京中(京都中勢以)の牛と人とのつながりは、精肉店として昭和56年に産声を上げるより90年ほど前、明治中期頃からの博労としての歩みから始まりました。牛を見立て、農家を知り、牛と農家、牛と肉屋をつなぐという仕事は、農家さんのために、という思いと共に今も脈々と受け継がれています。
昭和56年、加藤中謙と勢以子は、誰にも媚びず、己が心の底から望む「食」の提供に挑戦する「中勢以」(勢いを以て中庸を行く)を創業しました。おいしいお肉を最も良い状態でお届けしたい。その実現に向け、牛を選ぶために農家さんのもとに通い、牛と人を知ることを大切にしました。そうして仕入れた肉を最も良い状態にしたいという情熱は、今日の「京中式熟成」に結実。
また、手塩にかけたお肉を、お客さまに合わせ必要な部位を必要なだけ切り出し販売する「日本の肉屋」の形を守り続けています。