【Day2】
イベントレポート:丹波篠山市ローカル 魅力発掘発信ワークショップ(第2回目)
2023年3月18日、兵庫県丹波篠山市と株式会社JTBの共催講座「丹波篠山市ローカル魅力発掘発信ワークショップ」第2回が合同会社イーストタイムズ運営のもと開催されました。
地域の名物であるボタン鍋の季節がもうすぐ終わりを告げ、春の香りを感じ始めた3月18日(土)。
「丹波篠山市ローカル魅力発掘発信ワークショップ」の第2回目講座が、篠山市民センターの現地会場で開催され、4名の地域住民のみなさんが集まりました。
前回の講義でローカルの魅力の発見方法を習得した参加者は、実際に地域に繰り出して「驚き・発見・感動」を軸に取材を行ってきてくれました。今回はその素材をもとに、講師である合同会社イーストタイムズ代表社員CEOの中野宏一さんから、伝わるように伝える技術を学び、「魅力発信レポート」=「ハツレポ」を作ります!
さて、丹波篠山のどんなローカルストーリーが出てくるでしょうか?
伝わるように伝える、たった3つのコツ
せっかく発見した「あなたの驚き・発見・感動」を軸においた魅力は唯一無二ですが、だからこそ同じ文脈を共有していない相手には伝わりづらい時があります。
では、どうすれば多くの人に伝わるように伝えられるのでしょうか。
中野さん曰く、「内輪ノリをやめる」「見出しを取り、リードを作る」「カギカッコを取る」のたった3つを意識するだけでより伝わりやすくなるとのことでした。
「内輪ノリをやめる」であれば、前提となる情報を省略しないことが重要になります。
地域の中では当たり前に使っている固有名詞も、実は地域でしか通じない言葉かもしれないということです。なので、ハツレポを書くときには、沖縄にいる人や、ブラジルにいる日系人、また、スーダンにいる日本語学習者といった、環境の違う人たちが理解できるような情報にする必要があります。そうすれば、あなたの魅力に共感する人が世界中で生まれてくるかもしれません。
唯一無二!「わたし」だから見つけられたローカルストーリー
効果的な書き方を学んだあとは、いよいよハツレポ作成に挑戦です!
フォーマットに沿ってレポートを書き上げたあとは、中野さんのフィードバックタイムです。
丹波篠山でクラフトビール事業を営む井筒さんが作成したハツレポは、『できたてのクラフトビールを醸造所併設のビアパブで楽しもう!』という見出しです。
内容も、店舗で味わえる商品ラインナップや店舗の雰囲気を中心にした記事でしたが、「他の醸造所でも言えそうな言葉を見出しに入れるのはもったいない!」と中野さん。
そこで、中野さんが井筒さんにヒアリングしたところ、クラフトビールに出会って人生が変わったという話が飛び出しました。イギリスでビール作りを学んだ経緯から、井筒さんの店舗「丹波路ブルワリー」では、しっかりとビールの味があってゆっくりと楽しめるというイギリス式の特長を取り入れた商品を揃えていることや、地域産である「丹波栗」を原材料としたビールも展開しているということも判明。自身が体験した貴重なストーリーを入れ込むことで、より魅力的なハツレポになるのではないかとアドバイスしていました。
山下さんが書き上げたハツレポは、2023年3月11日に行われた「第28回OneUpミュージックラブ」のイベントレポートです。
文章に加え、レポートに掲載する画像からも当日の活気ある音楽祭の様子が目に浮かんでくる一方、イベントというものは、オーナーの魅力、イベントの魅力、奏者さんたちの魅力などといった複数要素で構成されているので、さまざまな魅力が一つの記事に混ざると、伝えたいことが混在してしまう可能性を指摘。なので、筆者が感じた「驚き・発見・感動」の軸をどこにするか定めることで、より魅力的なレポートを作ることが出来るそうです。
「何の話題にするか」の意思を決めることの大切さを学んだフィードバックでした。
あっという間に3時間が経過し、ワークショップは幕を閉じました!
このあとは、中野さんからのフィードバックをもとに、参加者自身でハツレポをブラッシュアップしていきます。参加者渾身のハツレポは「ふるぽ」と「ローカリティ!」にて掲載されます。
ワークショップは終了となりますが、この後も丹波篠山の地域レポーターとなって、あなただからこそ発見できるその土地の魅力をどんどん発信していってくださいね!
ワークショップ参加者レポート