“横浜ビール”ってどんな会社?
横浜港開港当時を思わせるレトロな建造物が並ぶ馬車道エリアに本社を構える「横浜ビール」。横浜ビールは、横浜市内にあるビール醸造所の中で一番歴史が長く、2024年で25周年をむかえます。横浜高速鉄道・みなとみらい線の馬車道駅から歩くこと数分の場所にある横浜ビールの本社兼醸造所にはビールの発酵タンクが16基あり、現在3名のビール職人さんがビールづくりをしています。
醸造所の手前側と建物2階はおしゃれな雰囲気のビアレストランとなっていて、美味しいお食事と共に、毎日つくりたてのビールをいただけます。レストラン1階ではカウンター越しに醸造所内で職人さんたちが作業をしている光景を見られ、ブルワリー見学をしつつ、つくりたてのビールの味を楽しめるんですよ!
「クラフトビール」とは!?
近頃人気が再燃している「クラフトビール」。ビール専門店ではなくても、いろいろなところで「クラフトビール」が販売されているのを見かけますが、そもそも「クラフトビール」とはどのようなビールのことを指すのでしょうか?そして「クラフトビール」と「地ビール」の違いとは?よく見かけるけれども意外と知らない「クラフトビール」のことを、横浜ビール・ジェネラルマネージャーの横内勇人さんに伺いました。クラフトビールはもともと、“小規模で職人が手作りしているビール”の総称だったそうです。横浜ビールでつくられているのはまさに「クラフトビール」なのですが、日本ではその定義が曖昧なため、大手酒造メーカーで大規模につくられているビールにも「クラフトビール」という名称が使われています。また、「クラフトビール」と「地ビール」には違いがほとんどないそうです。「地ビール」は、その地域の活性の役割としてのビールが多く、その地の素材を使ったビールもよく見かけられます。クラフトビールも地ビールも、種類が豊富で個性的なものもたくさんあるので、自分好みの味を見つけて楽しみたいですね。
横浜は「ビール文化」発祥の地
ビールが日本で初めて商業用として醸造販売されたのは、横浜なのだそうです。そのため、横浜は「ビール文化発祥の地」とされています。現在、日本国内には650ヵ所以上の地ビール醸造所があります
(出典:https://mainichi.jp/articles/20231207/k00/00m/020/042000c)。
横浜市内には15カ所以上の醸造所があり、みなとみらいエリアは日本一ブルワリー(醸造所)が密集している地域なのだそう。クラフトビールには、フルーティーな味わいのもの、すっきりした飲み口のものなど、ビールの苦みが苦手な方でも飲みやすい種類が豊富にそろっています。ビールの原料は「麦芽」と「ホップ」と「酵母」と「水」のみ。シンプルな材料なのに飲み比べてみると、こんなに風味に違いが出るのか、と驚いてしまうはず。横浜を観光しつつ、横浜地域のクラフトビールの飲み比べを楽しんでみてはいかがでしょうか。
地域とのつながりを大切に
横浜ビールは、ビール会社でありながら、街との関わりを大切にし、街(横浜)を盛り上げていく取り組みをしているそうです。例えば店頭にて、地域の農家さんの朝採れ野菜や、横浜で作られたお醤油や調味料を購入できるマルシェの開催、季節限定で綱島の桃や小田原のオレンジを使ったビールを販売したり。わたしが取材に伺った日には、レストラン外のテラススペースにて、美味しそうな採れたて野菜やオーガニックの野菜が販売されていました(マルシェは毎週月曜日と金曜日、ランチの時間帯に開催)。レストランで提供するお料理にも地元の農家さんから仕入れた野菜を使うなど、地域とのつながりを大切にしていることが伝わり、暖かい気持ちになりました。横内さんのお話しを聞いていて、地域のコミュニティを大切にする横浜ビールは、これからも横浜を盛り上げていくのに欠かせない企業であり続けるのだろうな、と感じました。
横浜ビールのこれから
さて、25周年をむかえる横浜ビールには、今後どのような展開が待っているのでしょうか。目下の計画としては、レストラン1階部分をリニューアルすることだそうです。ビールを醸造する様子がより見学しやすくなる予定ということで、今まで以上に、目でも口でもビールを楽しめるレストランになります。また、ビールづくりに関しては今後も、ドイツやチェコの伝統的な製法でつくり続けていくとのこと。横浜地域のブルワリーとしては一番の老舗である「横浜ビール」がJTBふるさと返礼品に自信をもって出品しているのは「LAGER2種12本セット」「ALE2種12本セット」「人気4種24本セット(LAGER・ALE各2種)」の3セットです。ご自宅でも横浜メイドのクラフトビールの味をぜひご堪能ください!
こだわりのポイントを紹介
ビールの一部には、横浜で採れた小麦やホップを使ったり、レストランでも地域の農家さんから仕入れた地元の素材を取り入れたりするなど、地域とのつながりを大切にしています。
私たちが作っています
3名のビール職人が、ドイツやチェコの伝統的な製法でつくり続けています。瓶詰めの作業もひとつひとつ手作業で、丁寧に行っています。
こんなところで作っています
馬車道駅からほど近くの本社兼ブルワリーにて、レストランでお客様に提供する分と、提携している販売店へ卸す分全てをつくっています。
この時期がおすすめ!
ビールはいつの季節に飲んでも美味しいのですが、シーズンごとに季節限定ビールの販売もあるので、定番の味と併せてお楽しみください。
私たちの想い
横浜・みなとみらいエリアは日本で一番ブルワリーが密集している地域です。横浜に遊びに来つつ、横浜ビールの味を楽しんでください!