ラムロール肉スライス　3.2kg(400g×８p入り)【道産子の伝統食材】 北海道 ジンギスカン ヘルシー 焼肉 肉 バーベキュー

初めて食べる人も懐かしさを感じるラムスライス

今回ご紹介するのは、北海道美唄市の株式会社ストレイシープが販売する「ラムスライス」です。羊肉特有の独特の香りと味は、牛肉や豚肉と異なるうま味があります。お花見やキャンプなど、北海道にはラム肉を食べる習慣があります。ラムスライスは、冷凍されているので保存しやすく、持ち運びも便利。屋内はもちろん屋外でも手軽に食べることができます。

美唄から全国にジンギスカンが届けられている

「ストレイシープ」は、美唄市で羊肉専門の解体加工を行っている昭和畜産の自社商品販売部門として設立されました。昭和畜産は食品会社から注文を受けてジンギスカンの原料を作る業務がメインで、年間2000トン以上の羊肉原料を加工しています。

「解体加工会社として積極的な小売りは行っていませんでしたが、せめて美唄に住む方々には昭和畜産のジンギスカンを味わっていただきたいと思っていました」と話すのは、取締役の今村敏彰さん。そんな思いを込めて数年前に「ストレイシープ」を設立しました。

購入者の声に耳を傾けて商品開発に反映

ふるさと納税の返礼品に参画した理由は「美唄市でたくさん羊の肉を生産していることを、全国の方々に知ってほしい」との想いから。「昭和畜産は約50年前から羊肉の解体を行っており、加工技術や品質管理に自信があります。おいしいジンギスカンをおなか一杯食べてもらえるとうれしいです」と話してくれました。

ラムスライスには製造者の知恵が込められている

北海道代表の郷土料理「ジンギスカン」の発祥は諸説ありますが、大正時代に政府が羊毛の国内自給をめざして全国5カ所に種羊場を開設した際に、羊毛だけでなく羊肉のさまざまな活用方策が研究されて誕生したという説が有力。戦後は「安くておいしい」と庶民に広まり、現在に至ったと言われています。

「ラムスライスは製造者の知恵が込められた、安いとおいしいを両立した商品です」と胸を張る今村さん。ラム肉は、味がよくやわらかいロースは高値で売れ、脂が多いバラ肉やかたい腕肉は安価になるなど、どうしても人気部位と不人気部位が生じてしまいます。また、ロースでも大きさによっては商品にならないことも。「そうしたお肉を一つにまとめたのがラムスライス」です。

ラムスライスを作るには、まずバラ肉を広げて敷き、その上に肩ロースや腕の肉をバランスよく配置。それらを巻くことで、大きなソーセージのような塊を作ります。一度凍らせて約３mmの厚さにカットすれば完成です。巻き寿司のように、どこを切っても均等なのは日本の独自技術。ラムスライスの普及には、昭和畜産が大きく貢献しています。

「昭和畜産創業者の祖父は、この技術を開発したのは自分だと言っています。真相は定かではありませんが、50年くらい前に食肉関連各社が大量生産を開始したことを考えると、その時代に改良がくわえられて一般化されたのは間違いないでしょう。これからも伝統の製法を守っていきたいです」

道民が教えるジンギスカンの食べ方

ストレイシープのラムスライスにはタレがついていないので、別途購入するか焼き肉のタレをアレンジして作る必要があります。ジンギスカンのタレは焼き肉のタレと異なり、果実と野菜をふんだんに使い、それに香辛料を加えた力強い味。羊肉は豚肉や牛肉に比べるとクセが強いので、それに負けないワイルドな味付けです。添える野菜はモヤシとタマネギを使うことが多く、ニンジン、キャベツを加えると彩りが豊かになります。そのほかナスやジャガイモ、トウモロコシなど、お好みで選んでください。

ジンギスカンは帽子のような鉄製の鍋で焼くイメージがありますが、北海道でも一般家庭でジンギスカン鍋を持っている人はほとんどいません。本来は「鍋料理」ですが、道民のほとんどがホットプレートやフライパンで焼いています。焼き方も「ホットプレートの場合は肉と野菜は分けて焼く」「フライパンの場合は、最初に野菜だけタレで煮る」など、おさえるべきポイントがありますが、唯一守るべきことは、焼き過ぎないこと。軽く色がついた程度のほうがジューシーでおいしいのです。