子どもから大人まで人気!無添加のこだわりクレープバー
テーマパーク、映画館などの施設や、お祭りなどのイベントを盛り上げるために欠かせないスイーツの一つがクレープ。他の食べ物以上に気分が上がるという人も多いのではないでしょうか。
今回の返礼品は、滋賀県野洲市から全国にお届けしている「クレープバー」。保存料、香料、着色料は一切使わず、無添加にこだわった3種類のクレープには、すべて北海道産の純生クリームを100%使用。オリジナル製法によるもちもち生地は、食べてびっくりのおいしさです。
原点は、5坪のクレープ屋。ワクワクと笑顔を届けたい
今回伺ったのは、近江富士とも呼ばれている三上山(みかみやま)から、ほど近い場所にある株式会社セブンズ。大津市で5坪のクレープ屋を始め、キッチンカーでの販売をスタートしました。お客さまを待たせることなく、すぐに提供できる方法を考える中、誕生したのが「ブリュレクレープ」でした。ブリュレクレープとは、オリジナル製法による冷凍生地を使い、上に砂糖をかけてバーナーで炙ったクレープのこと。焼き台を使う必要がなく、お客さまに作り立てを提供できることから、瞬く間に人気商品に。
その後、イベント業者の方やテーマパークなど、卸先が順調に拡大。2013年には、株式会社セブンズを設立し、クレープとポップコーンの製造・卸をスタート。メーカー業を目指したいとの思いから、ポップコーンの商品開発やOEMにも力を入れるようになりました。
「原点にクレープ屋があり、卸を始めてからも自社販売を続けています。一般のお客さまはもちろん、イベント業者の方も弊社にとってはお客さま。さらに良いものにするためには、どうすればいいのか、実際の現場の声から学び、改良を続けてきました。」と教えてくれたのが、今回お話を伺った原田稜子さん。
順調に売上が増えていたものの、2020年、新型コロナウイルスの影響によりイベントや卸先の施設が中止・休止に。ブリュレクレープの在庫を廃棄せざるをえない事態が発生し、一般のお客さま向けに新しい商品を企画・開発。食品ロスを出さない冷凍体制をとり、2022年3月からは、24時間年中無休で販売できる自動販売機を設置。デザインには、スタッフさんたちと一緒に書いたイラストを使用し、販売開始直後から、日本トップクラスの売り上げを叩き出しました。
安心・安全の自社構造製造
製造はすべて自社工場で行い、HACCP(ハサップ)に準じた厳しい管理基準で品質管理が行われています。10人前後のスタッフがクレープ製造に関わり、1日平均3000本から4000本のクレープバーを製造しています。
クレープの生地も、自社配合。オリジナルの製法により、冷凍しているにも関わらず、もちもちとした食感を楽しむことができます。「自慢の生地です!」と笑顔を見せてくれた原田さん。
手作業の良さを生かしつつ、高品質な商品を提供できるよう製造工程も試行錯誤。現在、クレープの生地とホイップクリームは機械を使用し、具材を乗せたり生地を巻き上げたりする作業は手作業で行われています。
子どもに食べさせるなら、添加物が入っていないおやつがいい
クレープバー開発の原点にあるのは「せっかくなら、いいもの、おいしいものをつくりたい」との思いでした。企画・開発にも関わった原田さんは、子育て中のお母さんです。「子どもに食べさせるなら、やっぱり添加物が入っていない方が安心です。その思いから、保存料、香料、着色料は一切使わずに、無添加にこだわりました」。
クレープは、練乳といちごが入った「ごろっといちご」、「バナナショコラ」「アーモンドショコラ」の3種類。いちごとアーモンドは、カット済みのものを仕入れて使用していますが、バナナに関しては、生のバナナを購入。ダイス状のサイズのバナナが販売されていないことや、アイスとしても食べられるサイズを考えたところ、自社で皮をむき、ダイス状にカットした上で冷凍することにしたのです。
アレンジも自由自在。食べ頃は冷凍庫から出して10〜15分
原田さんにおすすめの食べ方を伺ったところ「冷凍庫から出して10分から15分後が、食べ頃です。生地はちょうど解凍されていて、中のいちごやバナナは、果肉がシャーベットのような感じでとてもおいしいですよ」と教えてくれました。クレープバーの良いところは、アレンジが自由自在にできるところ。一口サイズに切り、タワー状に並べてみたり、溶かしたミルクチョコレートをディップしたり。チョコレートソースやキャラメルソースで、「追いソース」をしてみるのもいいですね。もっと簡単に見た目を華やかにしたいなら、かわいいトレーシングペーパーで巻いてみるのもおすすめです。
さらに本格的なデザートをつくりたいなら、パフェグラスの用意を。コーンフレークやアイスクリームを入れた上に、カットしたクレープバーを乗せましょう。トッピングをすれば、簡単にパフェができあがりますよ。
ワクワクと分かち合える笑顔。まだまだ続くおいしさの追求
株式会社セブンズでは、クレープバーを企画・製造すると同時に、クレープ独自のブランド「セブンズクレープ」をつくりました。数字は、世界において共通の認識。老若男女、話す言葉が違っても、数字であれば通じます。また、日本の地域を7区分法で分けられること、世界に7大陸あることから7の数字を使用。すでに台湾、香港に何度も輸出しているクレープバーですが、今後も更なる世界進出を目指します。
「みなさん、クレープを買うときには、ワクワクした気持ちで笑顔になるはず。明るい気持ち、明るい場所を広げていけたら嬉しいです」と原田さん。さらに、現在は、冷凍チルド商品としてのクレープを開発中。新商品の販売開始が楽しみです!
地元に貢献!幸せのもちもちクレープ
取材にお伺いした際にも、工場前の自販機でクレープを購入するお客さまの姿を拝見しました。これまでは工場の存在を知られていなかったそうですが、自販機を設置してから認知度が急上昇したそうです。
取材後、私もクレープを購入し食べてみたところ、生地のもちもち感と生クリームのなめらかさに驚きました。おうちの冷凍庫にストックがあれば、いつでも笑顔になれるはず!ぜひ一度、食べてみてください!
中部支部(滋賀県野洲市担当) / 松岡 人代(まつおか ひとよ)
滋賀県甲賀市出身、在住。高知県・四万十農協広報勤務を経て、滋賀県へUターン。2015年よりフリーライターとして、WEBサイトやパンフレット向けの取材・執筆を手がけています。外に出たことで滋賀の地域や人の魅力を改めて実感!
野洲市といえば近江富士、三上山!晴れた日の山頂からは、琵琶湖を望むこともできますよ。春には、近くの近江富士花緑公園でのお花見もおすすめです!