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「日本の竹かご復活プロジェクトチーム制作」のロングセラーの代表格 竹の種類「真竹」青竹で作ります。時間とともに白くなっていきます。 最低30年は使える日用雑器を作りたいの一念で取り組んでいます。 竹製のかごですが、整理かごとしても、使い道はいろいろです。 年月の経過で飴色になり味わいが深まります。 しっかり編んだ竹籠を熱処理してありますから、丈夫で長持ちです。 ※お礼の品・配送に関するお問い合わせは、(ちくげい工房/0287-22-5200)までお願いします
遠くに見える山々、そして田園風景を背負うようにして佇むのが、「無心庵」。年季の入った杉板の外壁、玄関脇に飾られた竹のオブジェが風情を誘います。 店内に入って、まず驚かされるのは竹製品の数の多さ。ランプシェードやカゴといった大きなものから、指輪やブローチなど小さなものまで、天井や壁、棚に飾られている数えきれないほどの製品を目の当たりにすると、これまでの「竹」へのイメージが一瞬にして覆され、多彩な顔を持つ竹への期待感が膨らんでいきます。
斎藤正光さんが竹と出会ったのは、小学4年生の時。新聞配達をしていた斎藤さんが、たまたま大田原市の竹工芸の第一人者、故・八木澤啓造(やぎさわけいぞう)さんの工房の前を通りかかった折、「遊びにおいで」と声をかけられたのが始まり。遊びに行くうちに自然と技術を身に着けました。中学、高校生では師匠の元でアルバイトをするまでに腕前が上達。那須や鬼怒川、日光など栃木県の観光地で土産物として販売するブローチなどの装飾品の製作に没頭しました。 その後、25歳で独立し、約22年前に無心庵をオープンした斎藤さん。竹工芸歴はなんと半世紀に及びます。「製作に夢中になると時間を忘れちゃう。それは50年経っても変わらないね」。竹は弾力性や美しい光沢があり、丈夫なのが特徴。それを最大限生かした製品作りに日々、没頭しています。
1つの竹製品が完成するまでには多くの作業が必要となります。まずは一本の竹を何回も割いて棒状にします。製品によって、使う竹の厚さや幅が異なるため、カンナのような刃物で削って薄くすることも。「厚すぎるとカーブが上手に出なかったり、逆に薄すぎるとふにゃふにゃになったり…。微妙な差を見極めるのも自分たちの仕事。それから、竹は自然のものだから硬いのもあれば、柔らかいものもある。どの竹がどの製品にあうかも見極めなくてはならない」と斎藤さん。半世紀、一心に竹と向き合ってきたからこそ育まれた、研ぎ澄まされた感覚で、異なる竹の個性を見極めます。
さて、竹芸はここからが見せ所。「編み方はそんなに種類が多いわけではない」という斎藤さん。重要なのは、それをどう「魅せていくか」。 とくに、美しさの決め手になっているのが、一つひとつ異なる竹の表情。種類の違う竹を組み合わせたバッグ、竹のしなやかさを利用したランプシェードなど、無心庵に並んだ竹製品は、うっとりするようなものばかり。ここにいると、竹の無限の可能性を感じずにはいられません。
「大切なのは『美』と『用』を兼ね備えたものであること」というのが斎藤さんのモットー。デザイン性はもとより、時代のニーズに即した「使われるもの」でなければいけないといいます。それを具現化した製品が、無心庵にもありました。例えば、竹で作った「コーヒードリッパー」、“おひとり様”向けの「茶こし」です。
ところが、「竹の本当の美しさは、この工房では完結しないよ」という斎藤さんの意外な言葉。思わず疑問を投げかけると、「竹の一番の魅力は、竹でしか出せない風合い。その風合いは、作ったばかりの製品じゃ出せない。色の具合とか深みとか。使ってもらってはじめて、醸し出す美しさがある」。 斎藤さんは時々、10年、20年使った自身の製品に“再会”することがあるそう。美しく経年変化した製品を見た時が、「最高の気分」。時間と使う人の愛情によって、竹ならではの「美」が醸成される。そこに竹の本当の奥深さ、魅力があるのです。
斎藤さんの手によって、変幻自在に姿を変える竹。竹の特性を利用すれば、まさにどんな製品も作れるというのが、竹の一番の魅力かもしれません。半世紀にわたって培ってきた技や感覚が凝縮した竹製品に共通しているのは、思わず見とれてしまうほどの「美しさ」です。その美しさをさらに磨いていくのが、「使う人の役目」とは、なんて素敵なストーリーでしょう。
マダケ(真竹)を使った、日常の買い物にぴったりの「スーパーかご」(カゴ部分の大き
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