そんな登米市と隣町・栗原市にまたがる伊豆沼のほとりにあるのが、有限会社伊豆沼農産。ラムサール条約登録湿地である伊豆沼は、夏にはハスの花が一面を埋め尽くし、冬には越冬する渡り鳥の住みかとなり、四季折々の自然の雄大さを感じさせてくれる場所です。
そんな地域を拠点に「農業を食業に変える」という理念を掲げ、伊豆沼農産が立ち上がったのは1988年。自分たちで育てた豚を、自分たちの施設で加工して商品を届けてきました。さらに手作りウインナー体験をはじめ、食文化や農業体験などができる農業と食の中核施設となっています。コロナ禍前には、年間3000名以上が食農体験に参加。コロナ禍でもオンラインでその取り組みを継続するなど「都市と地域」をつなぐ役割を果たしてきました。その功績が認められ、2021(令和3)年の「地産地消等優良活動表彰」食品産業部門で農林水産大臣賞を受賞しています。