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ふるぽTOP匠の技が息づく竹の里で竹細工の美しさに酔う 栃木県大田原市
匠の技が息づく竹の里で竹細工の美しさに酔う
匠の技が息づく竹の里で竹細工の美しさに酔う

匠の技が息づく竹の里で竹細工の美しさに酔う

匠の技が息づく竹の里で竹細工の美しさに酔う

 源平時代の屋島の戦いで、揺れる船の上の扇の的を射抜いたというエピソードで有名な弓の名手・那須与一。生没年すらはっきりしない謎多き人物ですが、幼少期は現在の大田原市周辺で過ごしたといわれ、市内には与一にまつわるスポットが点在しています。
 代表的なのが、仁徳天皇(313~399年)時代創建で、与一が奉納したといわれる太刀を社宝とする「那須神社」。春と秋に行われる例大祭も有名で、秋の例大祭には弓の名手だった那須与一にちなんで流鏑馬も行われます。まずはこちらをご参拝。

<上>国重要文化財に指定されている楼門 〈左下〉一の鳥居から本殿に向かってまっすぐに伸びる那須神社の参道 〈右下〉拝殿前の石灯籠は寛永19年(1642)に黒羽藩主大関高増によって奉納されたもの

<上>国重要文化財に指定されている楼門 〈左下〉一の鳥居から本殿に向かってまっすぐに伸びる那須神社の参道 〈右下〉拝殿前の石灯籠は寛永19年(1642)に黒羽藩主大関高増によって奉納されたもの


道の駅で大田原市伝統の竹工芸にふれる

道の駅で大田原市伝統の竹工芸にふれる 秋吉台を望む絶景カフェ

 那須神社の正面にあるのは、人気の複合施設「道の駅 那須与一の郷」。大田原産のイチゴ・ブルーベリー・トウガラシなどを使用したジェラートコーナーや、地産地消にこだわったレストラン、那須家に関する貴重な資料を展示する那須与一伝承館などが揃っています。
 なかでも賑わっていたのは農産物直売館。朝採れの地野菜や果物がリーズナブルな価格で手に入るとあって、オープン前から地元のお客さんが行列を作ります。そんな光景を横目に、今回は施設の一角にあるお目当ての「竹のギャラリー」へ向かいました。

〈左〉那須与一の騎馬像と各施設の扇形の屋根が目印 〈右上〉那須与一伝承館では屋島の戦いを再現する人形劇も上演 〈右下〉とちおとめを使ったジェラート430円

 国の重要無形文化財に指定されている竹工芸。大田原市では古くから工芸品に適した質の高い竹がとれることから多くの作家を輩出し、地域の産業として発展を遂げてきました。現在も人間国宝の竹工芸作家が2人も大田原市に住んでおり、ほかにも竹工芸の技を磨く多くの作家がこの地に暮らしています。
 道の駅の一角にある「竹のギャラリー」では、彼らの作品や全国竹芸展の最優秀作品などを展示しています。作品を鑑賞し始めてどのぐらいの時間が経ったでしょうか、気がつくと、複雑に編み込まれた竹工芸の繊細な美しさと柔らかい風合いに、すっかり引き込まれていました。

〈上〉常時10数点の竹工芸品を展示。作品は定期的に入れ替えられる 〈左下〉シンプルな空間が竹工芸の美しさを引き立てていた 〈右下〉大田原市の竹工芸を広めた栃木県文化功労者の八木沢啓造(やぎさわけいぞう)氏が昭和55年に製作した花籠

〈上〉常時10数点の竹工芸品を展示。作品は定期的に入れ替えられる 〈左下〉シンプルな空間が竹工芸の美しさを引き立てていた 〈右下〉大田原市の竹工芸を広めた栃木県文化功労者の八木沢啓造(やぎさわけいぞう)氏が昭和55年に製作した花籠


日用品を作り続けるこだわりの竹細工店へ

日用品を作り続けるこだわりの竹細工店へ

 「竹細工は日用品にしてこそ価値がある」と持論を語ってくれたのは、続いて訪れた「竹の店 無心庵」を主宰する斎藤正光さん。竹細工は柔軟性があって丈夫なので、飾って眺めるだけではなく日用品として使い込むことによって味わい深くなっていくものだそう。竹細工を作り続けて55年の齋藤さんだからこその含蓄のある言葉通り、無心庵では籠や茶こしなど日用品としても使える竹細工が数多く販売・展示されていました。

なお、竹細工は現代の技術をもってしても機械で編むことができないため、無心庵に並ぶ商品もすべて、齋藤さんをはじめとする地元作家による手作り。齋藤さんも「今後は現代生活にマッチする日用品も作っていきたい」と、まだまだ挑戦する姿勢を崩しません。いろいろと話を伺っているうちに、美しくて丈夫、使い込めばだんだん飴色になっていい味を出すという竹細工の日用品を、自分の生活の一部に取り込んでみたいと、ごく自然に考えるようになっていました。

 伝統の技法と作家たちの熱意が合わさった逸品に出合える竹の里。ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
(2018年3月)

〈上〉無心庵で販売されている商品の一部。左から市場かご2万9000円、もりかご9000円、茶こし1500円 〈左下〉大田原の竹は九州の竹などに比べて少し硬めでコシがあるという 〈右下〉長く愛用したくなるような、味わいのある日用品がずらり並ぶ

道の駅で発見!大田原市が誇る銘酒六ツ蔵

実は大田原市は6つもの酒蔵が集まった栃木県屈指の酒どころでもあります。6つの蔵が作る地酒に共通する特徴は独特の清涼感と淡い甘味。飲み比べができる「六ツ蔵セット」3090円も販売されており、「道の駅 那須与一の郷」でも購入できます。

酒造りには大田原市を流れる那須連山の伏流水を使用

SPOT LIST

那須神社(なすじんじゃ)

【電】0287-22-3281 【住】栃木県大田原市南金丸1628【交】東北自動車道西那須野塩原ICから車で約25分 【料】【時】【休】境内自由 【P】道の駅那須与一の郷100台利用

道の駅 那須与一の郷(みちのえき なすのよいちのさと)

【電】0287-23-8641 【住】栃木県大田原市南金丸1584-6 【交】東北自動車道西那須野塩原ICから車で約25分 【時】9時~18時(施設によって異なる) 【休】1月の第3月曜 【P】100台

竹の店 無心庵(たけのみせ むしんあん)

【電】0287-22-5200 【住】栃木県大田原市美原3-3345-6 【交】東北自動車道西那須野塩原ICから車で約15分 【時】予約があれば営業【休】不定休 【P】5台

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