ワークショップ参加者レポート

町にたたずみ、筆を持ち、昭和を照らした絵灯籠作家

秋田市保戸野にある勝平神社で毎年5月に行われる例大祭。メインは今年、文化功労者にも選ばれた神尾忠雄さんの描く「地口絵灯籠」だ。ウィットに富んだ駄洒落や世相を風刺したユーモラスな絵灯籠が境内に100灯あまり下げられ春の宵を照らす。しかし私が一目で惹きつけられたのは、32歳から50年間、絵灯籠を作り続けてきたという神尾氏の、昭和の保戸野の生活や風景を描いた水彩画だった。

その繊細で温かい画風に目を奪われ、ぜひ原画が見たいとフェイスブックにメッセージを送ったところ、快く見せてくれたのは、投稿者であり保戸野鉄砲町で町内会長もされている大地正隆さん(67)。大地さんは来年夏、家の前を走っていたという今はなき「秋田市電」をモチーフにしたイベントを町内会で計画中。その中で神尾氏の絵灯籠を盛大に飾り付け、“今昔絵巻”的に夏の夜を彩りたいと、原画をご本人からいったんお預かりしているとのこと。その数およそ50枚以上はありそうな水彩画一点一点の中に、タンクトップ姿の大地少年が描かれているそう。

 市電のレールから顔を出し、いたずらをしている絵、白い割烹着姿のお母さんたちの立ち話、駄菓子屋、沼遊び、墓地で鬼ごっこ、女の子たちの縄跳び‥‥。とうに見られなくなった、外で遊ぶ子供たちの笑顔や泣き顔が散らばっている。その全てが、薄い水色やカナリア色の背景に包まれ、昭和40年前後の人々の生活や遊びを包み込んでいた。

「もともと灯籠に描くための絵だからね。神尾さんがまだ30代の頃かな。とにかく色んな所にちょくちょくいたね。いつも筆持って、水彩画を描いてた」と大地さん。

「保戸野の水彩画」に惹かれた理由のもう一つは、私の生まれた町だったからだ。幼稚園に上がる前に保戸野中町から大館市に引っ越したので、当時の記憶はほとんどない。その後マンションも建ち、自分の家があった場所さえ分からない。私は、父と母が出会い、生まれて初めてのお正月を迎えた町の手掛かりを探しに、暖かく彩られた「昭和の保戸野」に会いに行ったのである。

神尾氏は現在86歳。例大祭に欠かせない「地口絵灯籠」作りの後継者育成にも力を注いでいる。「近所の大人や子供でやりたいっていう人たちにね、教えてるの。何か描いてほしいもの持っていけば、描いてくれるよ」と大地さん。

 昭和40年代、32歳の水彩画家は自分の町を愛し、子供たちを愛し、生活を描いた。その奥からろうそくの灯りは、ほっかりと、赤々と人々の暮らしを照らしたのだろう。来年5月の例大祭には、どんなウィットに富んだ令和を描いてくれるのだろうか。

 もう少しだけ長く保戸野に住んで、水彩画の中に描かれたかったな。

★写真は勝平神社山門前。実際に絵灯籠がずらりと並ぶ幻想的な例大祭にぜひ訪れてみてください!★

リヤカーに夢を乗せて、ご当地スイーツをPRする
スラリイケメンの移動販売人

この11月から、株式会社BASE CAMPという会社で働き始め、“オーナーになる!”という夢に向かって歩き始めたIさん。全国の上質なお菓子や老舗のパンなどを、小さなリヤカーにのぼりを立てて一件一件訪問して歩く。「買ってほしいというより、喜んでもらいたいって気持ちのほうが強いんです」。

懐かしさと新しさが同時にやってきた気がした。

「こんにちは!全国のお菓子やパンなどの移動販売やっているんですが、今日この地域を回っているんです。有名だけれど全国の人が知っているわけじゃない美味しいものを紹介したくて来ました!こういうものがあるんだなって、あの、チラシを見ていただければ・…」

 待って、待って。

移動販売?あの、スーパーのない田舎にトラックで来るあれ?ここ秋田市だけど?しかも別に買い物困ってないし?

 驚き隠せず指された方を見ると、風にあおられれば転がってしまいそうなリヤカーに、これまた完全に風に立ち向かえなくなったのぼりがかろうじて立っており、何やら美味しそう(そして高そう)なおやつの写真が貼ってある。

不思議なものに吸い寄せられるように近づくと、秋田市ではデパ地下の催事で並べられる類の、静岡や東京などの名店で売られているようなスイーツが4~5点、そのリヤカーの中に鎮座している。そして気温10度に満たない風の強い中、青年はマスクをしながら各家々を尋ね歩いて売っているというではないか!

 どうしても話を聞きたくなったので(決してイケメンだったからではない。)、ひとまず「カマンベール王子様」というケーキを一つ買う。1200円の取材代。

聞けば秋田市には事務所兼倉庫だけがあり、注文が入れば仕入れて、一点から配達もするというのだ。(その後、その会社のことを調べたところ、秋田市に新しくできたとても元気のあるベンチャー企業の様子。)

コロナ禍で、人は店に出歩かなくなった。「でも、ネットで買えばいいんじゃない?」と素朴な疑問をぶつけてみたところ、ネットを自由に操作できない高齢の方もいる、特に秋田市にはそういった方が多い、そのせいもあってか、コロナの前と後で全然売り上げが落ちてはいない、というのだ。ちなみにクロワッサンなどのパン類は、午前中にすべて売れてしまった、とのこと。

チラシを見ると、「店はなく」、「一か月に一回程度不定期で」、「どんな商品に会えるかその日のお楽しみ」とある。

行きたいときに行けず、いつ来るか分からず、欲しいものをいつも持ってくるとは限らない不便さは、欲しいものがすぐ手に入るネット社会だからこそ新鮮で面白い。そして注文が入れば一点から無料で届けてくれるという親切さには、ネットには到底無い温かみを覚える。

「実はこの会社の在り方や方針に共感して、応募して今月から働き始めたんです。全国には美味しいものがたくさんあるのに、誰もが知っているわけじゃない、買ってくれというより、知ってほしいんです。」

「僕はオーナーを目指しているのでこれが本業ですけど、副業の人もいるし、上とか下とかってないので、働きやすいです。いい意味で、みんなに影響受けてます。」

移動販売はどこか懐かしい。そして、それを“どこへでも就職できそうな”若い人が、「喜んでほしくて」やる。

コロナの前と後で、「働く」の選び方は大きく変わった。安心・安定を保障してくれる場所などなくなった。そしてそれは逆に言えば、もっとやりたいことを自由にやっていいことを人々に教えたのかもしれない。

「オーナーになりたいと思って、好きなことをやっているので、大変と思うことはない」と言い切る若者が、まだ秋田にはいる。いやもしかしたら、「まだ」ではなく、「もう」なのかもしれない。

株式会社BASE CAMPの情報はこちらからどうぞ。
https://www.baseupcamp.com/

2度の戦争を経験した福禄寿像の秘密!

秋田市の中心部、大町の「通町商店街」にある「器屋あおい」には、「福禄寿」の像がある。その秘密について取材してみました。
「器屋あおい」は、大正4年、陶磁器の専門店として開業し、その後、珈琲豆や食品も扱うお店として、今年で105年を迎えます。
このお店のシンボルである、「福禄寿像」。
私が11月にこの会社に入り、最も気になっている部分を調査いたしました。
この像は、私も小さい頃から見かけていたものでした。「創業当初の頃からずっとこの場所に立って街を見つめているよ」と青井智社長(52)は言います。
「ほっとひと息」が会社のテーマであるように、福禄寿様もほっとひと息ついたような顔立ちが特徴ですが、実は2度戦争を経験しているのです。1つは、太平洋戦争。もうひとつは、このコロナ戦争。そんな中でもずっと笑顔を見せてくれています。
今回実はこの像の袖の中に注目しました。
ここ数年、なぜか「絵を描いた石」や、「お賽銭」が入れられているのです。
その中で、たまたまお賽銭を入れてくれる常連のお客様(80代/女性)とお話ができました。
「コロナでもなんでも、これ見ると元気なる気がして。」といいます。
地域住民に古くから愛されているのだなと、とてもほっこりしました。
また、「絵を描いた石」については、たまに石が変わるそうです。誰が、何のために置いたものかは謎ではありますが、今では従業員の楽しみになっています。
この先何百年も、ずっと愛され続けてくれると嬉しいです!
皆様もぜひ、お気軽にお立ち寄りくださいね。

器屋あおい 大町本店
秋田県秋田市大町一丁目3-27(通町商店街)
018-862-2746
https://www.facebook.com/utuwa.aoi/
※福禄寿は、なんとポケモンGOのポケストップになってます!

工夫と先見で土地を守っていく!農家民宿のお父さんお母さん

仙北市角館の中心街から車で約15分、少し奥まった道を走ると一気に開けた土地が広がる。そこにあるのが、佐々木常安さん(68才)がご夫妻で営まれる農家民宿、『ファームinn緑の風』だ。
ここでは豊かな自然に囲まれた中で、農作業の体験をしたりゆったりした時間を過ごしたり、田舎らしい暮らしを味わうことができる。中でも、農作業後のご飯は絶品!庭でとれたバジルや自家製野菜を使って、お父さん自作のピザ窯でピザを焼く、、そんな手作り感にあふれたピザをみんなで囲むのは至福の時間だ。
そんな温かみのある体験を提供している農家民宿。今では民宿の数も増えてきたものの、この地域で先陣を切って始めたのは佐々木さんだという。
お話を聞くと、この土地はご両親が開拓され元々酪農も行っていたそうだが、引き継ぐタイミングに合わせて、土地を整備して、農業への集中にシフト、更に新しい生業として樺細工を始められたそうだ。
農家民宿もその一環で、先の時代の収益性を見越して、土地をうまく活用する方法を考えた結果だという。手作りのログハウスやピザ窯のあちこちに樺細工職人のお父さんの手先の器用さや工夫が感じられる。
民宿を始められて約20年、海外や都心からの修学旅行生などを受け入れて順調に事業を行っているようだがまだ先のビジョンがあるという。
『最初はうちと数軒しかなかった農家民宿もどんどん増えてきて、本物と言えるかわからないようなところまで出てきた。次は里山民宿やるべ。』
農家民宿が一種のブームとなってきた今こそ、次の時代を見据える。そして親から受け継いだ土地を、お客さんが楽しんでもらえるよう、少しずつ手を加えながら守っていく。
『孫が大きくなるまでに新しく変えてみせる』と笑う笑顔はとても生き生きとしていた。

http://www.tuneyasu.com/index.html

愛情をもって育てたダリアが秋田を彩る

『ダリアは楽しめる時期が一般的な花々より長く、朝の冷え込みが厳しくなるにつれて、美しさが増します。』ダリアの魅力について熱く語ってくださった秋田国際ダリア園の園長鷲澤康二さん。
秋田空港の近くに位置する秋田国際ダリア園には様々な色、模様が異なる種類のダリアがあります。それらは鷲澤さんたちが新種開発に懸命に取り組んだ努力の賜物です。
まだ名前がない品種もありますが、気に入ったダリアの球根があれば、買い求めることもできます。
これからイルミネーションや展示方法などを工夫して、もっとたくさんの方にダリアの美しさを楽しんでもらえるようにしていきたいと鷲澤さんは意気込んでいます。
秋田国際ダリア園は秋頃から11月初旬まで開園していて美しいダリアを楽しむことができます。

ゴミでも1000年経てば宝物」。
生涯収集家の情熱と生き様を感じる博物館

秋田市の北部・金足地区ある「身近なくらしの博物館『油谷これくしょん』」を初探訪しました。
こちらは、油谷滿男さん(86)が、10代から半世紀以上にも渡り収集している民具・農具などの生活用品コレクション約60万点のうち、約20万点を秋田市に寄贈し、旧金足東小学校にて展示・収蔵している場所です。
そして、生活用品コレクションが日本一とも言われる油谷さんご本人から、直接お話を聞く事もできました。
油谷さん曰く、物を集めるきっかけは幼い頃身体も小さく体力もなかったので「人と競うと負けてしまう。人よりも物と触れ合うのが好きだったから」とか。
その後、戦後の農地改革により農家から不要な農具などを貰い集め本格的な収集活動へ進み、骨董品なども扱うように。
さらにはエジプト展を見て「ゴミでも1000年経てば価値が出て宝物。どんなものでも20年経てば歴史になる」と思い生活用品に文化的な価値を見出し、いつしか「人が捨てた物を拾って生きるなんて自分にしかできない。収集が自分の生きる道だ」と、意識したのだとか。
凄まじいほどの情熱を持ち、日常品を収集し続けているご本人の示唆に富んだお話はとても貴重でした。
そんな収集家人生の一端が垣間見えるこの施設。
農具・民具をはじめ、校舎1階・2階には、昭和レトロ、映画、芸能、釣り、古文書、歴史書、玩具など、数えきれないジャンルの品々を収蔵。昔懐かしいコインゲームやポスター、カレンダー、レコード、ブラウン管テレビなどはもちろん、秋田の殿様・佐竹家の史料、皇室の防空壕を設計した軍人の制服や資料など、希少価値の高いものから使い古された「がらくた」と呼ばれるようなものまで、各テーマごとに鎮座する膨大な品々は圧巻です。
全ての世代が懐かしい。あの頃、生活に寄り添っていた品々に出会いに行きませんか?

http://aburaya-collection.or.jp

秋田で1番有名な自動販売機

優しさで七味も宙に浮く。

■うどんそば自動販売機(セリオンリスタ内)
[ウェブサイト]http://www.selion-akita.com/eat/soba.php
[場所] 〒011-0945 秋田県秋田市土崎港西1丁目9-1

◆続きはYouTubeチャンネルで!
次回はうどんそばのつゆを使ったパウンドケーキと食べ比べます!
http://youtube.com/c/munech

東成瀬村から秋田市へ 美味しい野菜をお届け

秋田市中心市街地の千秋公園にほど近い「佐竹小路」。そこにある「すみれファーム」では、秋田県県南地域の東成瀬村にある自社農園で育てた野菜やお米、近隣の知人の農園で育てた果物など販売しています。
お店がオープンしたのは2年前の2018年。でも、千秋公園の近くに住んでいる私は、2年間お店の存在を知りませんでした!
「まだまだお店の存在を知られていないので、もっと宣伝活動を頑張らないと」と店主は笑いながらそう話します。
「なぜ秋田市で東成瀬村の野菜を?」と店主に尋ねてみると、店主のご出身が秋田市であることと、東成瀬村にある本社の野菜の美味しさをもっと広く伝えたくて秋田市に販売店を構えたとのこと。
東成瀬村は、秋田市から車で片道2時間くらいで、冬は豪雪地帯になります。(実はまだ一度も行ったことありません…)そのような地域から、週1回とはいえ、2年間毎週通って東成瀬村の野菜を売りに来るなんて!店主の熱い想いを感じました。
「夏はトマトをたくさん販売していて、自社の自慢の商品。他にも秋はいものこ、冬にも美味しい野菜をいっぱい販売しますよ」とニッコリ。
春夏秋冬、旬の野菜をぜひ買い求めたいお店だと思いました。

100年企業を目標に、今日も地域に音楽を届ける細川蓄音器店

創業当時の店名を看板に掲げる秋田市土崎港にある老舗音楽ソフト(CD 、レコード)専門店。
創業者である先代の社長(故人)が「秋田駅前のデパートで初めて蓄音器(ちくおんき、レコードプレーヤー)を見たときに、これは商売になる」との発想で大正14年(1925年)、現在地に開業したのが始まりという。
当時はまだ高級品だった蓄音器、店を構えていても全くお客さんは来なかったことから「リアカーにレコードと蓄音器積んで豪農のお宅に行商で出歩いたもんだ」とのこと。
時は流れその日から95年、レコード、カセットテープ、CDからダウンロードの時代を経て、今はストリーミングが全盛の時代に。
看板に掲げる蓄音器も、もう店頭にはなく、音楽そのものが形をともなわないことも当たり前となった。
それでも「軽トラでテープ聞く人、カラオケ歌う人、必要としてくれる人がいる、コレクションとして、ソフトとしての形を求めるファンも数多くいるから」と、まもなく80を迎える2代目(細川護/79)と、あまり店には顔を出さない子息の3代目(信二/48)は、今日も店を開ける。
秋田駅から車で約20分、商店街のはずれ、小径を入った細い路地で細々営業を続ける国内でも古参級のレコード店。
ソフトの売上が激減し、コロナ禍でコンサート等も開催できない昨今、もはや商売としても成り立っていけるのか…
5年後に迎える節目の年を当面の目標に、数多の音楽家と地域の音楽ファンを繋ぐことを、ただ楽しんでいる。

(株)細川蓄音器店(細川レコード店)
秋田県秋田市土崎港中央1-15-7
Tel 018-845-0020
http://www.hosoreco.com

NAMAHAGEでオモイをカタチに、
秋田中通のコンセプトショップGRANDMA

マジックをかけなくても繋がる「あきた」はすぐそばにある。
いつも「ありがとう」って言える場所が欲しい
そんなオーナーの想いを形にしたコンセプトショップ GRANDMA。
https://www.instagram.com/grandma.akita/
https://grandmaakita.base.shop/

秋田駅から少し離れた通りにあるお店で、窓ガラス越しに見えるお花がとても印象的。
とても気さくで笑顔が優しい女性店員さんが迎えてくれる店内はFOODやDRINKのメニューとともにゆったりとしたひと時を過ごすことができる。
夜になるとワインや日本酒を楽しむ客も増え、店内にはいつも笑い声があって、とてもアットホームな雰囲気に癒される。
このお店ではフラワーアレンジメントのワークショップを年に数回開催。贈答用にフラワーアレンジメントもしてくれる。
「“なまはげ”太鼓の演奏をしている知人にお祝いのお花を送りたい」そんなリクエストに「NAMAHAGAマジック」という名前の付いたダリアを使ってフラワーアレンジメントをしてくれるという、とても気の利いたアイディアまでアレンジをして、贈り主の気持ちにまで花を添えてくれる。
ちなみに、有名なダリア育種家が秋田県と連携して秋田県オリジナル品種の「NAMAHAGEダリア」を開発していて「NAMAHAGAマジック」はそのNAMAHAGEダリアの一種である。

夕陽とセリオンが重なるジャストを夢みて通っちゃうんだよ

秋田市土崎港の秋田港にある全高143メートル、地上100メートルポートタワー、セリオン。
眺める景色もいいけれど、透けて見える風景も見てほしいのです。
先を急いでいる運転中
偶然、通りかかった時にガラスでオレンジ色の夕陽が増幅され、まばゆいまでの輝きを放っているセリオンタワー!
「こんなセリオン見だごどね!」
「こんな夕陽も初めでだ〜」
そのまま車で通過
次は絶対に、あの景色を撮りたいと狙うのですが‥
今日までまったくお目にかかれない‥
それでも、その時々の風彩は一瞬にして風に運ばれて、雲が次々と姿を変えていくときもあれば、ゆっくりゆっくり動いていくときもあったり、雲ひとつなく青空が輝く日もあります。
雨の日はダークな色を放つし、はたまた時系列で変わりゆく空模様に彩りを変えるセリオンが一役二役も買ってくれます。
海上には風車、直ぐ側で船が行き来したりうみねこも登場。
そこに海の香りを運んでくれる風。
時にやさしく頬をなでてくれますが‥‥‥
ただ、今は冬に向かっているので風は冷たくて強い!
スマホが煽られる始末。
筋力を鍛えてないといけないくらいの強風もしばしば。
それでもついつい眺めていたくなる、写メを撮りたくなるの。
なんてったって一期一会の風景なんだもの~
未だにあの夕陽とセリオンが重なった風景は撮れていませんが、
いつかベストタイミングのその日を夢みて‥通っちゃうんだよね!
道の駅が一緒になっているので秋田の品々。地酒も
高校野球好きならわかるかな?
秋田県が一致団結した甲子園で準優勝した時の、
現在、日本ハムファイターズ、金足農業高校の吉田投手のサインもあるんですよ。

空の映る田園風景

5月になると新年度の疲れを癒すとっておきの景色が現れる。雪が溶けて空になっていた田んぼに水が入り、空が水面に映ることで上下一面空の色の世界となる。時間によって景色が変わり、通るたびに違ってついシャッターを切ってしまう。奥羽本線四ツ小屋駅近くのこの地域では、運が良ければピンクで映える奥羽本線の701系や真っ赤な秋田新幹線こまちが通り過ぎ美しい補色がより互いの色を引き立てる。

自分の絵がガラス作品に!?

幼い頃に想像するアーティストの姿とは頭の中で想像したものを魔法のように作り出す人でなかっただろうか。秋田駅から2駅の新屋駅から徒歩10分、秋田県唯一の美術大学がある新屋の町を歩くと「秋田市新屋ガラス工房」がある。予約をすると吹きガラス体験をすることができるが、手順はまず、紙に作りたいものを絵で描くことから始まる。色をグラデーションにして、少し下の方にだけクラッシュ(ヒビ)を入れて、形はぽっちゃりした花瓶にしたいそんな私のわがままを詰め込んだ絵を見て、プロの作家としても活躍される先生がどのように色ガラスを配置するか、どのくらい膨らますか作戦会議をしてくれる。自分の肺活量の少なさにショックを受けながらも「もう一息!」「ガラス回すの忘れないで!」と先生に導かれながら一生懸命にやってみるとそれらしき形が見事に出来上がる。一週間ほど経つと完成品が届き、冷めてより鮮やかに色がついたガラスの花瓶は最初に自分が描いた絵の通り。自分でデザインして作ったことで愛着が湧きます。

自分好みのダリアがもらえちゃうイベント!?

入場料を支払うとダリア園内の好きなダリアを10本切り取って持ち帰る事が出来るイベントに参加してきました。
実は秋田県はダリアの生産者数が全国で1位!
その中でも秋田空港近くの秋田市雄和にある秋田国際ダリア園では約1・2ヘクタールの敷地に約700種、日本で作られているダリアの8割以上の品種を育種されています。
通常であれば入園料400円を払うとダリア園を鑑賞できるのですが、毎年シーズンの最終日には入園料を払うとハサミを貸出してくれ、好みのダリアを10本まで持ち帰る事が出来るイベントが開催されるのです。今年の最終日は11月3日の文化の日でした。
観るだけでも見応えのある園内なのに400円でダリア10本をもらえるなんて、なんてお得なイベント!
園内は様々な品種、沢山のダリアがあり、どれにしようか迷ってなかなか最初の1本が決められません…
そして、周りの人を見るととても素敵なダリアを手に持っていて、余計になかなか目の前のダリアに決められない!
「好みの形」「好きな色」「大きさ」「長持ちしそうかどうか」等、考えながら30分くらいかけ、やっと10本を選び出しました。
秋田独自の品種は「NAMAHAGE〇〇」と名前が付けられているのだそうですが、あまりに品種が多く自分の選んだダリアの品種までは残念ながらわかりませんでした。
来年も絶対参加したいと思うイベントでした!

意外とすごい!秋田市近郊の絶景紅葉スポット!旭川ダム公園

秋田市中心部から車で20分の手軽な紅葉絶景スポットが秋田市仁別「旭川ダム公園」にあります。
狭い道を抜けてついた瞬間「意外とすごい!絶景!」と一緒に行った主人と騒いでしまいました。
宝探しで宝物を見つけたようなワクワクとドキドキで、隠れスポットを発見した!という気持ちでした。
「意外と絶景」な、紅葉の穴場を見つけました。
例年の紅葉狩りは、インターネットの検索で最初に出てくる、市外や県外の有名どころに遠出して出かけます。
今年はコロナ禍ということもあり、あまり人のいない近場を探しました。
秋田市の紅葉…千秋公園…他には…なんとなく耳にしたことがあった仁別の旭川ダム公園!
そこまで期待しないでとりあえず行ってみようと訪れました。
そこには色鮮やかな山紅葉、雨上がりにきらきらと輝く自然の絶景トンネルができていました。

迫力のあるダムと紅葉のコラボも見所です!
皆さんも、11月にできる手軽な絶景を是非ご体験ください。

まぼろしの菩提寺、てん信寺 静寂の境内で武将の魂に触れる

秋田大学手形キャンパスの裏手に、慶長7年(1602)の国替えで秋田入りした佐竹義宣(よしのぶ)の父、義重(よししげ)やその一族・重臣たちが眠る寺がある。
伊達氏、北条氏と勢力を争った猛将を、久保田城(現:千秋公園)の北東徒歩20分、400年続く禅寺に訪ねた。
てん(もんがまえに眞)信寺は、1613年、初代秋田藩主佐竹義宣が父・義重の菩提を弔うため建立。山門には石造りの金剛力士像、右手に大きなケヤキが歴史を伝え、本堂正面には珍しいカツラの大木が綿菓子のような甘い香りを放ち出迎える。
ご住職の案内で境内を進むと、多くの一族家臣の墓碑が。さらに進むと義重公の墓碑は木製のため御霊屋に納められ、非公開となっていた。
「寺はあくまでお参りするところ。見せるところではない。」
静かに御霊を守ってきたため、市民にもその存在はあまり知られていないが、寺領二百石を有し、天徳寺住職の養成所として多くの名僧を輩出、付近は菅江真澄が訪れた跡や平田篤胤の墓碑など、この寺の存在は様々なものを引き寄せてきた。
伊達に睨みをきかせるため岩手県境に近い美郷町に城を構え「六郷殿(ろくごうどの)」と領民に慕われた義重公は、老いてなお、秋田に転封された悲運の息子を支え続けたと言われる。
往時は久保田城を見晴らせたであろう山寺。喧騒を離れ、樹々の対話の中に佇むとなぜか心も洗われる。

季節のうつろいが感じられる大滝山自然公園

秋田市上新城にある大滝山自然公園。
春には雪解け水が流れ、ふきのとうやシダがひょっこり顔を出す。
「いいところですね〜」
たまたま出会ったカメラ女子。
オーストラリア出身で男鹿在住。
秋田の自然が気に入り、休みの日は日本らしい風景を探し求めて歩き回っているという。
「上に神社もあるんですね〜」
キラキラ目を輝かせて、道川神社の階段を登って行った。
夏は、道川大滝のひんやりした水しぶきが暑さを忘れさせてくれる。
「久しぶりに山に来たら、空気が新鮮で気持ちいいね〜」
ずっと外出せずにいたらしく、幼い兄弟がはしゃぎながら木の葉を流して遊ぶ姿が印象的だった。

そして、一番のオススメは秋の紅葉。
赤や黄色に色づいた木々が太陽の光で輝き、とても美しい。
本当は教えたくない、紅葉の綺麗な隠れた名所。
一歩一歩落ち葉のじゅうたんを踏みしめて、秋を満喫する。
「あ〜、秋田っていいなあ。」
心から実感する。

外国人もとりこにする秋田の大自然。
そこには、四季それぞれの魅力がある。
有名な観光地も素晴らしいが、あまり知られていない素敵な場所もたくさんある。
自分だけの内緒の場所。
独り占めできるプライベート感がたまらない。
そこには、癒しがある。
あなたも、街中の喧騒から逃れ、すべてリセットして自然の中で癒されてみませんか。

※おまけ
上新城には、さとぴあという交流の場、農家民宿、りんご園などまだまだ魅力がいっぱい!
ただし!
くまやカモシカに遭遇することもあるので、ご注意を!

10分歩けば無数の蓮、2000株にとどまらず

 今年もこの季節がやってきた。思わずこうして触れてしまう。
秋田市千秋公園「大手門の堀」の蓮。お盆の頃にはいつでも見られるから、当たりまえになりがちなこの景色。蓮の花の寿命はわずか4日。桜の開花とさほど変わらないのに、蓮の見頃を逃すということは、めったにない。このカラクリとは?
 その数2000株と予測したが「そんな程度ではないわよ」と話すのはNPO法人秋田はすの会代表の鈴木美保子さん。3000〜4000株でも言い過ぎではないようだ。蓮はその後どうなるのか?
 秋深まる頃に周辺を訪れると咲き終わった蓮の刈り取り作業が行われていた。茎の部分を縄で束ねてトラックに積む。終わるまで1ヶ月を要する。使い道は、特にない。雌しべ部分は茶褐色の「果托」になり、手芸や炭焼きなどに利用される。鈴木さんは9年前にこの果托を「捨てるなら使おう」と動き出した。膨大な量の果托は、無限の可能性を秘めている。
 夏には蓮の魅力PRイベントが開催される。千秋公園の散策と蓮の鑑賞のほか、茎を象の鼻に見立て、飲料水を通して口にする「象鼻杯(ぞうびはい)」という体験ができる。茎を通ずる水は独特な味がするそうだ。
 目線と同じ位置で観賞できるここの蓮。梅雨時には撥水加工を施したような葉から大粒の雫が弾むように滴り落ちる。
「蓮の名所は全国各地にあるが、交通の利便性がよいところに位置するのは珍しい」と鈴木さんは話す。確かにそうだ。秋田駅西口から徒歩10分。目の前には4000株もの蓮が咲き誇る。その眺めと蜜のような香りに癒やされる優雅な時間はきっと、あなただけのものになる。
 蓮の花言葉は「慈愛」。あなたを想う心は果てしなく深く、ここにある。

ワンコインで体験!運が良ければ独り占め
陸上競技場の一般開放に行こう!!

朝のウォークランでちょっと寄り道した八橋陸上競技場(ソユースタジアム)です。
入口に、予定表があって、一般開放日がなんとその日でした!
6:00~21:00(日によって異なる)まで、市民誰でも310円で入れます!
天気も良くて、朝の早い時間、そしてお金も持っていたので、走ってきました。
前日はイベントでたくさん人がいて盛り上がっていたフィールドですが、今日はなんと、私ひとりだけでした。
走るの大好きな私にとって最高な時間でした!!
今度は誰か誘ってまた走りたいです!

魚を「楽しむ」生活を お魚セレクトショップ―かねもと

2020年11月。秋田市中心部の中通を歩いていたら、一見すると和菓子屋さんのような店構えの「かねもと」に出会いました。知人へのお返しの品を探していた私は、お菓子を買おうと思って、お店の中に入りました。
店内にでんと構える白木のショーケース。中には、ほのかにピンクがかり、弾力のある男鹿産のタラ、ぷっくり太ったメザシ、透き通ったような赤い大間産のマグロ…
輝くお魚を見て自分の勘違いに気づきながら、ワクワクする感覚を覚えていきました。
ケース内には、甘鯛やサワラの西京漬け、衣付けされた牡蠣やホタテなど半調理品もあり、今晩のおかずにいいかもと考え始めていたら、ご主人が、お勧めの食べ方を丁寧に教えてくれました。会話しながら、今の自分が求めているものを探す…なんて贅沢な時間!知人にはシラスとイクラ、今晩のおかずにマグロを買ってみることにしました。
聞けば、ご主人はお店の代表の伊藤優佑さん(32)で、札幌の魚屋、築地市場の卸業を経て、この4月にお店を開店したとのこと。伊藤さんは元々、秋田市民市場の「かねもと 伊藤鮮魚店」にも勤めていますが、「お魚のセレクトショップのような小売店を作りたい」と考え、新店舗をオープンさせたようです。
「お魚は嗜好品。だからそ、いいものを食べてほしい」と語る伊藤さんから、魚の旬や美味しい食べ方を聞きながら買い物することで、魚を「楽しむ」生活が送れるのでは…買ったマグロをお家で美味しくいただきながら、そのように思いました。
また、知人もとても喜んでくれて、「今度は手土産に」とのリクエストもありました。
お店では、他にも、バラチラシや刺身盛り合わせ(要予約)なども販売しているようです。
たまには、お魚ホームパーティを楽しんでみるのはいかがでしょうか。

魚屋 かねもと
秋田県秋田市中通四丁目1-45
TEL 018-838-7899

世代を超えて愛される児玉冷菓のババヘラアイス 未来へ繋ぐ挑戦

 秋田の夏の風物詩「児玉冷菓のババヘラアイス」。売り子のおばあちゃんが道路沿いでヘラで盛ってくれる秋田のソウルフードを皆さんご存知だろうか?70年以上にもわたって秋田で愛されるこのアイスを、曾祖父である創始者の味を守りながら未来に繋げるために現在奮闘されている児玉冷菓の児玉勇雅さん(25)の挑戦に迫った。
 児玉冷菓は創業1948年(昭和23年)の老舗である。曾祖父の児玉正吉さんがアイスキャンディーを自転車の荷台に乗せて県道沿いで売り歩いたことに端を発し、現在では売り子であるおばあちゃんが専用のヘラを使ってアイスを盛ることに因み、「児玉冷菓のババヘラアイス」の名前で愛されるようになった。そんな家業の担い手として児玉さんがUターンして本格的に関わるようになったのは1年前のことだった。社会人になり上京して働いていた児玉さんは、仕事にもやりがいを感じる一方、家を離れたことで改めて自分が継がなければ曾祖父の時代から地元で愛される夏の風物詩が無くなってしまうということを痛感したそうだ。
「当時父一人しか製造方法を知らない状況にあり、危機感を感じて、まずは一時的に戻って作り方を覚えに行こうと思ったんです。」
人にも恵まれやりがいを感じていた職場を辞し、実家に戻ったところ自分が思った以上に様々な課題に気付いたという。そこで一時的に戻るのでなく本格的に社員として関わり始めた。日々働く中で、同時に感じるようになったのは、この高齢社会の中で生きがいを感じながら70歳以上の高齢者が働けるところだという。そんなばあちゃんに盛り付けてもらえるこのアイスをもっと多くに知ってもらえないか?きっかけを広げるべく、それまでの路面店での販売に特化していたところからより多くの人に食べてもらえるようにしようとカップタイプの新商品を開発し、5月からは店舗や取り寄せでの販売を始めた。「このアイスがより多くの人に知られて愛され広まることに繋がるなら何でも前向きにチャレンジしたい。」自ら企画・開発・営業まで一手に担って日々精力的に動かれており、今年8月には六本木を中心とするエリアでUberによる提供も開始した。
 「今後も挑戦を続けていき、秋田から全国へと認知度を広げて、『秋田を訪れたら実際にばあちゃんに盛ってもらって食べたい!』と秋田を訪れるきっかけの一つになれたら嬉しい。」児玉さんの挑戦は続いていく。

児玉冷菓様HP:http://www.kodama.in.arena.ne.jp/
<あなたにとってどんな存在だったか聞かせてください!>
(秋田出身盛岡在住20代男性)
物心ついた時から小学校、高校生に至るまで運動会のようなイベントから学校からの帰り道など日常と共にあったソウルフードです。
(秋田出身仙台在住30代男性)
幼い頃はちょっとしたおでかけの時に車中で楽しむワクワクするものであり、親となった今は娘と世代を超えて繫がる共通の思い出ツールです。

活かせ資源! 秋田スギを香りで再評価 木を切らないことが自然破壊?

統計開始から50年、国土面積の約70%が森林であることはほぼ変わらない。しかし、木材需要が低迷している今、植林から50年経過し伐期を迎えた森には行き場のない枝葉が放置されている。
杉の枝葉部から精油製造で林業の振興を目指す秋田県の新戦略を追った。

戦後の住宅需要拡大を期待し、建材として優秀なスギの植林が全国各地で進められた。しかし、輸入木材の増加や木造以外の建築技術が開発され、森林密度はこの50年で2.5倍となり主伐期を迎えたスギを切らないことは出来ない。
 秋田県の県木といえば「秋田スギ」。「色良し、見た目良し、香り良し」とされ、青森ヒバ・木曽ヒノキとともに日本三大美林の一つとされるが、花粉症のイメージもあり出荷量の低迷が続いていた。そこで、秋田県立大学(秋田市)の研究機関である高度木材加工研究所(能代市)では使い道のない枝や葉に付加価値を持たせるべく、抽出成分の高度利用技術を開発する事業研究がなされた。

[98%が未活用 林地残材のスギ葉を再評価]
かつて、スギの葉部は釜の焚き付けや便器の中に敷いてトイレの臭い消しなどに使われて来たが、それも生活様式の変化に伴い用途を失ってしまった。しかし、水蒸気蒸留により得られるエッセンシャルオイルからは、α―ピネンという脳血流を増やし精神的・肉体的活性に作用する成分が30%ほど抽出される。α―ピネンは森を散策している時に得られるフィトンチッド(木が発散する香り成分)の正体であり、森林浴のモト。鎮静(リラックス)・鎮咳・ダニ繁殖抑制・アトピー等かゆみ軽減・虫よけ・マスキング、リンパ液や血液などが組織に滞っている状態を解消し、疲労回復や傷の修復、抗ウイルス・抗菌作用など、これら有益な働きがぎゅっと詰まっている。ヒバやヒノキが覚醒に向かうのに対しスギは「落ち着く」イメージだが、滞りをなくすことで肉体的にはリフレッシュに導いてくれるのだ。

[日本人の体質に合う和精油へニーズが変化/各地でご当地アロマ開発が活発に]
 昔は野山の植物をすりつぶして湿布に、また煎じて飲用してきた。生まれ育った土地の産物の方がより体質に寄り添う「くすり」となり、仏教ではこれを「身土不二」という。近年は北海道のモミ、四国のしょうが、沖縄の月桃など、地方の特産物からエッセンシャルオイルを製造する「和精油」がブームになっており、林野庁も「特定林産物」として注目している。

[学名「クリプトメリア・ジャポニカ」は「隠された日本の財産」の意]
 スギは真っ直ぐに生育する姿からついた名だが、学術名では日本の秘宝の意味を持つ「クリプトメリア・ジャポニカ」といい、日本固有の植物。特に秋田産は柑橘類に似た力強くピュアな香りが印象的だ。従来販売されてきた西洋型の香りが苦手という人も、いつかどこかで嗅いだ覚えがあるスギの香りは馴染みやすい。これは香りが記憶と密接な関係にあるからで、認知症対策についてもメディアで紹介され高齢者へ購買層が広がっている。
 安価で長時間香りが持続する化学香料・合成香料による健康被害が叫ばれている。新型コロナにより閉塞感を感じる今こそ、自宅を森林にしてくれる和製エッセンシャルオイルを楽しんでみてはどうだろうか。

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