山陽小野田市
ローカル魅力発掘発信ワークショップ

山陽小野田市の「ローカル」の魅力を、あなたの手で発掘・発信しよう!

【Day1】
愛するからこそ知る、山陽小野田市の真の魅力

イベントレポート:山陽小野田市ローカル 魅力発掘発信ワークショップ(第1回目)

2022年9月3日、山口県山陽小野田市と株式会社JTBの共催講座「山陽小野田市ローカル魅力発掘発信ワークショップ」第1回が合同会社イーストタイムズ運営のもと開催されました。

オンラインと会場には、山陽小野田市の魅力を知る合計17名の参加者が集まりました。

このワークショップでは、これまでYahoo!トピックスやBBCにも取り上げられるローカルニュースを発信してきた合同会社イーストタイムズ代表社員CEOの中野宏一さんを講師に迎え、全2回にわたり地域の魅力発掘と発信の手法を学びます。

今回は、地域に暮らす人の驚き・発見・感動をニュースの手法を用いて特別な魅力として発掘・発信する方法を伝授。講義を受けた参加者の皆さんは、後半で山陽小野田市の隠れた地域の魅力を次々と紹介。より伝わる内容にするために中野さんのフィードバックを受けました。

中国地方での初開催。「魅力」とはあるものではなく、見つけるもの。

山陽小野田市厚狭(あさ)駅へ降りると、目の前には大きなおじいさんが立っています。それは厚狭の民話として知られる「三年寝太郎」の銅像。
田んぼの水が枯渇する厚狭の里では、罰当たりだと考えられていた寝太郎ですが、実はどうすれば村が助かるのかをずっと考えており、ある日突然起き上がり川の水の流れを変えて村を日照りから助けたという日本昔ばなしです。

このように古くから親しまれている山陽小野田市の魅力を知る参加者へ伝えられたのは、「インターネットに掲載されている情報が魅力なのではない。あなたの驚き・発見・感動はすべて山陽小野田市の魅力です」ということ。「あなたが世界中どの地域の人だとしても、『私の地元には何もない』ことは絶対にない」と中野さんは語ります。

中野さんは自身のローカル記者の経験から、世界の政治や事件、殺人事件がニュースなのではなく、個人の「驚き・発見・感動」の方がニュースであると断言します。
では「驚き・発見・感動」とは実際にはどのようなものなのでしょうか。中野さんはその要素は、「現場性」「個別性」「ストーリー」であると言います。

このソーシャルメディア時代では、「あなたの驚き・発見・感動を人に伝わるように伝える」ことでローカルニュースになるとのことです。

魅力を自分の感動だけで終わらせず、人に「伝わる」方法を知る

ローカルニュースとなる感動は、共感してくれる人に伝わるように伝えることが重要です。伝わる文章にするには、「北海道から沖縄までどの地域に暮らしている中学生にも伝わるように」することが大切とのこと。

ワークショップでは、伝わる文章の作り方を学び、実際に参加者は「魅力発掘発信レポート(ハツレポ)」の見出しをとっていきます。

山陽小野田市在住の山本美和さんは、山陽小野田市北部を流れる随光川に反射する夜桜についてプレゼンしてくれました。偶然、桜をライトアップしたところ、その光景に感動し思わず写真を撮ってしまったんだとか。まるで異世界のように、綺麗な色合いで夜桜が目の前にある随光川に反射していました。その時の山本さんの感動が見出しと写真からひしひしと伝わる内容でした。

その後も参加者の皆さんから続々と山陽小野田市の魅力がプレゼンされました。 講師の中野さんから、各ハツレポへの感想と具体的なアドバイスがなされるなか、参加者の皆さんの間では笑顔や感想が飛び交いました。このワークショップでさらに山陽小野田市の魅力に気付き、感動・共感する、そんな素敵な光景が広がりました。

第1回ワークショップから3週間後に予定されている第2回では、実際にハツレポを作成します。参加者の皆さんがそれぞれ街へ出て地域の魅力を発掘し、その魅力を知る方にインタビューをしてくることが課題として出されました。

【Day2】
私の地元には何もない、いや宝物が日常になっているだけだ

イベントレポート:山陽小野田市ローカル 魅力発掘発信ワークショップ(第2回目)

2022年9月24日、山陽小野田市民が地域の魅力を発掘発信する「山陽小野田市ローカル魅力発掘発信ワークショップ」の第2回が開催されました。

第2回ワークショップではオンラインと会場で合計16名が参加しました。

「インターネットで検索して出てくる観光地やガイドブックに載っているものが魅力なのではない。あなたの驚き・発見・感動こそが魅力です」と、ワークショップの運営を務める合同会社イーストタイムズ代表の中野宏一さんは改めて語ります。さて、前回のワークショップを受講した参加者の皆さんはどのような地元の魅力を発掘してきたのでしょうか?

まずは前回の復習から開始。改めて「見出し・リード・本文」の取り方を学び、その後、皆さんが発掘してきた魅力の情報をもとに「魅力発掘発信レポート(ハツレポ)」作りが始まりました。和気あいあいと参加者同士で会話が弾みながらも、山陽小野田市のハツレポが続々とできあがっていきます。

参加者の矢田さんは、「何処へ行ったか?タヌキの家族!」を見出しに、自宅前にて鍋底を叩くとタヌキの家族が山から走って降りてご飯を食べにくるという、山陽小野田市ならではの心温まる地域の魅力を話してくれました。最近ではあまり現れなくなってしまったそうですが、以前は自宅の前で夕食の残りを食べ、たまには山口県の日本酒「獺祭(だっさい)」をタヌキと一緒にたしなまれていたのだとか。

「移住定住を検討している人へも、地域の暮らしの魅力を伝えられるので素晴らしい!観光地や特産物ではなくて、暮らしの魅力こそ山陽小野田市の魅力が伝わりやすいレポートだと思います」と中野さんはコメントを返しました。

さらに「矢田さんのレポートには書かれていなかった、どこの地域(厚狭地区)の話であるのか、いつ(2〜3年前)の話なのかなどの具体的な情報を入れると読者にさらに魅力が伝わりやすくなるでしょう」とアドバイスをしました。

続いて、参加者の道元さんが発表してくれたのは、山陽小野田市南部エリアの魅力。そこには、家族でのんびりと楽しむことができる魅力的な場所が多く存在するとのことです。

キャンプ場からガラス製作体験場、レストラン、そして夕焼けの見えるビーチ。「1日山陽小野田市満喫プラン」が作れてしまいそうな魅力スポットをお子さんが楽しむ姿や綺麗な景色の写真とともに紹介してくれました。

講師の中野さんは、「特に修正する部分もなく、素晴らしいです!写真だけでも魅力がいっぱい伝わります!」とハツレポへのコメントを返すのと同時に「山陽小野田市に在住の皆さんには普通の光景かもしれませんが、このハツレポを見たら山陽小野田市に住みたくなってしまいました」と山陽小野田市に魅了されていました。

また、JTBふるさと開発事業部の久下さんは、参加者が発表した魅力に関するふるさと納税の返礼品を一つ一つ紹介してくれました。「とても楽しく充実した時間を過ごすことができました。最後には、これからも皆様と一緒に山陽小野田市を盛り上げてまいりたいと思っております」とのコメントもいただきました。

参加者の皆さんと山陽小野田市への想いを語り合い、2回にわたるワークショップは幕を閉じましたが、このワークショップの本来の意味である「その土地をふるさとと想う人をつくる」活動はこれから始まっていきます。今回、学んだ魅力の発掘発信はこれからも続き、さらに地域に想いを寄せる人たちの輪は広がっていくでしょう。

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