あなたの事業の「価値」が伝わり
共感者を生む

「ストーリー・ブランディング」&情報発信実践講座

あなたの事業は、本当はもっともっと「価値」がある
それをもっと伝わるように発信すれば
その価値に共感する人々はこの世界にもっといるはず

< day1 >
「価値」は魅力とニュース性で決まる!
自社事業の軸を徹底発掘

イベントレポート:名古屋市ローカル 魅力発掘発信ワークショップ(第1回目)

2022年9月7日(水)、名古屋市と株式会社JTBの共催講座「『ストーリー・ブランディング』&情報発信実践講座」の第1回が開催されました。

これまでJTBはイーストタイムズとタッグを組み、地域住民が地域の魅力を発掘発信する手法を学び、ふるさと納税を通じて地域の魅力を多くの方に伝えるワークショップを、全国で展開してきました。本講座は、これまでの地域住民向けワークショップを、JTBのふるさと納税サイト「ふるぽ」に返礼品を掲載している事業者様向けに開催するものです。事業者自身が地域や自社の魅力を発掘・発信する手法を学び、その「価値」を再確認することで、商品や企業、ひいては地域への共感者が生まれることが期待されます。講師に合同会社イーストタイムズ代表の中野宏一さんを迎え、参加事業者は、計2回の連続講座を通じて自社の魅力を伝える「ストーリーブランディング」の手法を身に付けます。

第1回の講座のゴールは「自社の『価値』を定めること」。名古屋市内で事業を行う9企業11名にお集まりいただき、参加者同士のペアワークショップ等を通じて、和気藹藹とした空気の中で、それぞれの価値を深堀りしました!

初の事業者向け講座を開催

年々拡大するふるさと納税市場。事業者にとっては、自社製品を全国に発信できる、とても魅力的な市場です。一方、事業者間の競争は年々激しさを増し、創意工夫を凝らさないと、寄付者に選ばれないという厳しい現実があります。
そのような中を勝ち抜くためには、いかに自社製品の価値や強みをアピールできるかが重要です。

「価値」とは何か?

第1回講座では、「価値」の本質を理解し、参加者が自社事業の「価値」の軸を発掘することをゴールに講座に臨みました。

講師であるイーストタイムズ社の中野さんは、「あなたの事業は、本当はもっと『価値』がある。それをもっと伝わるように発信すれば、その価値に共感する人々はこの世界にもっといるはず」と考え、これまで数多くの地域でローカル魅力発掘発信プロジェクトを進めてきました。

では、その「価値」とは一体何なのでしょうか?
中野さん曰く、「価値=魅力×ニュース性」。
「魅力」とは「あなたの驚き・発見・感動」から成り立っているものであり、大事なのは、同じ素材でもいかに相手に伝わる「切り口」を見つけられるかどうか。書き手の「伝えたい」という想いがあるかで決まるそうです。
一方、「ニュース性」は、「話題性」「時事性」「社会性」「普遍性」で構成されており、客観要因が含まれます。
この2つを組み合わせたものが「価値」だそうです。

参加者にとってこの話は過去の発信を省みる良い機会になったようで、主観的すぎていなかったか、もしくは客観的すぎていなかっただろうか…と考えるきっかけとなったようでした。

ペアワークで「価値」をインタビュー!

後半は実際に自社の価値を発掘するワークショップを行いました。
2人のペアを組んでいただき、プロの取材者になったつもりで、相手の価値を徹底的に深掘りします。普段は当たり前になって埃をかぶっているような話も、初耳のインタビュー相手には魅力的に映るストーリーもたくさんあるもの。みなさん、時間いっぱいまで盛り上がるほどインタビュー型ワークショップを楽しんでいらっしゃいました。

その後は、全体での発表会と中野さんによるフィードバックの時間です。
インタビューで話していく中であなたが改めて自社/商品で一番「好きだな」と思う推しポイント(=驚き発見感動)と、パートナーのインタビューの中で見つけたニュース性を交互に発表し合いました。

中には、サービスや商品の中に隠れた魅力的なストーリーを目の前に、「これは必ずニュースになる!」と中野さんが太鼓判を押すシーンも。みなさん、次回のブランド・ストーリーづくりが楽しみになるような「価値」を見つけられたようでした!

次回は後編!抽出した「価値」からブランド・ストーリーを作ります!

あっという間だった講座も終わり、最後は参加者のみなさんと写真撮影。
名古屋らしいポーズで撮りましょうとなり、即興で生み出されたしゃちほこポーズでハイチーズ!

参加者からは、「担当者が伝えたいこと」と「一般のお客様が知りたいこと」の違いを考えるいいきっかけになったとの声をいただきました。次回の後編講座では、今回発掘した「価値」を元に、いよいよ自社のブランド・ストーリーを作成します!レポートもどうぞお楽しみに!

< day2 >
魅力の発掘こそ自社のブランド・ストーリーになる

イベントレポート:名古屋市ローカル 魅力発掘発信ワークショップ(第2回目)

2022年9月21日(水)、名古屋市と株式会社JTBの共催講座「『ストーリー・ブランディング』&情報発信実践講座」の第2回が開催されました。

受講者の方には、前回の講義後「自社のストーリーの種になりそうなものを集めてくる」という宿題に取り組んでもらい、今回のワークショップではその宿題をもとにブランド・ストーリーを作成します。

講師を務めたのは前回に引き続き、合同会社イーストタイムズ代表の中野宏一さん。これまで数多くの企業のブランド・ストーリーを作ってきた中野さんの教えのもと、参加事業者の想いが徐々に言語化され、ブランド・ストーリーになっていきました。そんな、ワークショップ第2回の様子をレポートします!

スペックでは共感は得られない!?ブランド・ストーリーをつくって共感を生む

2日目となる講座の目的は、「価値」を伝えるブランドストーリーを作ること。
ブランド・ストーリーとは、「価値」を人が認識し、共感を生むための発信手法であると中さんは言います。

さらに授業では、ブランド・ストーリーづくりのため、伝わるように伝えるコツ、見出し・リードの作り方を事例も交えながら学んでいきました。

学んだあとは「見出し・リード」作りワークを実践。前回講座で実施したワークシートから「価値」を分析し、「見出し・リード」の作成を行いました。

ブランド・ストーリーをつくってみる

見出し・リードを作ったあとは、本文作成を行います。本文は、「だんだんカメラを引いていくように、具体描写から始まり、背景や大きな話を書くことが重要」だと、中野さんは話します。

本文の作り方、構成を学んだあとは、これまでのワークをもとにして、「ブランド・ハツレポ」づくりのワークショップを行いました。

「ブランド・ハツレポ」作成の後は、これまでの2日間のワークショップの集大成「受講者からの発表会」になります。

スペックだけではなく価値を伝えることこそが「ブランド・ストーリー」

老舗服地メーカー御幸毛織株式会社の西村さん。これまで服地製造を中心に行ってきましたが、コロナ渦でマーケット環境の変化を捉え、「オーダースーツ」に着目。御幸毛織社では、服地から採寸、縫製までを国内で一貫して生産し、信頼できるオーダースーツをつくっているそうです。

「オーダースーツ」という時代の流れを捉え、「服地からの一貫した国内生産」という、この会社にしかない価値を伝えることで、魅力的なストーリーが出来上がりました。

実際に会場からも「一着オーダーしてみようかな」というような声があがり、もうすでに共感が生まれはじめていました。

名鉄グランドホテルの永谷さんが制作したレポートは、「人生の節目に寄り添うホテル」という見出しで文章がはじまりした。
お客さまに寄り添うことを価値として、駅からの立地や設備だけでない、グランドホテルの価値をお話いただきました。

中野さんも「スペックだけではなく、価値があることが伝わる。まさしくホテルのブランド・ストーリー」と絶賛。会場からも感嘆の声があがりました。

フジタ製菓は、昭和13年創業の駄菓子工場。そこに勤務する毛利さんは、80代の社長から20代の孫に、事業継承したストーリーを紹介しました。

もう廃業しようと思っていた社長でしたが、菓子づくりを学ぶ社長の孫が引き継ぐことを決心し、今後も事業を続けていくことを決めたそうです。

「これからは孫と創業100年に向けて頑張って行きたいと思っている」というメッセージもあり、まさしく心が動かされるストーリーで胸が熱くなりました。

ストーリーを伝えることで、商品の魅力を届ける

イベント終了後は、和気藹々と参加者で会話する風景がみられました。2日間にわたるワークショップを通じて、参加頂いた企業間でのコミュニケーションの場になったのではと思います。

今回の共催者であるJTBの小林さんからは、「参加者からストーリーを聞くことで、商品の見方が変わった」とコメント頂きました。

スペックだけでは測れない商品の魅力を、ブランド・ストーリーを通じてみなさまへ届けていけたら幸いです。

参加者の皆様が執筆した記事は、現在ふるぼで掲載中です!
心惹かれる共感を覚えたら、ぜひ商品を手にとって、想いをはせてみてくださいね。

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