生産者のたゆまぬ努力によって、自然の循環の中で育まれた田んぼが黄金色に輝き、収穫を目前に控えた秋、田んぼには赤とんぼの姿がたくさん見られました。JAみやぎ登米では、環境保全米づくり運動の成果を確かめる目的で、生産者とJA職員らが一緒になって「田んぼの生きもの調査」を毎年開催しています。その調査は今年で16回目となりました。今年の調査でもカブトエビやゲンゴロウ、ドジョウ、ヤゴなど現代の田んぼではなかなか見かけなくなってしまった生きものをたくさん発見。なかでも「生きた化石」とも言われるカブトエビは田んぼの雑草を食べてくれるなど、稲の生育にも貢献してくれるといいます。
「赤とんぼが乱舞する産地を目指そう!」を合言葉にしてスタートした登米市の環境保全米の取り組み。それは20年以上たった今、黄金色の田んぼの周りを赤とんぼが舞う姿がその取り組みの成果を証明しているのかもしれません。