奈良県は日本のほぼ中央部、紀伊半島の真ん中にある海のない内陸県です。奈良県は盆地があり、高原があり、山があり、自然が豊かなところです。おおむね温暖ですが、南北で気候の差が大きいことが特徴です。奈良県は日本が国家としての形を作り始めた時代の都であり、大陸からのさまざまなものを受け入れて、独自の多様な文化を作り上げてきました。そうした奈良の歴史遺産や文化が先陣から受け継がれ、今日にいたるまで大切に守り伝えられてきています。日本には23件の世界遺産が登録されていますが、そのうち3つの世界遺産(「法隆寺地域の仏教建造物」「古都奈良の文化財」「紀伊山地の霊場と参詣道」)を奈良県が有しています。また国宝の「彫刻」74件、「建造物」64件、史跡名勝天然記念物の総件数146件で、いずれも全国1位となっています。