する「感動の瞬間」シリーズ。この記事では、日常や普段の旅行ではなかなか見ることのできない感動スポットに、ふるさとLOVERSナビゲーターが旅人となって訪問。その土地に旅がしたくなる周辺情報と一緒に、みなさまをご案内します。今回の感動の瞬間は、沖縄県南城市の「ガンガラーの谷」です。
おすすめモデルコース
「感動の瞬間 × ガンガラーの谷」
生命力に満ちた巨木と、何万年もの時を経た巨岩が織りなす神秘の地。「ガンガラーの谷」は数十万年前の鍾乳洞が崩壊してできた谷間に広がる森にあり、沖縄の自然と人の結びつきを全身で体感できる場所です。見どころは、威風堂々と佇む樹齢約150年の大主(うふしゅ)・ガジュマル。圧巻の大自然を目撃すべく、ふるさとLOVERSナビゲーターの三好が、ガンガラーの谷へ行ってきました。
約1時間半かけて巡るガンガラーの谷をはじめ、壮大な自然や文化がある南城市は見どころたっぷり。ということで、まずは腹ごしらえから南城市の旅ははじまります。
11:30 地の恵みをとことん味わうランチタイム
ランチタイムに訪れたのは、南城市の高台にある隠れ家レストラン「BE NATURAL(ビーナチュラル)」。こんなところにお店が?と思うほどの坂道を、ぐんぐん登った丘の上に佇んでいます。レストランの庭からは南城市の景色が一望でき、旅のスタートにぴったりです。
オーナーシェフの日向紀彦(ひなた のりひこ)さんは「緑の中で食事ができたらいいな」と、この場所を選んだのだといいます。お店を取り囲む大きな窓のすべてから、庭で育つ生き生きとした植物の緑と南城市の太陽の光が差し込み、ウッディーな内装とあいまって店内を温かく包み込みます。
ランチは地元の新鮮な食材を中心としたお魚メインのコースのみ。旬の食材や一皿一皿の味の変化を器ごと楽しめるコース料理です。内容は3週間に一度変更。一皿のわくわく感とその美味しさ、自然に満ちた温かな空間に、自然と顔がほころびます。
日向さんの料理への想いは至ってシンプル。「どうしたら美味しく食べてもらえるのか」の一択です。ですがその一択のための行動は何十択もあります。たとえばパンやジェラートは自家製、珈琲は自家焙煎であることや、近くにある知念漁港の仲買いの権利を取得して自身で目利きした魚を仕入れることなど、どこまでも自分でやるのがモットー。内装作りもほぼ日向さんが行い、食事を美味しく食べてもらうための整備に抜かりがありません。
日向さんが国内外から集めて販売する器やアクセサリー、雑貨も可愛らしく並び、入った瞬間から出るまでずっと美味しい!そんなお店で、とびきり優しい時間を過ごすことができました。
施設情報はこちら
施設名
BE NATURAL(ビーナチュラル )
住所
沖縄県南城市佐敷字佐敷138-1
電話番号
098-947-6203
営業時間
11:30~14:00/18:00~21:00(L.O20:00)
定休日
火、水曜日(※祝日は営業)
※施設に属する情報に関しましては、予告なく変更となる可能性がございます。ご訪問の際は各施設のホームページ等で最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。
13:30 圧巻の大自然に思いを馳せる
おなかが満たされて感度が高まった後は、今回のメインスポットであり感動の瞬間スポットの「ガンガラーの谷」へ。まず辿り着いたのはツアーの出発地点・ケイブカフェ(サキタリ洞)。2万3000年前の世界最古の釣針が発見された遺跡でもあります。鍾乳洞はツアー参加者のみが利用できるカフェスペース。また、不定期で音楽会や講演会など各種イベントを開催しています。
ガンガラーの谷は数十万年前の鍾乳洞が崩壊してできた谷間に、亜熱帯の森ができたなんとも不思議な空間。専門ガイドと一緒に巡る約1時間20分のガイドツアーが楽しめます。
今回ガンガラーの谷を案内してくれるのは、乙黒好加(おとぐろみか)さん。乙黒さんもこの神秘的な自然に魅せられたひとりです。敷地内にあるスタッフ手作りのツリーテラスから海を眺めながら、「あの海の近くで港川人(みなとがわじん/日本人のルーツだといわれる人類)の骨が見つかったんですよ」と、敷地内だけでなく、敷地から見える景色についても教えてくれる知識の豊富さに、わくわく感が高まります。では、早速巡りましょう。
ガンガラーの谷に一歩足を踏み入れると、360度どこを見てもゆたかな大自然が張り巡らされています。すくすくと大きく伸びる木々や小川のせせらぎ、どこからともなく聴こえてくる鳥のさえずりで全身が癒されていくのを感じます。森林浴や動植物の観察はもちろん、敷地内には安産や良縁にご利益があるとされるパワースポットも。
ほとんどが木々に囲まれた谷内は、もともと鍾乳洞だったということを忘れさせますが、歩いていくと一気に鍾乳洞らしい空間に!真っ暗闇の中、乙黒さんが持つランタンの灯りを頼りに進むと、湿気を帯びた空間に勢いよく水が流れ込む音、鍾乳石などを見ることができ、鍾乳洞が崩壊してできた場所なのだと実感させられます。
さらに森林浴を楽しんだ後は岩壁に囲まれた谷を歩くと、一気に開けた場所に。
ここはガンガラーの谷のメインスポットであり、感動の瞬間スポットでもある樹齢150年の大主(うふしゅ)ガジュマルがそびえ立つ場所。ひんやりとした空間に、まっすぐに伸びる神木、そこから垂れ下がる木の根、呼吸が聴こえてきそうな樹々の生命力がそれぞれに響き合っているように感じます。全長20mのガジュマルを前にただただ圧倒。ガジュマルが繋いできた命、時とともに刻まれた凛々しさに思いを馳せ、しばらくの間は木から目を離すことができませんでした。
ガイドツアーのあとは、隣接するおきなわワールドの前で解散となります。
施設情報はこちら
施設名
ガンガラーの谷
住所
沖縄県南城市玉城字前川202番地
電話番号
098-948-4192(電話受付9:00~17:30)
営業時間
9:00~16:00
定休日
なし
ツアー料金
2500円(1名/税込み)、中学生以上の学生1500円(要学生証提示) ※ツアー以外での入場はできません。 ※事前に電話、またはWEBにて予約が必要です。空きがある場合のみ、当日予約が可能
※施設に属する情報に関しましては、予告なく変更となる可能性がございます。ご訪問の際は各施設のホームページ等で最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。
15:10 おきなわワールドで沖縄文化を遊び尽くす
大自然から一変し、赤瓦屋根のゲートが凛々しくそびえ立つ「おきなわワールド」に到着。約30万年の年月をかけて自然が造り上げた鍾乳洞や、ハブ博物公園、琉球王朝時代にタイムスリップしたような、赤瓦の古民家が軒を連ねるエリアなど、あらゆる沖縄文化に触れることができる沖縄屈指の観光テーマパークです。玉泉洞入り口をはじめ、園内数ヶ所には施設の楽しみ方をレクチャーするガイドがいます。
一番の見どころはやはり、幻想的な鍾乳洞「玉泉洞(ぎょくせんどう)」。全長5,000mのうち890mを一般公開する玉泉洞では、多様な鍾乳石や洞窟内を流れる地下川、滴り落ちる水の音など、何万年もの時を経て今に続く地底の時間を体感することができます。
敷地内には、有形文化財認定を受けた古民家が立ち並ぶ「琉球王国城下町」が。昔ながらの沖縄の建物の中で、紅型(びんがた)や機織などの伝統工芸体験ができます。華やかな琉装での散策も人気。「ハブ博物公園」や「ハブとマングースのショー」では、沖縄の毒蛇である「ハブ」や自然について学ぶことができます。
時間をあわせて見ておきたいのが、沖縄の伝統芸能「エイサー」を大胆にアレンジしたパフォーマンスが楽しめる「スーパーエイサーショー」。鮮やかな衣装を着て息ぴったりに大きく踊り、太鼓を叩き、回転し、ジャンプし、声を張り上げる姿は何度見ても鳥肌モノ!ショーのクライマックスは、沖縄の結婚式でも定番の「カチャーシー」(演者も観客もごちゃまぜになって踊る沖縄の文化)。ぜひ参加してくださいね。
ちなみにおきなわワールドは、車いすやベビーカー、傘や日傘の貸出もあり!誰でも気軽に沖縄文化を楽しむことができるのも魅力です。(ベビーカーのみ300円。ほか無料)
※車いす・ベビーカーは数に限りがあります。
※傘・日傘は保証料が必要です。(返却時に返金)
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施設名
おきなわワールド
住所
沖縄県南城市玉城字前川1336番地
電話番号
098-949-7421
営業時間
9:00~17:30(最終受付16:00)
定休日
なし
入園料
大人2000円/子ども(4~14歳)1000円 ※入場は玉泉洞からとなります。
※施設に属する情報に関しましては、予告なく変更となる可能性がございます。ご訪問の際は各施設のホームページ等で最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。
18:00 南城市の恵みに耳を澄ませ、味わう宿
南城市の魅力を遊び尽くした日の宿泊は、南城市の魅力に満ちたホテルを選びたいところ。自然あふれる南城市の中でも、ひときわ手つかずの自然が息づく地域・百名に佇む、独立型ラグジュアリーリゾート「百名伽藍(ひゃくながらん)」は、南城市の静けさを味わうのにぴったりなホテルです。
ホテルの中庭には大きなガジュマルがシンボルとしてそびえ立っており、ホテルを造り続けながらも緑を増やし続け「自然と共存すること」を願っています。百名の自然の恵みに敬意を払いつつも、数々の名誉ある賞を受賞するほどのホスピタリティが隅々まで行きわたる洗練されたホテルです。
日中の観光で遊び疲れた身体を癒すのは、美しい海が眼下に広がる貸し切り露天風呂!まるで海と一体になるような180度青く染まる視界に、心も身体もやすらぎます。夕陽の時間帯を狙ってオレンジ色に染まる海で1日を締めくくるのもおすすめですよ。露天風呂の後は、和食と琉球料理が融合された創作料理「和琉会席」に舌鼓。
客室は全室エグゼクティブスイート以上。全客室68平方メートル以上のゆったりとした空間で、自然に溶け込むような睡眠を。全室オーシャンフロントの客室は、ベッドの位置を起き上がった瞬間に海が臨めるよう工夫されているため、心地よく目覚めることができます。直接照明を置かず間接照明のみで照らされているため、自然がつくり出す時間軸に沿って1日を過ごして体内時計もリセットできそう。
月明かりを眺めて夜眠り、鳥のさえずりとともに朝目覚め、そよ風とともに聴こえてくる波の音に耳を澄ませる。そんな風に、南城市という土地の恵みを感じながら、旅の思い出をより濃く感じながら滞在を味わえるホテルです。
施設情報はこちら
施設名
百名伽藍
住所
沖縄県南城市玉城字百名山下原1299-1
電話番号
098-949-1011
休業日
無休
※施設に属する情報に関しましては、予告なく変更となる可能性がございます。ご訪問の際は各施設のホームページ等で最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。
南城市は、美しい海はもちろん大きく伸びたサトウキビや赤瓦屋根など、昔ながらの原風景が残る沖縄らしい地域です。ドライブするだけでわくわくする場所ですが、そこで生み出された自然の神秘や美味しい料理、文化体験に癒やしの宿に触れることで、新たな南城市の一面を見ることができました。土地の素晴らしさは、その魅力に気づいた人々の手によってどんどん磨きがかかってくるのかもしれません。ぜひみなさまにも南城市のゆたかな自然とともに、この旅プランを体感していただきたいです。
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沖縄支部 沖縄ライター
三好 優実
沖縄県那覇市在住。香川県で生まれ育ったのち、大阪や東京で仕事中心の生活を満喫していましたが、沖縄旅行で「人」の魅力にはまり、仕事をあっさり手放して移住。1年くらいで別の土地に行こうと思いきや、早6年が経過しました。ライター歴は5年。