高級素材を贅沢に使用した「工房職人の九分仕立て」の革靴
人気観光スポット「東京ディズニーランド」や、リゾートホテルが点在する千葉県浦安市。訪れる人に「また足を運びたい」と感じさせる魅力に溢れているこのまちで、創業から一貫して革靴作りに従事する会社「リーガルコーポレーション」はあります。
今回の返礼品は、「工房職人の九分仕立て」の革靴。足の形や好みなどを考慮し、サンプルシューズを試着してフィッティング確認した上で、一連の工程を進めていきます。さらに、重要な工程を手仕事で行うことで、耐久性の高い革靴に。自分の足にフィットした靴を長く履きたい人にとって、最適な一足になること間違いなしです。 ※写真上は実際の返礼品とは異なります。
リーガルコーポレーションの創業は、1902年(明治35年)。足立区千住に構えていた工場で、戦前より軍用の靴を製造していました。1990年に「リーガル」ブランドの商標権をアメリカのブラウン社(現クラレス社)から取得し、社名を「株式会社リーガルコーポレーション」に変更。創業から一貫して靴の企画・製造・販売を行っております。
2010年には、本社を千葉県浦安市に移転。色とりどりのショッピングビルが立ち並ぶ新浦安駅から、バスに揺られること約5分。海からほど近い場所に本社があります。
ガラス張りの工房から職人の手仕事を伝える
開放的なショールームの一角に、ガラス張りの革靴工房があります。ガラス張りにしたのは「作り手の様子を来訪者や社員に見てもらいたい」との思いから。ポンポン(製靴に使うハンマーのこと)で釘を小気味よく叩く音が響く工房には、さまざまなサイズの木型や革包丁、年代の重みを感じさせる漉き機(革を薄く削るための機械)やミシンなどが所狭しと並びます。
若い世代の職人たちが、型入れ(1枚の革に型紙を配置する作業)や裁断などの工程をしていました。「革の個性を手で確認しながら、裁断する位置や革を伸ばす力加減を慎重に見極めます」と、職人さんが教えてくれました。
世界各国から厳選した高級革を仕入れ、最適な部位を使う
工房で使用する革は、世界各国から厳選してピックアップしています。「革のダイヤモンド」との呼び声が高いコードヴァン、カーフと呼ばれる上質な素材をフランス、ドイツやイタリアから取り寄せているそう。トータルで160枚ほどの革を揃え、同じ色味の革でも色彩や手触りは微妙に異なるものになるのです。
グッドイヤーウエルト式で、製法にまでこだわりある逸品に
こだわりのひとつが「グッドイヤーウエルト式製法」。中底とウエルト(靴の周りを縁取るように縫い付ける、細い帯状の革)を縫い付ける製法を指します。アッパーと中底までを職人が一針一針縫い上げ、中モノと呼ばれるコルクをたっぷりと入れることで、履くほどに足になじむように。また、「グッドイヤーウエルト式製法」では、靴底の交換などの修理が可能なため、長い期間使い続けることができます。
靴の表情が決定するミシンがけ
靴の表情ともいえるミシンがけを行う工程は、千住の工場時代から使用されている重厚感のあるレザークラフトミシンが使われています。「靴の意匠」として甲部分にステッチを入れるため、寸分でもずれたら商品としては使用できません。「最良な部位をパーツとして使用した革だからこそ、集中力を研ぎ澄ましてミシンがけをします」と職人さんは語ります。
ワンランク上のフィット感をお届けする、手仕事の釣り込み
こちらは「釣り込み」と呼ばれる作業。甲部周辺を引っ張り、木型に密着させ、釘で中底に固定させる工程です。手の感覚を頼りに革を木型にぴったりと沿うよう、釘を1本ずつ打ち込んでいました。
熟練の職人による釣り込みは、均一なクオリティを提供するマシンメイドに比べて、より木型のカーブを忠実に再現ができるため、フィット感が増し、甲の立ち上がりラインも美しく見えます。また、靴の中で足が遊ばなくなることで、歩行中も高いフィット感が得られます。
使う人の顔を思い浮かべながら、力と思いを込めてすくい縫い
「私たちが作る靴は履いてくださる人のお顔がわかるので、その方に喜んでいただけるようにと思いを込めて、一足一足作ります」と職人さん。5mmもの厚さがある中底とウエルトを縫い合わせるのは、非常に力が必要になる工程です。片足だけでも、すくい縫いにかかる時間は40分ほど。職人さんは両手に分厚い指サックをはめ、穴の両側から専用の針を通し、力を込めて革同士を締め上げていました。
今回の返礼品は、東京・銀座の「REGAL TOKYO」でフィッティングを行い、コースのメニューにあわせてオプションの仕様を決めていきます。
九分仕立てならではの堅牢さと温かな履き心地を世界へ
約120年もの間、革靴づくりに真摯に向き合ってきたリーガルコーポレーション。職人による靴作りの原点を、今も大切に受け継いでいます。モノづくりの真髄と究極の履き心地をぜひ、味わってみてくださいね。