プラセンタエキスの企画を立ち上げた後、たくさん作って安く売らないか、というオファーもありましたが、髙村さんは断ったそうです。「原液100%、自分で自信を持って育てた胎盤しか使いません。胎盤はこれまで出産後に“捨てられていたもの”。その胎盤を活かすことで持続可能な産業という発信になると考えます」。そのこだわりは、母馬や仔馬に対する思いと何ら変わりません。
髙村さんは、この製品を通じて、サラブレッドの生産にかける意気込みを理解してほしい、日高という馬産地がこれからも残っていくために、サラブレッドに関わる人たちの地域を想う気持ちを理解して支えてもらいたい、と言います。現在は牧場内にお客さんが宿泊できるよう、敷地内へのトレーラーハウス「星のイスキヤ」を開設しました。世界ジオパークを眺め、夜には満天の星を仰ぐ。製品と同じくらい魅力的な、思いあふれる様似町に、ぜひ一度足を運んでみてください。