開発者のここだけの話
開発者のここだけの話【2】
くつろぎの時間を叶える折りたたみチェア
お気に入りの場所にさっと広げるだけで生まれる、自分だけの心地良い空間。陽気で暖かな日はベランダで、肌寒い日は部屋の窓辺でゆったりと外を眺める。何気ない時間を楽しむ過ごし方が、何よりの贅沢なのかもしれません。そんな快適なくつろぎの時間を叶えるのが、「鎌倉天幕」のチェアです。
鎌倉天幕のチェアは、折りたたみ式で屋外での使用が可能。高さは66cm、幅65cmとコンパクトなつくりながらも、座りやすく深くリラックスできる形です。アウトドアはもちろん、くつろぎをもたらすあらゆる時間のパートナーとなるのが、「チェア GL CHAIR」 なのです。
アウトドア製品のものづくりのプロフェッショナル
「鎌倉天幕」を手がけるニューテックジャパンは、各種アウトドア用品を中心に製造・販売する企業。創業時から“テント屋”としてテントやタープをつくり続けており、代表作のワンタッチで展開できる「カンタンタープ」は、なんと国内の累計販売数は300万張り以上。発売から20年以上経つロングセラーで、テントアイテムの中では類を見ない大ヒット商品です。
また、誰もが知るアウトドアメーカーのOEM生産も受託しており、まさに“知る人ぞ知る”日本のアウトドア業界を支える存在なのです。
代表であり創業者の白石 徳宏(しらいし とくひろ)さんは、23歳からテントの製造メーカーで仕事をはじめ、1999年に自身の会社ニューテックジャパンを創業。テントやアウトドアファニチャーの製造を手がけて30年以上が経ちます。ご自身もアウトドアの“趣味人”として、テントを持ちバックパッカーのスタイルでさまざまな世界の名峰や名キャンプ地を訪れたこともあるそうです。
“テント屋”が仲間のためにつくった「鎌倉天幕」
「鎌倉天幕」は、2017年にニューテックジャパンが作ったオリジナルブランド。他社のアウトドアブランドのOEMを手がけていた白石さんは、ある時友人から「自分たちが使いたくなるテントを作ってほしい」と言われます。自分や仲間が使いたいものを、自社のオリジナル製品として作る。そんなきっかけから「鎌倉天幕」がスタートしました。
鎌倉天幕には現在、テントやタープ、テーブルや椅子など、アウトドアで使えるアイテムが一式揃います。創業時からさまざまなアウトドア用品を製造してきたニューテックジャパンが、自社製品だからこその自由度の高さでこれまでのものづくりのこだわりを形にした製品の一つが「チェア GL CHAIR 」なのです。
座り心地のよさを生む「ローチェア」の形
リラックスできるチェアを目指し、「座り心地には徹底的にこだわった」という鎌倉天幕のチェア。実際に座ってみると、深く腰掛けることができ、背中がチェアの背面にもたれかかる体勢になります。実は、この形は計算されつくしたもの。ソファなどに座った時に、オットマン(足置き)があるとより足をぐんとの伸ばし深くくつろぐことができるものですが、こちらは地面の位置がオットマンの位置のようになるのを想定して、ローチェアの形に仕上げられています。
「座るとリラックスしすぎてしまうという声もあったので(笑)、小さいクッションを背面に挟むなどして好みの体勢に調整できるようになっています」と白石さんは話します。
自社ブランドだからこそ実現する細部へのこだわり
「チェア GL CHAIR 」には、長年アウトドア製品を手がけたニューテックジャパンならではのこだわりが随所に散りばめられています。ひじかけには温かみのある天然木を使用。座って腕を置いた時の快適性を高めるために、天然木の肘掛けの厚みを場所により変えていることも、工夫の一つです。
また、チェアに使われている生地はコットン調で、屋外で使用しても汚れにくく、長く使っても生地のへたりが少ない素材。座面や背もたれの生地は贅沢に二重構造とし、いつまでも変わらない座り心地を実現しています。
屋内も屋外もどちらでも使えて、長く愛用できる椅子
さらに、このチェアの大きな魅力は高い耐久性。クランク部分に施された特許構造により、最も圧力がかかる椅子の脚の部分も摩耗しずらいのだそう。アウトドアでの利用を想定して作られていますが、屋内でも日常的に利用することができます。場所を問わず、日常的に使える強度やデザイン性を兼ね備えているのです。
チェアは、使用する過程で破損が起こった場合は修理(有償対応)も可能。また座面や背もたれの生地も交換することができ、実際に生地交換を引き受ける例も多いのだとか。まさに一度買った後は、自分にとっての大切なチェアとして愛用し、直しながら長く使う。そんな使い方が叶うチェアなのです。
仲間を集めるように人を巻き込み、キャンプの楽しさを伝えたい
人気のセレクトショップなどさまざまなブランドともコラボした企画も実施している「鎌倉天幕」。「コンセプトは“仲間と盛り上がろう”ということから始まっているんです。なので、これまでも仲間と一緒に作っているし、これからもどんどん仲間を巻き込んで、楽しさを伝えていきたいですね」と、白石さんは笑顔で教えてくれました。
ブームだからこそ伝えたい、キャンプの真の魅力
キャンプやアウトドア熱が高まる昨今。アウトドアメーカーとして何度もブームを経験されている白石さんは、「あくまでキャンプの主役は自然です。まずはアウトドアを自由に楽しんでもらうことが大切。その上で、宿泊所がない場所でテントを張って過ごしたり、目的を持って楽しめる人が増えたらいいなと思いますね」と話します。「鎌倉天幕」をきっかけにアウトドアの楽しさを知り、さらにキャンプの魅力にハマっていく人もいるようです。
チェアを広げて過ごすくつろぎの時間
深くリラックスできる設計の鎌倉天幕のチェア。簡単に持ち運べるチェアを開けば、どんな場所でも自分が快適に過ごすことができるスポットに。屋内での利用はもちろんですが、やはり鎌倉天幕のスピリットが共鳴する自然の中で、真に心地よい時間を過ごしたいもの。
自分ひとりで過ごす贅沢な時間や、心許せる仲間と過ごす団欒の時間をいつまでも大切に使い続けたい鎌倉天幕のチェアとともに、心安らぐ時間を過ごしてみませんか。
関東支部(神奈川県鎌倉市担当) / 大久保 真衣(おおくぼ まい)
東京で会社員として働きながら、ライター/インタビュアーとして人のストーリーを中心にインタビューや取材記事を執筆しています。食べること、旅することが大好き。まだ知られていないひと・もの・ことの魅力を発掘し、あたらしい”心ときめく出会い”を贈ります。
豊かな自然と歴史を感じられるスポットが点在するのが魅力の鎌倉。何度訪れても新しい発見のある場所です。
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