キッズ&ファミリーフレンドリーな、マウンテンリゾート
長野県の北西部、標高3000m級の山々が連なる北アルプスに抱かれる大町市。豊かな雪解け水に恵まれて、質の高い地酒や、そば、野菜などの名産品が生まれる地です。また「仁科三湖(にしなさんこ)」と呼ばれる3つの湖やマウンテンフィールドには、自然を感じながら楽しめるアクティビティがあふれます。
さらに、えん堤の高さが186mと日本一を誇る「黒部ダム」や、高さ20mにも迫る巨大な雪の壁「雪の大谷」が見られることで有名な、立山黒部アルペンルートへ向かう長野県側の玄関口です。
今回、取材したのは自然豊かなロケーションを持つ「ANA ホリデイイン・リゾート信濃大町くろよん」です。都内からのアクセスに便利なJR信濃大町駅から車で15分ほど、なだらかな山道を上った先、別荘地が広がる森の中へ。立山黒部アルペンルートへ向かう電気バスに乗り換えるバス停留所「扇沢駅」までも10分ほどと、観光拠点としても人気のホテルは、森の中で凛として佇んでいます。
森林に囲まれて。何もしない贅沢体験
「ANA ホリデイイン・リゾート信濃大町くろよん」は、世界最大級のインターコンチネンタルホテルズグループから生まれた、国内2軒目となるホリデイ・インリゾートブランドです。前身である「くろよんロイヤルホテル」の外観を活かしながらも、大規模なリノベーションを実施。ファミリーで休日を気楽に謳歌できるモダンコンフォートなホテルとして、2020年にリブランディングされています。
荘厳でありながら、おもてなしの心も感じられるロビー。訪れたこの日は、フロント担当の有村祐介(ありむらゆうすけ)さん、島倉 達也(しまくらたつや)さんと、マスコットキャラクターのKicky-Wicky(キッキー・ウィッキー)が出迎えてくれました。「都市の喧騒から離れた森の中のホテル。日常を抜け出して、静寂に包まれ、時間が止まったような感覚になれる空間です。全73室と客室数が少なく、お客さま同士も顔を合わせることが少ないので、気兼ねなく過ごしていただけます。マウンテンリゾートで、心から休める癒しを、感じていただきたいです」
信州の森に住んでいるような体験
おすすめの部屋は、メゾネットタイプの「デュプレックススイート」。73平方メートルと広く、1階のリビングと2階の寝室が階段でつながれていて、まるで1軒屋の別荘に滞在しているかのようなしつらえです。プライベートバルコニーには、テーブルとチェアがあり、森を眺めながらくつろぎの気分を味わえます。
レストラン「botanica(ボタニカ)」は、ゴルフコースに面したガラス張りの窓が印象的。開放的な自然と、北アルプスの山々を眺望できるオールデイダイニングです。運が良ければ、朝にはなんと、ニホンカモシカややサルなどが森から姿を現すことも。
朝食、ランチタイム、ディナータイムに、バラエティに富んだビュッフェスタイルで味わえるBotanic。ディナーは、ブッフェのほか、アラカルトやコース料理も提供。信州産野菜やきのこ、果物、上質な信州アルプス牛、信州SPF豚を中心に、素材を活かして和洋折衷に調理されます。雄大な自然の中で、地元で採れた食材を新鮮なままに味わう体験は、長野県のホテル滞在においての醍醐味です。
子どもたちの旅の思い出を、大事に
さらに、同ホテルでは旅行を通じて「学びによる発見」「学ぶ楽しさ」を知り、子どもたちの成長を促す「旅育」の観点においても、充実した体験を提供しています。例えば、キッズ&ファミリーフレンドリーブランドのひとつとして「Kids Stay&Eat Free (キッズステイ&イートフリー)」を設定。12歳未満の子どもを対象に、添い寝と専用フードメニューの飲食が無料で利用可能です。
このほか広さ42平方メートルの「キッズスイート」ルームもあり。こちらには子ども部屋があって、カラフルなインテリアをのなかに、かわいらしいりんごのデザインの2段ベッドを備えています。子どもたちにとって、秘密基地のような感覚で過ごせるお部屋です。
さらに子どもたち専用のチェックインカウンターも。同施設オリジナルキャラクターのキッキー・ウィッキーがデザインされた「キッズレジスターカード」と「キッズルームキー」が渡されます。大人の真似をしたい子どもたちにとって、大人たちと同じような体験ができる満足感があります。ご希望の方は、スタッフに気軽に相談してくださいね。
木の風合いを活かした内装の「キッズクラブ」という遊び場もあります。スペースの中心には「かまくら」を模した大きな木製遊具や、自然素材を生かしたおもちゃがあって、あらゆる年齢の子どもたちが楽しく遊べる広場です。ほかにも、館内で宝箱を探し回る謎解きゲームや、ハロウィーンやイースターなど季節に合わせたイベントなど、ワクワクできる企画が用意されています。
交流を生み出すイベントを開催
オンライン上で対話できる昨今。とはいえ、人と空間を共にする時間に、改めて価値を見出す方が増えてきたのではないでしょうか?ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよんでは、大人向けにも、ほどよい交流ができるイベントが企画されているのも魅力です。大晦日のカウントダウンパーティーや、お正月のお餅プレゼントなど、毎年の楽しみにしている方も多いのだそうです。
今後は、長野県のワイン醸造家とワインを片手に交流を深めるイベントを、年に数回予定。2022年、国産ぶどうを100%使用した「日本ワイン」を対象とした「日本ワインコンクール(Japan Wine Competition)2022」において、長野県産のワイン(NAGANO WINE)12品が金賞受賞しています。これは全都道府県のなかで最多。ホテルでも、長野ワインを幅広く揃えていて、食事と共に楽しむことができます。生産者と繋がれる貴重な出会いは、旅だけにとどまらず、人生においても彩りを添えてくれそうです。
四季折々の感動体験を
ANA ホリデイイン・リゾート信濃大町くろよんは、自然に近いホテルだからこそ、四季折々の魅力があります。「どの季節に来ても、楽しんでいただけるホテル。それぞれ旬の食材を使ったメニューがありますし、季節によって目の前で広がる景色も移り変わります。春には桜、夏にかけては緑豊かな木々、秋には紅葉に彩られ、冬には雪に覆われた光景が見事です。自然の姿に、ただただ感動してしまうことって、この地域だとよくあるんですよね。そんな体験をしていただきたいです」と有村さんは話してくれました。
森の中で非日常を感じられる滞在。疲れた身体や心を癒やすリトリートができることはもちろん、家族との思い出を気兼ねなく作れる環境で、長野県の自然の恵みを体験できるホリデイリゾートです。四季折々の魅力が活きるリゾートステイを楽しんでみませんか?
中部支部(長野県大町市担当) / 竹中 唯(たけなか ゆい)
長野県在住。7年間の会社勤めを経て、フリーライター活動を開始。キャッチコピーを含めて、テキストに思いをふんだんに込められるように、努めています。