職人が一足一足手作業で作る正統派シューズ
おしゃれは足元から、とも言われるように、シューズ選びはスタイルの要を担います。プライベートはもちろん、ビジネスシーンでも同じこと。特に長時間をともにし、「相棒」とも言えるビジネスシューズは、見た目だけでなく、履き心地も大切にしたいですね。
そんなビジネスマンにおすすめなのが、今回の返礼品です。職人が一足一足、心を込めて作った靴は、正統派スタイルともいえる「キャップトゥオックスフォード」。良い靴を持つなら、まずは選びたいキャップトゥオックスフォードの魅力をお届けします。
伝統的な製法で、職人メイドの紳士靴を生み出す「Pancia」
職人メイドの靴を求めて訪れたのは、福岡県福岡市。返礼品のシューズを生み出すのが、博多区にある「Pancia(パンチャ)」です。Panciaは、1916(大正5)年に創業し、1981(昭和56)年から靴づくりを行なっている有限会社いづみ恒(こう)商店が営むお店。紳士靴の製作・販売をはじめ、靴・バッグ、その他革製品の修理にも対応しています。
昔ながらの伝統的な製法で生み出す紳士靴は、すべて職人メイドで、履き心地と耐久性の両方を兼ね備えています。取材に訪れたこの日も、店の奥にある工房では、職人さんが黙々と作業を行っていました。
手作業で作る「ハンドソーンウェルテッド製法」を採用
Panciaの靴は、基本的にハンドソーンウェルテッド製法を採用。その工程の9割を手作業で行う9分仕立てで作られています。ハンドソーンウェルテッド製法とは、手縫いによる昔ながらの伝統的な製法のこと。現在の高級紳士靴といえば、この手縫い製法をそのまま機械化したグッドイヤーウエルテッド製法が一般的です。「手縫いか、機械化かの違いであれば、出来上がるものは同じなのでは」と思う人もいるかもしれませんが、実はそれぞれに異なる特徴を持っているのです。
まずハンドソーンウェルテッド製法では、アッパー部分(甲革)とインソール(中底)、ウェルトと呼ばれるテープ状の革を、職人が一針一針すくい縫いしてつなぎ合わせます。一方、近年主流のグッドイヤーウェルテッド製法では、「リブ」と呼ばれる布のテープをインソールに接着し、そのリブを介してアッパーとインソール、ウエルトを縫い付けていく必要があるのです。
グッドイヤーウェルテッド製法の靴は、ハンドソーンウエルテッド製法と比べて比較的リーズナブルに手に入るのが魅力。丈夫ではあるものの、リブがある分、返り(靴の曲がり)が悪いというデメリットもあります。一方、ハンドソーンウェルテッド製法の靴は、職人の手で作られる分、高額になりがち。しかし返りがよく、足馴染みが抜群です。またハンドソーンウエルテッド、グッドイヤーウェルテッドどちらの製法にも共通しますが、接着剤などは使用せず、糸だけで縫い合わせているため分解が容易。そのためソールの張り替えを繰り返しながら、長く愛用することができるのもメリットのひとつです。
近年はその作りと、履き心地と耐久性の高いレベルでのバランスの良さから、多少高価でも長く使っていきたいという本物志向の方々に、ハンドソーンウェルテッド製法の靴が人気を集めています。
まずは1足持っておきたい正統派スタイル
Panciaには、経営者はもちろん、会社でも中堅となってきた30?40代、さらにははじめの1足を新社会人の息子へ送りたいという親世代まで、幅広い年齢のビジネスマンが訪れます。リピーターも多いですが、「そろそろ良い靴をそろえたい」と初めて訪れた方におすすめするのが、返礼品である「キャップトゥオックスフォード」です。
キャップトゥオックスフォードは、紳士靴の正統派スタイル。返礼品の紳士靴は、つま先のキャップ(切り返し)以外は飾りがないシンプルなもので、フォーマルな場でも活躍します。ビジネスシューズとしてはもちろん、略礼装でも使用できるので「まずは一足良いものを」という方におすすめです。
オリジナルレザーで作るシューズは足馴染みが抜群!
革には、Panciaオリジナルレザーを採用。厚みや柔らかさを細かく指定して作ったもので、天然皮革らしく、履いていくうちにフィットし、足に馴染んでいきます。サイズ選びのおすすめは、やっぱりジャストサイズ。ゆったり履きたいと大きめのサイズを選ぶ方もいるようですが、使ううちに革が馴染み、インソールも足裏の形通りに変化していきます。
もし、届いたサイズが合わなかった場合は、7日以内は交換ができるのでご安心を。使い込むうちに修理やお手入れが必要になった場合、遠方でも郵送で対応してくれるので長く大切に使用できます。
正統派シューズで、いつものビジネススタイルを格上げ
読者の中にも、毎日スーツに身を包むというビジネスマンは少なくないはず。なかには、「いつかは良い靴を」と憧れはあるものの、種類やブランドに詳しくなくて先延ばしになっている方もいるのではないでしょうか。そんな方にこそ試してもらいたいのが、Panciaの紳士靴。職人メイドの正統派シューズで、いつものビジネススタイルをぐんと格上げしてみてはいかがでしょう。
九州支部(福岡県福岡市担当) / 戸田 千文(とだ ちふみ)
愛媛県出身、広島、東京での暮らしを経て、福岡で暮らすフリー編集ライターです。各地を転々としたおかげで、ローカルのおいしいモノ・楽しいコトに興味深々!食いしん坊代表として、特にご当地グルメと地酒は無限の可能性を秘めていると感じます(笑)。首都圏と地方を結ぶ架け橋となるような仕事をしたいと奮闘中です。
九州一の繁華街がありながら、海・山といった自然も近い福岡市。天神から電車で2駅の大濠公園散策はリフレッシュにぴったりで、毎週訪れるほどお気に入りです。