世界の食通たちに愛されるNOBUの料理を箱根で堪能
世界中のセレブリティから愛される日本人シェフ、松久信幸こと「ノブ・マツヒサ」をご存知でしょうか?
日本で寿司づくりを学んだ後、各国で修業を積み、ビバリーヒルズに自身の名を冠した日本食レストラン「MATSUHISA」をオープン。そこの常連客だった俳優ロバート・デ・ニーロからの熱心なオファーを受け、ニューヨークに「NOBU」を共同出店。その大成功を皮切りに、現在は世界各地に50以上ものレストランとホテルを経営する人物です。
そのノブシェフの料理の世界観を堪能できる場所が、関東随一の温泉街・箱根にもあります。それが、鉄板焼きレストラン「ITOH DINING by NOBU」です。
箱根の達人が集う強羅エリア。変化しつつある食の楽しみ方
ITOH DINING by NOBUがあるのは、箱根の強羅。箱根登山鉄道の終着駅であり、古くから政財界や文人たちの別荘地として栄えたエリアです。多くの人でにぎわう箱根湯本駅から登山鉄道に揺られ約40分。強羅の駅を降りると静かで落ち着いた空気が漂います。
「箱根には山に沿ってたくさんの温泉街がありますが、一般的に標高が上がるほどに高級エリアになっていくと言われています。山の中腹ほどにある強羅は別荘が多いこともあり、何度も箱根を訪れているような“箱根の達人”が集う場所です。また、素敵な温泉宿が続々と増えていることから、外国人のお客さまも多く見られますね」
そう教えてくれたのは、ITOH DINING by NOBUの執行役員でありシェフも務める柏田竜也(かしわだ たつや)さん。もともと別荘が多いことに加え、近年では、温泉宿の宿泊者であっても食事は外で食べたいという人も増えており、レストランの需要も高まっているそうです。「旅において、より体験を大切にするお客さまが増えている」、柏田さんはそう感じています。
厳選素材の鉄板焼きと独創的な一皿料理を楽しめるコース仕立て
ITOH DINING by NOBUは、京都の鉄板焼き店ITOH DININGとノブシェフとのコラボレーションにより2011年にオープンしました。鉄板焼きをメインに、NOBUの世界観を感じさせる一皿料理とのコース仕立てのメニューを楽しめるお店となっています。
メインは神戸牛のステーキ。神戸牛は豊かなサシの風味が感じられるお肉で、脂がサラッとしていてしつこくなく、パクパク食べられてしまいます。そのほかの焼き物も「旬の素材を一番いい形でお客さまにお届けする」をモットーに、厳選した素材を使用しています。
「魚介類はマダイなどの白身魚を相模湾や駿河湾から仕入れることが多いです。野菜は箱根西麓三島野菜という地元の野菜を使っています。箱根のレストランとして地産地消に取り組みたいという面もありますが、それ以上にシンプルに野菜がおいしい。箱根エリアはミネラル豊富な土壌なので、味の濃い野菜が育つのだと思います」
コースの中には、NOBUらしさを感じられる料理も随所に盛り込まれています。たとえばこの「銀だらの西京焼き」。各国のNOBUレストランで提供されている人気メニューを、ここでは鉄板焼きスタイルで楽しむことができます。漬けの魚は焦げやすいため、笹の葉に乗せて蒸し焼きにし、ふっくらと仕上げています。
一皿料理もノブシェフらしい独創性と遊び心がたっぷり。こちらは、桜鯛とアスパラにミントのオイルソースをあしらった、春らしい爽やかな一皿です。
コースの内容は年に6回ほど変わり、その季節の旬をふんだんに盛り込んだメニューとなっています。ノブシェフも年に数回箱根を訪れ、ここで食事をとりながらお料理のアイディアについて話すのだとか。
ワインでも、ビールでも!何を選んでも楽しいお酒も自慢
おいしい料理の相棒に必要なのはやっぱりお酒。なかでもぜひ試してほしいのがこのビールです。ITOH DININGでは、強羅でビールを醸造する事業「GORA BREWERY」も運営しており、ここでも飲むことができます。「GORA BREWERYのビールは箱根の水をそのまま使っています。少し硬水っぽさがありおいしいと評判な箱根の水のよさが感じられる味になっていると思いますよ」と柏田さんも太鼓判を押します。
ほかには、カリフォルニア産のオリジナルワインや佐渡島の日本酒など、どれを選んでもNOBUの雰囲気を感じられるお酒のチョイスとなっています。
ふるさと納税をきっかけに強羅を訪れてほしい
ふるさと納税に加わったばかりのITOH DINING by NOBUですが、すぐに予約が入り始めたといいます。「返礼品の食事券を使っていただくと、ランチだとだいたい2名さま分、ディナーだと1名さま分の食事ができます。昼も夜も違った風情があるのでどちらもオススメです。ふるさと納税をきっかけに、強羅を旅先に選んでもらえたら、それが一番うれしいですね」と、柏田さんは顔をほころばせます。
ふと窓の外を眺めると、美しい日本の木々が絵画のように折り重なっていました。自然豊かな山の中で、NOBUと鉄板焼きのコラボレーションを楽しむことができるのは世界中でここだけ。これは、何より贅沢な旅の体験と言えるのではないでしょうか。
関東支部 (神奈川県鎌倉市担当) / 宮島 麻衣(みやじま まい)
フリーの編集者・ライター。かつては東京の出版社勤めでしたが、30代に入り、取材で訪れたタイ・バンコクに強く惹かれ移住。タイでの生活の中で「人生において暮らす場所を自分で選ぶことは大切」と実感。帰国後は神奈川県・鎌倉市に在住。たくさんの人が笑顔で歩いている観光地での生活にパワーをもらっています。地元は長野県上田市。山に囲まれているととても安心します。
急斜面をジグザグ登る箱根登山鉄道は、ちょっとしたアトラクション感覚で非日常を味わえます!
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