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お申込後は、1~4をご記入の上、下記のメールアドレスまでご連絡をおねがいいたします。
【問い合わせ先】 kyo-furusato@itp.co.jp 〈株式会社ITP ふるさと納税担当〉
【件名】takenaka kinsai 財布
【記入内容】1.商品名 2.寄付者名 3.注文日 4.ご希望の財布のカラー
京友禅金彩加工の職人の親子が、「硫黄の煙で燻(いぶ)した銀箔」を本革に貼り、風合い豊かなコンパクト財布を作りました。
銀箔は、硫黄成分との化学反応によって変色します。そして、硫化の進行具合によって、その色は段階的に異なり、最終的には黒色に至ります。
(この黒色を称して「燻(いぶ)し銀」と呼ばれています。)
もともと気品のある白色をした銀箔ですが、使い続けることで経年変化と手沢により、味わいが増していきます。長い時間の中での革と銀箔、両方の経年変化を楽しんでいただける財布が生まれました。
【注意点】
・革は、比較的に付き合いやすいものを選んでいます。定期的なオイルメンテナンスは特に必要ありません。水に濡れた場合は拭き取って陰干してください。
・銀箔は大気中の硫黄成分と反応することで変色します。また、紫外線は硫黄との反応を促進させる働きがあります。(例えば、炎天下に自動車のダッシュボードの上に財布を放置するなどすると極度に変色が進行することがあります。)変色の進行を遅らせたい場合は、できるだけ湿度が低く、紫外線の当た らないところで保管するようにしてください。
・箔は一枚一枚色味やムラが微妙に異なるなど個体差があります。また、摩擦によって、剥がれてくることがあります。御了承下さいませ。
・天然の牛皮革を使用しています。革質は決して均一ではありません。シワやキズが入っている場合もあります。また染料仕上げのため、摩擦などによって色移りの可能性があります。
カラーは5色からお選び頂けます(お申込後に別途ご連絡します)
【しろがね(白)】
銀は、光の97%をはね返す最も「白い」金属です。
他のどんな金属も銀には及びません。
そのため、金(こがね)と並ぶ「しろがね」として特別視されてきました。
目の覚めるような気品溢れる白色です。
【中金色】
「中金色」を得ることが「箔くすべ」の当初の目的でした。
紛い金という不名誉な二つ名が、金と違わぬ美しさを逆説的に証明してくれています。
金にはないエイジングの魅力が備わります。
【赤貝色】
中金色の次に表れてくる色味が「赤貝」と呼ばれている色です。
構造色である「赤貝」に例えられるように、顔料の着色では決して再現できない魅力的な赤色です。
【青貝色】
黒箔に至る一歩前に現れるブルーグリーン色です。
やはり構造色である「青貝」に例えられます。
ナノレベルの薄い硫化銀が作り出す、魔法のような干渉色のしんがりです。
【黒箔色】
硫黄の煙で燻すと最終的に黒箔に至ります。
光の干渉現象から現れる色ではなく、硫化銀本来の色が見え始めた状態になります。
硫化反応はこの後も持続し、ますます黒くなっていきます。
時を重ねる銀の美しさ
ご使用後も、大気中に含まれる硫黄との反応は持続しますので、理屈の上では、どのお色をお選びいただいても、56年の内に黒箔色に至ります。しかし、環境やご使用方法によって硫化の進行度合いは異なりますので、一概に◯年後に◯色になるという風に申し上げることはできません。百人いれば、百通りのエイジングがあろうかと思われます。
アタリによって、箔が剥がれてくることもあるでしょうし、キズがつくこともあるかもしれません。けれど、それもまた、一つの個性であり、魅力になります。是非、ご自身だけのエイジングをお楽しみいただければと考えています。
使いやすくて、コンパクトは当たり前
「硫黄の煙で燻(いぶ)した銀箔」を貼ってある事が最大の特徴ですが、決して「使い勝手」をおろそかにした商品ではありません。
紙幣10枚、コイン20枚、カード5枚とコンパクト財布の標準的な収納量を満たしています。
細部に目を向ければ、随所に「使いやすさ」にこだわった工夫が詰まっていることに気がついて頂けることだろうと思います。
大きく開く口金が「ゆとり」を生みだす
斜めに取り付けたバネ口金がパッと目を引くデザインですが、決してインパクト重視の配置ではありません。合理的な理由があります。斜めにする事で財布の幅(94mm)より長い口金(100m)を用いることができています。
これによって、財布本体のコンパクトさに制限されず、大きく開くコインケースを実現しています。
大きく開く分、コインを出し入れしやすくなっています。
▽三角形は取り出しやすく、受け取りやすい
三角形のコインケースは、ただ大きく開くだけが利点ではありません。
一般的にコインケースは、浅いほど取り出しやすく、深いほど収納しやすいという特徴があります。
コンパクト財布では、浅い形のコインケースが採用されていることも多く、その取り出しやすさが魅力である反面、レジ前で多量の小銭を受け取る事になった際は、ザッと流し込むことができないため、不便を感じることも少なくありません。
これに対して、三角形は、浅さと深さを併せ持つため、小銭をザッと流し込んでも、小銭が跳ねてこぼれ落ちる心配もありません。三角形なので、収納量が少なく思われるかもしれませんが、コンパクト財布の標準的な収納量=20枚を満たすよう設計してあります。
(一円硬貨5枚、十円硬貨6枚、百円硬貨6枚、五円硬貨1枚、五十円硬貨1枚、五百円硬貨1枚で換算。)
一目瞭然。小銭と紙幣を一度で見渡せるレイアウト
また、このコインケースは、財布の開閉に関わらず使用することができます。
ホックボタンを外し、財布を開いている状態の時には、紙幣とコインを一度に見渡せるので、「いくら財布に入っているのか」所持金の把握が一目瞭然です。
これによってアッチコッチと、開いたり閉じたりする煩わしさもなく、会計の時短につながります。
もちろん、札入れは、紙幣を折りたたまずに収納できる大きさを確保しています。
「しおり」を挟む感覚のy字スリット
使いやすさの追求は、コインケースにとどまりません。2箇所に設けたカード収納にも、それぞれにこだわりが詰まっています。まず、y字の切り込みの入っただけのシンプルなカードスロットですが、カード2枚を上下に仕分けして収納することができるようになっています。
▲ カードを扱うときは縦型に持つと使いやすいです。
手前から奥から。アクセスしやすいカードポケット
カード収納は、ストック用にもう一つ設けました。収納を形状の違う2箇所に振り分けることで、自然と用途に応じて整理することになります。このストック用のポケットにはカード3枚を収納できます。
ポケットをヒンジ状に札入れから独立させることで、手前、奥とどちらからでもアクセスできるように工夫してあります。指で掴める面積が大きく出し入れしやすいです。
鍵も収納できます
また、コインケースの裏側は、隠しポケットとして利用できるようになっています。
鍵一本程度なら、ここに収納できます。
光の戯れが、魔法の色を生む。伝統技法「箔くすべ」
カラーは、しろがね(白)、中金色、赤貝、青貝、黒箔の5色。
どの色も銀箔を牛革に貼って製作しています。しろがね(白)を除く4色は「箔くすべ」という技法で変色させた箔を用いています。
「箔くすべ」は、箔に着色を行う技法ではありません。硫黄と松脂を加熱した気化ガスで薫燻し、箔の表面を硫化させることで光の干渉現象から色を獲得する伝統的な技法です。
銀箔は薫燻によって硫化が進行し、徐々に色が移り変わっていきます。
(しろがね(本銀箔)→ 中金色 → 赤貝 → 紫 → 青貝 → 黒箔)
また、この伝統技術は、彩色技法であると同時にエイジング加工でもある点が特徴的です。
「硫化」は即ち「錆び」であり、エイジングだからです。
5色の銀箔は、年齢(エイジング)は異なけれど同じ銀箔であるとも言えます。
もともと滋味深い輝きを具える箔ですが、ご使用後も大気中に含まれる硫黄成分との反応は続き、使い続けることで経年変化と手沢により、一層、味わいが増していきます。是非、長い時間の中での変化を楽しんでいただけましたら幸いです。
takenaka kinsai(竹中金彩)
瑞々しくきらびやか-。
takenaka kinsai(竹中金彩)は、着物を金箔で装飾する金彩工芸の工房です。
at 京都・嵯峨嵐山。
着物に捉われず、現代の暮らしに適したアイテムを提案、「これからの金彩」を模索しています。