コロナ禍でも大打撃は受けず地元の人が足しげく通っていたという清水屋。取材当日は平日の午前中だったにも関わらず、お客さんが次々と来店する様子が印象的でした。
「これからも、清水屋のところてんの味を繋いでいくことが大事だと考えています。真夏の釜炊き作業は暑くて過酷なんです。でも、お客さんがところてんを食べて涼しそうにしているのを見ることで、頑張ることができます」と筒井さんが話してくれました。「暑くなってきたから、清水屋のところてんを食べに行こうか」と出かける文化はなんと風流なんだろうと、清水屋の木漏れ日の中でお話を聞きながら感じ入ってしまいました。季節感や涼を届けに、今日も汗を流しながら天草を炊き続ける筒井さん。暑過ぎる夏に、よく冷えたところてんをすすれば、八十八のせせらぎが聞こえてきそうです。