いつもの街を歩いて再発見!行かずに知ることはできない網走がそこにはある。
8月に続き「網走市ローカル魅力発掘発信ワークショップ」第2回開催!
「まち歩き取材体験ワークショップ」を先月に引き続き開催!
「網走」と聞いて思い浮かべるものはなんですか?網走監獄や流氷が来ることで有名ですが、地域の住民しか知らない隠れた魅力がもっとあるはず。でもそれを伝えるにはどうすれば良いのでしょうか?そんな課題を解決するため、8月に開催された「網走市ローカル魅力発掘発信ワークショップ」に引き続き、2022年9月10日に行われた第2回目も実際にまちを歩いて、網走の魅力を発見しにいきました。
昨年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で完全オンライン開催となってしまいましたが、今回は一転して会場参加限定の「まち歩き取材体験ワークショップ」としての全3回の開催になります。
まずは前回のおさらいから!
フィールドワークの前のウォーミングアップとして、まずは先月行われた1回目の振り返り座学が行われました。講師を務めたのは合同会社イーストタイムズ代表社員CEOの中野宏一さん。
中野さんは「何もない」ではなく「発信されていない」だけだからこそ、今回も実際にまちを歩き、魅力を再発見し、それを発信できるようになろうと参加者へ伝えました。「見方を変えれば世界は変わる」とし、いつものまちを歩く前に視点を変えてみることをポイントとしました。
まち歩きをしてみると、知らなかったことを知ることができる!
座学が終了し、雲が一つもないほど晴れ渡った空の下、まち歩きが始まりました。道中のガイドをつとめるのは前回同様、網走市教育委員会・社会教育課の瀬口智大(せぐち・ともひろ)さん。
前回は中心市街地をルートとしたのに対して、今回は川向エリアを歩きました。会場のエコーセンターからモヨロ貝塚館へ向かい、遊歩道を探索し、その後牛渡水産へ向かうルートです。道中では「夏の新しい観光資源になるように」と網走青年団体連合会が取り組んでいる「網走サマーイルミネーション」について、同会にも所属している参加者自らがメガホンを持ち説明をしたり、グループに分かれ改めて自己紹介を行ったり、1回目からの期間に起こった驚きや発見を共有しあったりするような和気あいあいとした時間の中で目的地へ向かいました。
「網走サマーイルミネーション」は網走のまちづくりや地域活性化に取り組む団体「網走青年団体連合会」が運営している
グループに分かれて交流する参加者
エコーセンター横のトーテムポールも発見のひとつ
秋風が涼しく天候にも恵まれた
網走市における捕鯨船文化について説明をする瀬口さん
捕鯨船で実際に使われていた道具
なぜ?どうして?好奇心にかられて事業者様への質問がとまらない!
前回同様、今回もフィールドワークのメインイベントとも言えるのが網走の事業者様への取材です。1件目の取材に応じてくれたのは、「網走市立郷土博物館分館 モヨロ貝塚館」で解説員を務める佐久間 麻奈美(さくま・まなみ) さん。佐久間さんは、網走市立郷土博物館友の会会員であり、日本野鳥の会オホーツク支部会員でもあります。
モヨロ貝塚館で解説員を務める佐久間 麻奈美さん
モヨロ貝塚館で解説員を務める佐久間 麻奈美さん
「網走に住んでいるが初来館した」という受講者もおり、「瓶に穴が開いているもの、開いていないものがあるのは、なんでですか?」「これはなんで折り曲げているんですか?」などの質問が飛び交い、それに対して佐久間さんは一つ一つ丁寧に返答していました。佐久間さんは「考古学はハッキリとわからないところに想像の余地があり面白い」と笑顔で話していました。
またモヨロ貝塚館でのフィールドワークを終えた受講者に話を聞くと「佐久間さんが詳しく教えてくれるので、どんどん質問してしまった」と嬉しそうな表情を見せました。
丁寧に質問に返答をする佐久間さん
モヨロ貝塚館には当時の住宅が復元された展示もある
モヨロ貝塚館の横の遊歩道には、実際に貝塚のあった史跡が残されており、復元ではあるものの当時の様子を想像しながら、驚きや発見、感動を見つけることができました。
モヨロ貝塚館
モヨロ貝塚史跡について説明する瀬口さん
史跡だけではなく、渡来時にできるアオサギの巣を見上げる受講者
2件目の取材対象は、「有限会社牛渡水産」で代表取締役を務める牛渡 貴士(うしわたり・たかし)さん。牛渡さんは大学卒業後、建築業界で仕事をしていましたが、平成27年に家業の水産会社を引き継ぐため、ふるさとである網走にUターンしました。
牛渡水産で代表取締役を務める牛渡 貴士さん
牛渡水産で代表取締役を務める牛渡 貴士さん
水揚げされたてのホタテの山を前に取材が始まりました。「ホタテはどこまでが食べることの出来る部位で、どういった加工をするのか?」「どこで獲っているか?」などの質問が出てきました。それに対して牛渡さんは、実際にホタテを剥きながら部位の紹介をしたり、「工場の目の前に広がる前浜で獲れるホタテにこだわっている」と産地について答えました。
また「獲りたてのホタテの口を開けるために網走の海水を使ったシャワーを当てている」と言い、「海水の面を考えても、ここでする意味がある。網走のものが美味しいということが伝わり、網走の名前が広まっていけば、町全体が盛り上がっていく」と網走で事業をすることの意味を受講者へ伝えていました。
ホタテが自然に口を開けるように、海水シャワーを当てている
重要な部分を聞き逃さないように牛渡さんの話や様子を記録する受講者の姿
受講者からの「出荷先は国内だけなのか?」という質問に対して、「牛渡水産では香港や台湾へ輸出している」と聞くと、受講者からは「海外でホタテを食べると網走産のホタテの可能性があるんだ!」と驚く声が上がりました。
水産加工場前の前浜で獲られているホタテ
3回目のワークショップでは、取材した魅力を記事にしよう!
「川向エリア」のまち歩きと取材のフィールドワークを行った2回目。今回学んだことをもとに、受講生それぞれが驚き・発見・感動に基づいた網走市の魅力を記事にしていきます。最終回でもある3回目では、2回のまち歩きフィールドワークを元に記事として仕上げ、網走の「魅力発掘発信レポート」略して「ハツレポ」として完成させます。
その一部はJTBふるさと納税サイト「ふるぽ」でも掲載予定です。そこに住む人だから知っているとっておきの網走の魅力が「ふるぽ」で発信されるのをご期待ください。