明治25年1月(1892年)、初代福井熊次郎が現在地で個人商店福井朝日堂を創業し、絵草紙和紙工芸品の製造販売を始めました。
当時としては最先端の業種であった「印刷」を福井家の生業と定めて、小冊子や寺社仏閣の入山券をはじめ、京都鉄道(現JR西日本嵯峨野線)の切符まで幅広く手懸けましたが明治37年に私製はがきが公認され、これを機にいち早く京都はもとより日本の名所旧跡等を凸版、コロタイプ当時としては珍しい多色刷りで印刷し、注目を集めました。
爾来現在に至るまで、一貫して選りすぐりの素材、京都ならではの技法を駆使して琳派をはじめ各派の絵師の手になる障壁画、浮世絵版画等、日本の伝統美や文化をモチーフにして京都の「雅の世界」を和風クリスマスカードや和紙工芸品など様々な商品に仕上げて広く世界に向けて紹介しています。