■CHECK!オーダー会情報
東京・日本橋でオーダー会を開催します。
ぜひ、オーダーチケットや商品券を事前にご購入の上、お買い物をお楽しみください。
期間: 2025年2月13日(木)~16日(日)
時間: 13日(木)~15日(土) : 10:00~18:00
16日(日) : 10:00~14:00 ※以降は撤収作業予定
場所: 〒103-0023
東京都中央区日本橋本町2-6-1
日本橋本町プラザビル B1F
New York Art Galaxy
詳細・ご予約方法:https://reserva.be/inblue
※ご予約はお電話、LINE、メールでも承っております。
情緒あふれる観光地で出合う、唯一無二の「デニムスーツ」
風にそよぐ柳並木と白壁の蔵屋敷など、情緒豊かな街として知られる「倉敷美観地区」は、
岡山県屈指の観光地。おしゃれなショップやカフェが立ち並び、観光客だけでなく、地元
の人からも愛されているエリアです。
そんな風情ある街に店舗を構えるのが、オーダーデニムスーツの専門店「inBlue」です。
2007 年、世界的に注目されている国産デニムの発祥の地である倉敷市児島でブランドを立ち上げ、2012 年にこの美観地区に出店しました。2021 年6月には同美観地区内の路面店に移転オープン、ブランドコンセプトをより強く追求した洗練された空間として生まれ変わりました。
逆転の発想がイノベーションを生む
1991 年の創業以来、株式会社ナッシュはデニムに特化したテキスタイルコンバーター(生地を生産する工場とジーンズメーカーの間に入る企画商社)を続けきました。
2000 年代に入るとダメージ加工やヴィンテージなどカジュアルジーンズが流行する中、当社は「加工ジーンズ偏重の時代は必ず終わりを迎えるはずだ。新しいデニムを生み出さなければ時代に取り残される。」と危機感を募らせていました。
そこで、当時の時流とは真逆ではありましたが、デニムが本来持つインディゴブルーの美しさを活かした「究極に色落ちしない生地=エバーブルーデニム」の開発に乗り出します。
このエバーブルーデニムをジーンズブランドに売り込みに行きますが、時代は USED 加工のジーンズが主流の時代。色落ちしないデニムの魅力は全く伝わりません。
デニムをスーツに?
何とかしてエバーブルーデニムを商品化したいという強い想いのもと、デニム本来の美しい魅力を引き出せるのは従来のカジュアルアイテムではなく、フォーマルの世界にこそあるはずだと発想を転換。大手スーツ量販店に生地を売り込みに行きますが、実に百選百敗…。
「シャツにインディゴが移染したらどうするのか?」
「今までデニム生地のスーツなど見たこともない。スーツはウール素材と決まっている。」
大手スーツ量販店の担当者の意見は、実にネガティブでした。
デニムスーツはまだ世の中に存在しないファッションだけに、生地のみを売ることは不可能に近い。考えた末に、生地のみの企画・販売という考え方から、生地の企画からスーツの製造販売まで自社で一貫して行うスタイルに切り替えました。今まで存在しなかったカテゴリーをゼロから作るべく、2007 年倉敷児島の地でデニムスーツの専門店 inBlue はスタートしました。その後、美観地区に出店しはや 10 年、今では全国にファンを持つブランドにまで成長しました。
デニムスーツというカテゴリーのパイオニア
今回は、代表取締役の松岡浩文さんにお話を伺いました。千葉県出身で前職は大型船舶や産業機械の海外営業に従事し世界を飛び回っていましたが、突如妻の実家の家業を継ぐため 2018 年に入社。2019 年より代表取締役に就任し会社を引き継ぐことになりました。
「弊社は間違いなくデニムスーツのパイオニアで商品力も抜群ですが、それに甘んじずブランディングを強化し、世界のハイブランドと並ぶような製品を作っていきたいです。」と話す、その表情からは会社への強い想いを感じることができました。
デニムのエキスパートならではの生地、手仕事を極めた縫製工場
「inBlue」の魅力は、第一に着心地の良さが挙げられ、その理由は生地と縫製にあります。
まず生地について。創業当時からデニム生地のエキスパートとして活躍したナッシュは、デニムの特性を知り尽くしています。その上で研究開発を続けデニムとは全く思えないような軽さと着心地を実現しています。実際、手に触れると、驚くようなしなやかさで、私が思うデニムのごわごわしたイメージとは全く違っていました。
縫製については、IACDE(国際衣服デザイナー・エグゼクティブ協会)日本支部により、三ツ星工場として認定を受けた国内の屈指の工場と連携しています。大量生産型の工場とは違い、職人による非常に丁寧な手仕事により、肩のラインひとつとっても人間の体に沿ったシルエットが作られるのです。そんな最高のパートナーがいるからこそ、見た目も美しく、最高に着心地のいいスーツの仕上がりが実現しているのです。
全てのチェンジメーカーをサポートするブランドでありたい
「インブルーの存在意義は、デニムスーツという新しいファッションカテゴリーを生み出したように、我々自身が従来とは全く異なる新たな視点や価値観を持ったゲームチェンジャーであり続けることです。昨日の自分を超えていこうと小さなことでも挑戦を始めた人から、社会を変革しようと考えている人まで、全てのチェンジメーカーをサポートするブランドでありたいです。」と松岡社長。
SDGsに向けた取組みその1(住み続けられるまちづくりを)
2019 年度から inBlue は、国内男子プロバスケットボールリーグ「B.LEAGUE」に参入したトライフープ岡山の公式スーツを手掛けることになり、今季で 3 シーズン目に突入。
これからも地元岡山を愛し愛されるブランドを目指し、トライフープ岡山を応援し続けていきたいと思います。
SDGsに向けた取り組みその2(つくる責任、つかう責任)
アパレル業界の中でも特にデニム産業は大量生産し大量消費し、売れなければ大量廃棄してしまうというモデルの上に成り立つ商売です。おまけに、生産工程では大量の水を使用するため、環境負荷の非常に高い製品でもあります。一方で、inBlue のデニムスーツに使用される生地は、大量生産の生地とは無縁の超小ロット生産です 1 反(50 メートル)からオリジナルの生地を生産できる背景を持っている点が強みです。
また、製品はすべてオーダー品なので受注した後に生地をカットして、作った生地はすべて使い切り、とにかくロスを出さないような仕組みにしています。
また、良いものを長く着続けてほしいという思いからアフターケアにもこだわりがあります。「Re:Born」という仕上げ直しのサービスで可能な限りスーツをもとの状態に生まれ変わらせることもできるそう。30 年来デニムに携わってきたからこそ見える業界の問題点にも、時代に合わせしっかりとアプローチをしている印象を受けました。
「あったかいスーツ」で人生に寄り添っていく
「使い捨てのスーツとは違って、そこに思いを込めて作っています。販売するスタッフもお客さまの人生に寄り添って、欲しいものを常にヒアリングして、一緒になって作りあげていく、“あったかいスーツ”なんです」。松岡社長の話を聞いていると、とても優しい気持ちに包まれ、おそらくスーツの袖に手を通すたびに同じ感覚になるのでしょう。そして最上のスーツを着た時、誇りと自信を手に入れることができる“マジックスーツ”として、長くお客さまに愛されるのだと確信しました。