金芽米ベストセレクト10kg（5kg×2）

和歌山市発、日本の精米業界のトップランナー

徳川御三家の一つ「紀州徳川家」を藩主とする55万石の和歌山城がシンボルである和歌山県和歌山市。このまちに、日本の近代精米工場のレベルを押し上げたトップランナーであり、精米業界の発明家集団といえる企業があります。昭和36年創業の東洋ライス株式会社です。現在は、和歌山市だけでなく東京にも本社を置き、仙台や埼玉など国内6カ所に支社・営業所・工場を構えています。

東洋ライスは、現代表の雜賀慶二（さいか・けいじ）さんが26歳のころ、脱穀された米から石粒を取り除く「トーヨー撰穀機」を発明したことをきっかけに設立されました。以来、日本初の全自動精米機や穀粒自動混米機を開発し、世界初の糠（ぬか）を活用した米粉事業を開始するなど、次々と精米関連の最新機器と商品を発明。おいしく健康的で、環境にも配慮された技術革新に、国内外から関心が寄せられています。

栄養成分とうまみ成分たっぷり！高品質の金芽米

東洋ライスの技術の賜物といえる商品の1つが、金芽米（きんめまい）です。一般的な方法で精米された白米と比較し、ビタミンB1が約7倍、食物繊維が約1.8倍、オリゴ糖が約12倍もあるなど、玄米の栄養がたっぷり含まれており、そのうえ、カロリーは17%オフ、糖質は14%オフなのだとか！

栄養成分だけでなくうまみ成分も多く含まれており、2012年には「モンドセレクション」の金賞を受賞し、2017年には「第5回 健康医療アワード」を受賞しています。大手航空会社のファーストクラスの機内食や学校給食にも選ばれるなど、そのおいしさは多くの人々の舌を唸らせています。

おいしさの秘訣は、細部までこだわった独自の精米方法

金芽米のおいしさの秘訣は、金芽と亜糊粉層（あこふんそう）を残す精米方法にあります。金芽とは胚芽の基底部で、亜糊粉層とはヌカ層とデンプン層の境目にある薄い層です。従来の精米方法では、栄養成分やうまみ成分が凝縮されたこれらの部分を残せずにいました。

その課題を解決するために、東洋ライスは2005年に独自の精米機を発明。全国の米どころから高品質の米を仕入れ、熟練の精米オペレーターにより品種・気温・湿度などに合わせて微調節を行うなど、高い技術に加えて原料の選定や工程にも徹底してこだわっています。

おいしさと健康を追求。加工技術を駆使したBG無洗米

東洋ライスのこだわりは、これだけではありません。各家庭でお米を研ぐとお米から栄養成分が流出するため、ヌカ（=Bran）を削る（=Grind）自社オリジナルの加工技術「BG無洗米製法」を用いて、あらかじめ工場で無洗米にして出荷しています。添加物は使用せずに、粘着性の強い肌ヌカの性質を利用した無洗米製法であるため、これまで体験したことのないBG無洗米のコク深いおいしさに驚き、リピーターになる方が少なくありません。

また、無洗米は表面のヌカがすでに取れている分、通常の計量カップを用いると加水量が少なく、硬いお米に炊き上がってしまいます。そこで登場するのが、返礼品に同梱された「金芽米専用カップ」。専用カップで計量したお米を1時間程度浸水して炊くと、亜糊粉層が水分をたくさん吸収し、ふっくらと仕上がるのでおすすめです。

国際連合で発表。SDGsに貢献する循環型農業

おいしさと健康の両立だけでなく、実は環境にも優しい金芽米。営業部主任の岩坪正浩（いわつぼ まさひろ）さん（写真右）は「BG無洗米の誕生のきっかけは『栄養成分を含んだ多量の研ぎ汁が海に流れることで、生態系のバランスを崩さないようにしたい』といった思いでした。さらに取り除いたヌカは粒状に加工し、お米・野菜の肥料や家畜の飼料などに再利用しています。今後も、おいしく健康かつ環境に優しい商品づくりを心掛け、和歌山市発の企業として、和歌山全体のイメージをより良くしていきたいです」と決意をにじませました。

取締役（直販部部長・お客様相談室部門長）の麻生尚輝（あそう よしてる）さん（写真左）は「BG無洗米がSDGs貢献活動に寄与することが認められ、2019年の国際連合フォーラムで、雜賀社長から東洋ライスが推進する循環型農業の仕組みを発表する機会がありました。持続可能な事業モデルであり、環境と健康によく、なによりおいしい。皆さんにもぜひ東洋ライスの商品を味わっていただきたいですね」と笑顔で締めくくってくださいました。