ワークショップ参加者レポート

阿蘇市にある無農薬農園でむしゃむしゃ食べるバラ!?

阿蘇市にあるこだわりの無農薬薔薇農園でバラをむしゃむしゃ食べる体験をした!
誰もが一度はテレビで見たことがあるチンパンジーのパン君で有名な、阿蘇カドリー・ドミニオンの前経営者でもある小笠原徹朗氏が、第二の人生として「阿蘇ローズベリー香園」を開園している。目の前で実食しながらこだわりの無農薬栽培した薔薇の魅力に迫った。
無農薬で高品質な薔薇を追求するため、未経験からかなり研究して薔薇農園を作られたそう。
「無農薬栽培で食べられる薔薇は珍しいんだよ。阿蘇の水と高冷地の環境は、とても薔薇栽培に適してる。一般にある薔薇は農薬で食べれない、これは安心して食べられるから食べてみな」と気さくに話してくれた。薔薇一つ一つ、味や風味の濃さに違いがあることを聞き、初めて薔薇の花びらを食べながら味の違いを堪能した。
私は、花を食べるなんて、小さい頃につつじの蜜を吸った記憶ぐらいで、大人になってむしゃむしゃ花を食べることは驚きの体験だった。
薔薇の花びらを1枚とり、おそるおそる口に運ぶ。歯で噛むと、じんわり甘みとふわっと広がるローズの香り。花を食べる不思議な感覚が身体に響いた。
薔薇の花びらを食べたことない方は、ぜひ一度、食べて体験してほしい。薔薇の香りとともに阿蘇の自然を感じられるだろう。
現在、薔薇農園から高品質な薔薇を使った薔薇関連商材を展開している。そして、これからも家族で力を合わせて、阿蘇の未来のために高付加価値農業確立へ日々薔薇と向き合っている。
阿蘇綺麗株式会社 阿蘇ローズベリー香園 https://asokirei.com/

阿蘇山と富士山の共通点、山肌に現れる人の顔

阿蘇のカルデラの中には、大昔に噴火口だった草千里ヶ浜という大草原があります。
そこにいつからか自然と現れた池のあるエリアは、展望所から見るとまるで人の顔のように見えます。
2つの池が目で、鼻に見える部分は乗馬ができる道筋。自然による造形物なので、形は日々変わります。
今は新聞などにも取り上げられる観光地となっており、馬に乗ったり、草スキーをしたり、楽しい遊びの場になっています。子ども連れでも楽しめますよ。

阿蘇に伝わる伝統芸能「虎舞」を体験!鑑賞!

阿蘇には古くから伝わる伝統芸能「虎舞(とらまい)」という踊りがあります。
これは私の73歳の祖母が小学生の時にはもう既にあったそうで、豊作に対する祈りや感謝の思いを舞いに込めたものです。
祖母、母、叔母や叔父、私、そして私の娘たちも昔と変わらない衣装を着て同じ踊りをしました。
最近では地域の学校の運動会やお祭りなどで踊ることもありますが、後継者不足により活動が停止している地域もあります。
虎舞は、男女混同で踊る「壁塗り」、獅子頭と呼ばれる虎のようなお面を付けて本当に生きているかのように虎と踊り子が舞う「玉取り」、扇を持ち踊り子が舞う「出羽」など数種類あり、踊り手も鑑賞側も一体になり楽しめるものです。
初めて自分が衣装を着て踊ったときの感動や、娘たちが同じ衣装を着て薄化粧をして舞ったのを見た時の感動は、今でも忘れられません。
今後虎舞が次世代にも継承され、阿蘇の伝統芸能として広まればいいなと思います。


まるで森のリゾートのような阿蘇の大自然で、
のんびり放し飼いされているニワトリの卵がおいしい!

阿蘇市波野地域にある大塚ファームは、国産のもみじとアメリカ産のボリスブラウンという2種類の1000羽の鶏を、放し飼いをしている養鶏場である。
鶏は大塚康高さんに大切に飼育されている。3年前にご両親から受け継いだ養鶏場は、庭木を育てる森の中にあって広々としており、庭と鶏舎を自由に行き来できるようになっている。庭にはよもぎをはじめ、阿蘇ならではの雑草が四季折々生えている。
部屋の中には大塚さん手作りの止まり木があり、鳥は枝に止まっていると安心して眠れるそうだ。大塚さんが「鶏がストレスなく美味しい卵を産んでくれるように」と手作りした。さらに大塚さんは、阿蘇山の湧水を500リットル入るタンクに汲んで飼育している。
「自分におきかえたら分かるでしょう? 自分の家が汚れていたり、臭かったら残念でしょう」。
木屑が敷き詰められた鶏舎の中は、自然の消臭効果で全く臭くなく、掃除も楽である。
やわらかい黄身と自然にぷっくりした新鮮な白身の大塚ファームの卵は、10個入り480円で道の駅阿蘇で販売されている。


“あ”の日の記憶も“蘇”る、スーパーみやはらの「名物・250円弁当」

10年ほど前、わたしが阿蘇で地域活動していた頃、ランチ時にスーパーみやはらに寄り、名物の「250円弁当」を買って近くの公園で仲間と一緒に食べ、そのあとベンチに座ってしばし昼寝をするのが日課でした。
阿蘇の雄大な景色の中、天気の良い日に鳥の囀りを子守唄にしながらの昼寝は最高の贅沢でした。
しかし、そのほんの数年前まで東京の都心でスーツ姿でバリバリの広告マンとしてビジネスマンをやっていた身だったので、あまりの劇的な変化に「オレ、いったい何やってるんだろうなーー」と幸福感と自己嫌悪がないまぜになった不思議な感覚に包まれて過ごしていました。あのときの思い出が、先程スーパーみやはら前をクルマで通過した時「デジャヴ」のように蘇ってきました。“阿蘇”だけに!

スーパーみやはら 内牧店
熊本県阿蘇市内牧966

ホタルと飛べる?! 異空間を体験!
6月の阿蘇で幻想的ホタル鑑賞

阿蘇市黒川地区【年の神水源】をはじめ、その他阿蘇市内に点在するホタル生息地でのホタル鑑賞は格別だ。
真っ暗な中、ホタルの光だけが見え、自分もホタルと一緒に飛んでいるかの様な異空間を体験できる。
ホタルが近くまで飛んで来てくれるので、ホタルに触れる事もでき、阿蘇の自然の豊かさを体感できる。
ホタルの生息地を守る団体もあり、地域の方々が大切に守ってきた歴史を感じられる。
期間限定(5月下旬〜6月)でのホタル鑑賞は特別で、毎年阿蘇市の各所を見て回るのが楽しい。


青と白の世界、降雪後の阿蘇山はもっとオススメ

阿蘇駅をスタートし、阿蘇登山道路をガンガン登る。信号なし。途中は適度に木々に囲まれた影もある道路。雪が降っていても、融雪剤が撒かれているため通行可能。進み続けると急にぱっと視界がひらけて、空の青と雪の白の世界になる。阿蘇山も目前に迫り、気づくと山肌に牛馬が遊んでる。柵から道路側に顔を出す赤牛など。
スマホ、カメラ、一眼レフ持参がおすすめ。所々に車を寄せれるスペースあり。

七変化❣️ 季節で色が変わる阿蘇市の米塚

米塚は、阿蘇山にちょこんと乗ったプリンのような、可愛いらしい塚です。
でも実際は、縄文時代に噴出したマグマの固まりです。
破裂して溶岩を吹き上げるストロボリ式噴火🌋が起きた事は想像できません。
季節や時間帯によって色がかわる見ていて飽きない米塚です。
雪の白、夏の緑、夕焼けの赤、初秋のベージュ、すすきのシルバー、晩秋のゴールド、野焼きの黒。


ひそかにブーム到来!?
ミニチュアの世界を阿蘇のカフェで作ろう

阿蘇の湯煙香る歴史ある温泉街、内牧温泉。阿蘇の赤牛といえば1〜2時間待つのは当たり前。その中で一際長い行列を作っているのが「いまきん食堂」。赤牛丼の名店です。
そのとなりにあるのが、阿蘇お野菜カフェ「おしま屋KAGUカフェ」です。
広い店内では店主の古田ゆかりさん(48)がセレクトした雑貨や洋服の中にどーーんと置かれた酵素のビン! ところ狭しと並べられた20個以上のビンには、酵素で発酵したフルーツが入っています。酵素を炭酸で割って、ミントをのせたら腸内細菌に良いさっぱりとしたジュースの出来上がり。「スムージーという言葉が流行る前からやっているんですよ」と言う古田さん。野菜スムージーも美味しいです。私は、来ると必ず酵素ジュースでデトックスですが、お好みでスムージもどうぞ。


しかし、今回の紹介したいのは、カフェで体験ができる「ジオラマ」。
「もういつか捨てようかとずっと持っていたミニチュアをやっとお披露目できます」と古田さんも嬉しそうに語ります。「お客さんの発想が楽しいです。あるお客さんは、ベンチに座らせるだけと思っていた人形をコップのフチ子のように座らせていたんです」私もやってみて没頭する体験ができました。


1〜2時間の制作で行けるミニチュアの世界を、「おしま屋KAGUカフェ」で体験してみませんか?
http://aso.ne.jp/kaguya/

阿蘇の草原で満天の星を眺める「草泊まりキャンプ」

阿蘇の外輪山の千年続いている草原で、古くから伝わる「草泊まり」を体験しました。ひとりぼっちで、満天の星空と大地に抱かれて眠り、朝は大観峰から雲海を望みました。
熊本県阿蘇市は、大きなカルデラ(スペイン語で大鍋)として、360度を山に囲まれた場所です。
阿蘇の草原では、冬の間に牛たちが食べる草を刈っていた歴史があります。その仕事は重労働で草原に泊まってまでも行われていました。その時の草原に泊まる仮の住処が「草泊まり」です。
まるで竪穴式住居のような雰囲気の住居は、毎年、内牧小学校の4年生が、地域のお年寄りや住民たちに教えてもらって作るものです。
それを特別なルートでお願いして、お借りしたということになります。と言っても、「是非、行きたい。」という方は、阿蘇夢☆大地グリーンバレーで見ることができます。
阿蘇夢☆大地グリーンバレー
http://www.gv-aso.com/

夕方に着いた時は、今年も作ってくれていたことに感謝して、スーパーで買った700円のお肉を焼き、6等星以下も見えるほどの星空の下で食べました。阿蘇の満点で満天の星の下、遠くからシカの遠吠えを聴きながら、草泊まりの中で寝たのでした。


大地に抱かれて寝るとはこのことです。工藤直子さんの詩「おやすみ おけらりょうた」を体験したのでした。
次の日は4時に目が覚め、大観峰で雲海を見ました。

安全!おいしい!?阿蘇中岳の噴火をお菓子で再現!
菓心なかむらの中岳ショコラ

10月20日、日本中のニュースは阿蘇山でもちきりだった。阿蘇山の噴火は、阿蘇に住んでいる人にとっては、日常風景。普段の噴火レベルを人間に例えると鼻ぐすぐす状態だとすると、今回の噴火はくしゃみ程度。それでも日本中にニュースが轟き渡る。
さて、その噴火をお菓子で再現することに試みたのが、菓心なかむらの中岳ショコラ(210円税込)。フォンダンショコラは、焼きたてでとろっ!とした中のガナッシュをスプーンですくって食べるとろ〜り生地の魅惑のお菓子。中岳ショコラは、フォンダンショコラのガナッシュが白いもち。電子レンジで15秒。するとポンという音とともに中のもちが飛び出して、おいしいびっくりの噴火状態。
中岳ショコラ開発のきっかけは、「お菓子で阿蘇を盛り上げたい」という中村浩さん(55歳)。
阿蘇カルデラの中央にある涅槃像の姿のように見える中央火口丘の「五岳(根子岳、高岳、中岳、烏帽子岳、杵島岳)をお菓子であらわそう」という思いから。
中岳のマグマだまりを表すためにもちを入れてみたら大成功。しかし、噴火のような状態は、うれしい誤算。「電子レンジでたまたま温めたお客さんが教えてくれた」とのこと。
お菓子で噴火は、安全でおいしい。阿蘇道の駅から歩いて250歩の菓心なかむらの阿蘇中岳ショコラ。是非、ご賞味あれ。

https://aso-asomo.com/?mode=cate&cbid=1683300&csid=0
https://vt.tiktok.com/ZSeMfsYMG/


まるで天空からの景色!
阿蘇で初登山なら「杵島岳(きしまだけ)」

阿蘇山の中岳の隣にある杵島岳は、階段で登るので初心者でも登りやすい山です。
標高は1326mで、登っても登っても果てしなく続く階段を登りきった先に見える景色は、まるで空から阿蘇や熊本を見下ろすほどの高さです。
大観峰や米塚を見下ろせるほどの高さからの景色に感動しました。


https://youtu.be/TpSd444DHDs

くじゅう連山と阿蘇五岳(あそごがく)を結ぶ、
草原の中の「やまなみハイウェイ」とトウモロコシ

大分県のくじゅう連山と熊本県の阿蘇五岳を結ぶ「やまなみハイウェイ」の途中、牛も放牧されている雄大な大草原の中にある、トウモロコシなどを30年前から販売する「阿蘇の森」。その屋上の展望所から見渡すと、360度のパノラマで、世界の中心にいるような錯覚を覚える。そこでトウモロコシなどを食べるのは至福の時です。
阿蘇の野菜は非常に美味しいですが、特に「阿蘇の森」のトウモロコシは糖度が高く味が良いです。店主の森繁博(もり・しげひろ)さんは、天候に左右されながらも日夜努力を続け、「糖度の高いトウモロコシを作ってきて、顧客に喜んでもらったことが嬉しい」と言います。今では九州のみならず日本中から注文が入ります。
「近年、トウモロコシの生産者が減っているために生産を続けることが重要だと考えている」と森さんは語ります。


え!阿蘇のカルデラで日本各地の銘酒が飲めるの

東西18km、南北が25kmと世界でも有数の規模を誇るカルデラのほぼ中心にあり、大観峰(だいかんぼう)、阿蘇五岳(あそごがく)も見渡せる千代の屋では、平成元年から、全国の銘酒を仕入れています。
「酒屋は、卸を通して購入する一般流通と、卸を通さない流通があるが、卸を通さず、独自で開発する酒の流通は、2割で、蔵元との関係を構築するのに20年かかった」と村上和明さんは言います。
また、難しいのは仕入れだけではなく阿蘇のローカルでのみでは商売はも難しいので、広域に販売せざるを得ませんでした。
しかし、店舗の規模、県外への配送の物流コスト、振り込み手数料、商材を吟味する力が必須です。
現在42歳の息子さんが若い頃、某蔵元への奉公、蔵子として5年働き、信用を勝ち得て、他の蔵元へ紹介して貰うことに成功しました。
「店を、幹線道路沿いに移転した時に、それまでの実績で信用を勝ち取っていた金融機関が後押しをしてくれたことが非常に嬉しかった」といわれます。
このような状況のもと、多くの蔵元から銘酒を卸して貰えるようになり
「伊勢志摩サミットで各国首脳に振舞われた、“作”の最高大吟醸を、46本も卸していただくことになりました。1本1万円程度のものも即完売するほどです」
阿蘇の自然の中で銘酒を飲めるのは幸せですが、人気銘酒はすぐ売り切れるので要注意。

え!山奥の阿蘇カルデラで新鮮な高級魚が食べられるの

東西18km、南北が25kmと世界でも有数の規模を誇るカルデラのほぼ中心にあり、大観峰(だいかんぼう)、阿蘇五岳(あそごがく)も見渡せる、平成8年に会社組織にした目利きの渡辺水産は、毎日熊本市西区の田崎市場から新鮮な魚を直送し、カルデラ内の旅館に配達し、小売りもしています。お願いすれば、済州島サバ(さいしゅうとう)も買えます。
代表取締役の渡辺隆禅氏は、「美味しい魚を提供するだけでなく、お客様、従業員が満足して働く企業にすることが夢」と語ります。

阿蘇山・あか牛・ハルリンドウ 阿蘇の魅力が足元に大集合

雄大な阿蘇の大自然を前に、訪れる人の視線は高く遠くに向かう。
しかし視線を落とすと足元にも小さな阿蘇がある。
阿蘇市内に点在するマンホールはかわいい。この地を代表する自然や動物が描かれているのだ。
春の訪れを象徴するハルリンドウは約10センチほどの小さく青い花で、大草原で有名な「草千里」の4月〜5月上旬は、開花したハルリンドウで埋め尽くされる。
ホオジロは大きさと色合いがスズメと似ているが、よくよく見ると眉に当たる部分が白く尾が長いのも特徴だ。
マンホールにも立派な尾が描かれいる。
そして、阿蘇グルメの代表格であり熊本県産ブランド牛である「あか牛」は、大自然の中で無農薬の牧草を食べて育つ薄茶色の牛で、脂が少なくあっさりとした上品な味であることから、高齢者や女性でも難なく完食できる人が多い。
マンホールには『アソ山』と掘られているが、厳密には阿蘇山という山は存在せず5つの火山群の総称である。
阿蘇五岳(ごがく)、阿蘇五山とも呼ばれている。
阿蘇五岳の他にも中小たくさんの山々や広大な草原が広がる景色に、初めて訪れた人は圧倒され、ガイドさんから山々の名前を習ってもなかなか覚えきれない。
何とか山の形と名前を覚えたと思っても、少し車を走らせたり別の角度から見ると分からなくなってしまうことも珍しくない。
「あれ、何山だったけ?」観光バスの車中は山の名前当てクイズの場へと変わる。
さらに別の柄のマンホールもあり、そちらには阿蘇五岳の一つである「中岳」からむくむくと噴煙が出ている様子が描かれている。
(つい最近、阿蘇山噴火としてニュースでも大々的に取り上げられた中岳であるが、年中無休で活動している活火山である)
そんな阿蘇の広く深い魅力を凝縮したようなマンホールだが、実は市内全てのマンホールがこの柄ではない。
なので歩いていて出会ったらとても嬉しくなる。まさに宝探し気分だ。
阿蘇市での宝探し。次回の阿蘇訪問は視線が上へ下へと忙しい行程になりそうだ。

人に出会うより動物と出会う確率が高い散歩道

都会から移住して驚いたのは、散歩していても人と出会わない!
そう、歩いている人がいない?!
出会うのは猫と牛?


夜はキツネやタヌキ、イタチが近所の家の庭から庭へ移動する姿も。
写真は突然過ぎて撮れたことない。
まだ見たことがないけど、イノシシも出るらしい。近所の人が「また畑の作物をイノシシにやられたよ」と言っていた。
地元の人からすれば困る動物でも、そういう環境で育ってこなかった私には動物園でしか見たことがない。そんな動物との出会いがあるワクワクの散歩。ゆっくりと時間が流れる生活。移住して良かったって思える阿蘇生活です。


私にもできた! 阿蘇にあるアクティビティ。

普段から大した運動もしない、ましてや長時間身体を動かすなんてとんでもないと思ってましたが、阿蘇で見つけたアクティビティは好奇心さえあればどなたにでも体験できるものばかりでした。
久し振りの阿蘇で、年甲斐もなく今までにやったことのないことばかり挑戦してみました。
山を一気に下るサイクリング、草原に出てのほぼ初めての乗馬、いつかはチャレンジしたかったパラグライダー。
同行した40代同僚男女からは「本当に挑戦するの?大丈夫?」と心配されましたが、持ち前の好奇心が先に立ち、案ずるよりなんとかでスルッとやってしまいました。
ファミリー目線や若者カップル目線ではない、50代が楽しめるアクティビティやワークショップってありそうでないんですよね。でも、チャレンジしたい人はいっぱいいます。だから、阿蘇にあるアクティビティは、観光業に携わる者として、貴重なものだと思いました。
今回挙げたいくつかは十分それに応えられると思います。また、いつもとは異なる視点や角度から眺める阿蘇はとても新鮮でした。

大観峰から見る絶景は人間の手によって維持されていた!?野焼きを通して維持される草原の恵みを知る絶品BBQプログラム

国内有数の独自の大自然を誇る阿蘇。その中でも阿蘇の草原は、夏は新緑に、冬は黒焦げに、季節の移ろいごとに劇的に変化する。さすが阿蘇だなといった風景だ。そんな絶景の草原の中でのBBQ体験を通して、草原の維持管理のためその魅力を伝える活動をしている人がいる。阿蘇千年草原コンソーシアム「ANECO」の代表の山本剛宏(やまもとたかひろ)さんだ。千年前から人間の手によって維持・保全されてきたその草原の魅力に迫る。


4年前の11月に参加したのが、その草原の中でのBBQ。開放的な草原であか牛を嚙み締めたあのひと時は4年たっても忘れられない。さっぱりしたあか牛のBBQはプロのスタッフが地元野菜と一緒に炭でグリルしてくれるから、素材をベストな状態で楽しめる。あか牛のお肉のおいしさと美しいロケーションも人間によって維持されてきたと気づいたら、この時代にこの場所でこの贅沢体験ができることに感謝しか出てこない。
阿蘇千年草原コンソーシアム「ANECO」の代表の山本剛宏(やまもとたかひろ)さんは、阿蘇の畜産家。
千年続く阿蘇の草原(別名牧野(ぼくや)とも呼ぶ)を守りながら魅力を伝えるためにANECOを設立。これまでは一般人の入場が許されていなかった牧野を特別に開放し、阿蘇の恵みをふんだんに使ったBBQを楽しめるプログラムを開始。
そんな草原も千年前から人間の手によって維持されていたということを知らない方も多いのではないだろうか。その背景にあるのが、「野焼き」。冬になると山の表面を焼き払い、山が森に代わるのを防ぎ、春の植物の芽吹きを促し、夏の青々とした草原が形成される。草原は牛を放牧する草原となり、阿蘇ならではの豊かな食と美しい景観を生み出す。
草原の維持・保全というと、守ることばかりをイメージするが、BBQを通して活用することでお金を生み、それをさらに保全に繋げるという何と素敵な取り組み!これまで入れなかった土地に外部の一般人を入れるというのは勇気ある決断だったのではないかと勝手に推測する。
年々、人手不足等により草原の面積は減少傾向にあると聞く。しかし、あの宝物のような時間を思い返すと、皆さんにもっと草原を楽しみ、魅力を知っていただきたいと思うばかり。
次の千年も阿蘇の草原から豊かな食と景観が受け継がれることを祈って。

「gogaku」ブランドで阿蘇から世界へ!
~パリを目指すシャツ職人 吉田義貴さん~

熊本県阿蘇市にシャツ屋がある。
神殿や楼門など6棟が国指定重要文化財となっている阿蘇神社。その門前町商店街を抜け、観光地と民家集落をつなぐカーブの道にそのお店「LaZONE」(ラゾーヌ)はある。
お店に入ってすぐ目に飛び込んできたのは、マネキンが来ているTシャツの”gogaku“の文字。
この辺でgogakuといえば、阿蘇を代表する5つの山の総称“阿蘇五岳”(あそごがく)だ。
ふらりと入った私を迎えてくださったのが、シャツ職人吉田義貴さん(44)。
吉田さんのお話と、お話を通して伝わる人柄に引き込まれていった。
生まれは兵庫県神戸市、20代のころは音楽の道をめざしながら、料理人などをしていた。
そのころ、好きで研究、演奏していたのはジプシー音楽、ヨーロッパを中心に移動生活をする少数民族の音楽だ。
洋裁を始めたのは2005~2006年くらい。30歳に差し掛かり、今後の人生計画を考え、悩み始めたころ、ある日、買ったばかりのシャツを洗いにかけ、部屋干ししたそれを眺めながら酒をのんでいた。
「シャツってええな?」って思いながら飲んでたら「ほな作れや」と声が聞こえた。
そこからはまっすぐだった。独学で勉強しながら、専門学校に通い基礎を学びブランドを立ち上げた。
立ち上げたのは「Trailer」というメンズブランド。
ジプシー音楽のように、「ジプシーへの憧れもあって、自分が作るシャツも国境を越えて、ほんとにジプシーたちのように自分たちの意思で旅してほしいな、という意味を込めて」名前を付けた。
吉田さんが阿蘇に来たのは2015年。旅行で来た阿蘇に惚れ、住みたいと思いづつけてきた。
熊本市内での2年間のアパート暮らし後、縁で今の「LaZONE」の場所で住み始めた。
「gogaku」が生まれたのは2017年。お金がなく、1人でシャツをつくり精いっぱい毎日を生きていた。
阿蘇市の商工会の人たちに声をかけられた。

「吉田さんがやってることが面白いし、補助金とって新しいことしませんか。阿蘇のためになるから」と。
新しいことといっても…と考えたとき、以前から相談を受けていたことを思い出した。
「授乳するときにかわいく着れるシャツってないですか」と2・3人の知人から相談受けていた。
ずっと断ってきたが、頭の中にはずっとイメージがあった。それがこのドレープが美しいシャツだ。


「阿蘇って外輪山があって、真ん中に涅槃像があって、それが赤ちゃんを抱いている母親のような姿に見えると思った。そういうストーリーでブランド名はgogakuにした」
初のレディースブランドの誕生だ。
現在はこのシャツは“授乳用”だけなく、ブランドのメインデザインのシャツとなっている。
このデザイン企画もとに補助金をとり阿蘇に工場を作った。同時に従業員として仲間ができた。
「それまでは俺1人でやってたから、作って、売る、作って、売るを一人でやってきたから、正直、デザインまで頭まわらなかったんよ」と、ここから吉田さんのデザインが本格稼働し始めた。
今後の夢はヨーロッパで活躍すること。
2018年からは自らパリで展示会をしている。
「めちゃめちゃ褒められんねん。むこういったら。いろいろな人が服を手に取り、声をかけてくれる」と手ごたえを感じている。
ただ、阿蘇の地域で作られていることを大事にしたいという。
現在、阿蘇で出会った保護犬と阿蘇の工場の一角で暮らす吉田さん。朝、犬に起こされ外に出ると、鳥のさえずりや木々の葉が揺れる音、木漏れ日、阿蘇の四季を感じる。この環境を「朝からずっと幸せやねん」「めっちゃ幸せ。目標はパリやけど、阿蘇の拠点は大事にしたい」と話してくれた。
苦労話も、苦労と思わせない吉田さん。
「うれしかったことなあ~。うれしかったこと山ほどあるけど、1番は自分の夢をかなえてるってことかな。
シャツ屋になるっていって、シャツ屋になって、阿蘇に来て、お店ができて、工場ができて。デザインをしている」
「最大の夢はヨーロッパで活躍するっていう、これからやけど」
阿蘇「LaZONE」へ、吉田さんとっておきのシャツを見に行きませんか。

https://lazone.jp/

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