屋台から始まった福岡のソウルフード「ひとくち餃子」
屋台発祥の人気福岡グルメ「博多ひとくち餃子」
福岡市の観光の目玉といえばグルメ!なかでも、福岡の食文化が凝縮された屋台でのひとときを楽しみにしている方は多いのではないでしょうか。そんな福岡屋台を代表する味のひとつが、「ひとくち餃子」です。その名の通り、ぱくぱくと一口で食べられる小ぶりの餃子でお酒との相性は抜群。福岡では屋台で食べるだけでなく、ひとくち餃子の専門店もあり、なかには行列ができる人気店も。まさに観光客にも地元客にも愛される味なのです。
そんな福岡の味を自宅で、手軽に食べられるのが今回の返礼品「博多ひとくち餃子」。たっぷり100個お届けするので、ご家族そろって心ゆくまで味わえます。
九州の味が楽しめる居酒屋「博多餃子舎603」
お届けする「博多ひとくち餃子」を作るのは、「博多餃子舎603(はかたぎょうざやろくまるさん)」。博多餃子舎603は、福岡や九州の味が楽しめる居酒屋。博多駅筑紫口近くに本店を構えるほか、渋谷、池袋、横浜、札幌でも店を展開し、日が暮れるころには多くのビジネスマンでにぎわいます。
そんな博多餃子舎603の看板メニューが、「博多ひとくち餃子」。餃子は、本場・福岡で作られ、各地の店へと届けられます。そのおいしさの秘密を探るべく、福岡市・薬院にあるセントラルキッチンを訪問しました。
こだわりの食材を使い、ひとつひとつ手包みで製造
セントラルキッチンである「薬院 餃子製造工場」で迎えてくれたのは、工場長の番毅彦(ばん たけひこ)さん。「博多餃子舎603の餃子は、居酒屋でお出しするものも通販で販売するものもすべて、このキッチンで作って、その日のうちに急速冷凍してお届けしています」と話します。
餃子は、皮も餡も手作り。餡には、福岡市のお隣、糸島市産のブランド豚「一貴山豚(いきさんぶた)」を使用しています。「脂がしつこくなくさっぱりしているので、パクパク食べるひとくち餃子にぴったり。ほかの豚肉を試したこともありますが、一貴山豚が一番、当社の餃子に合っていました」。また、キャベツや玉ねぎ、ニラ、ショウガ、ニンニクと野菜もたっぷりと入っているのも嬉しいポイントです。
水分量が多い皮は、よれやすいため機械で包むことは不可能。そのため、すべての餃子はひとつずつ手包みされています。「皮に含まれる水分が多いことで、焼いた時に鉄板に当たる部分はパリッと、ほかはもっちりと仕上がり、2つの食感が楽しめるんです」。
冷凍庫から出して数分で、羽根付き餃子の完成!
こちらのセントラルキッチンでは、博多餃子舎603で提供する20種の餃子を製造しています。海老入りや明太チーズ、しそチーズ、黒豚とさまざまな味の餃子が作られていますが、なかでも一番人気なのが「博多ひとくち餃子」。1つが3〜4cm、10gほどの大きさなので女性でも10個、20個と食べることができるのだとか。
焼き方も簡単で、冷凍のままフライパンかホットプレートに並べて、熱湯を少し加えて数分焼けばOKです。おいしい焼き方の解説も一緒に届くので、詳しくはそちらをチェックしてみてくださいね。
早速私も、自宅で焼いていただきました。説明書通りに焼くと、見事な羽付き餃子が完成。パリッと程よく焦げたビジュアルがさらに食欲をそそります。まずはひとつ、そのままパクリ。サクッとした香ばしい食感のあとに広がるのは、優しい野菜の甘さです。番さんの言葉通り、肉の脂を感じることはほとんどなく、口に広がるのはまろやかな甘味。とはいえ、ニンニクやニラといった香味野菜のほどよい刺激のおかげで、ビールとの相性も抜群!すぐに「もう一個」と箸が伸びます。「女性でも20個は食べられる」という番さんの言葉通り、あっという間に完食してしまいました。
人気の秘密は、福岡の屋台直伝のレシピ
実は、この博多ひとくち餃子は、博多餃子舎603の前身「中国拉麺 博多餃子房603(ロマンザ)」から受け継いでいます。そのレシピこそ、当時の料理長が福岡の屋台で食べたひとくち餃子に感動し、屋台の店主から直接教わったもの。福岡の屋台で愛される餃子がルーツなのです。
その味のファンは今や全国へと広がります。九州はもちろん、関東や関西のリピーターも多数。当初は、お酒のつまみとして販売していましたが、実際に食べた人からは「ごはんのおかずにもぴったり!」という声も。野菜もたっぷり入っているので、お子さんと一緒に、家族で餃子パーティーをするのにもぴったりです。
福岡の屋台の定番メニューを自宅で手軽に
「冬には鍋の具材にするのもおすすめ。冷凍のまま鍋に入れても、小ぶりなのですぐに日が通りますよ」と、さらなる楽しみ方も教えてくれた番さん。たっぷりあるからいろいろ試して味わおうと思っても、このおいしさ。あっという間になくなってしまいそうです。
こだわりの食材、製法で、ひとつひとつ丁寧に愛情を込めて作られた「博多ひとくち餃子」。福岡の屋台の定番メニューを家族で囲んで味わってみてはいかがでしょう。
九州支部(福岡県福岡市担当) / 戸田 千文(とだ ちふみ)
愛媛県出身、広島、東京での暮らしを経て、福岡で暮らすフリー編集ライターです。各地を転々としたおかげで、ローカルのおいしいモノ・楽しいコトに興味深々!食いしん坊代表として、特にご当地グルメと地酒は無限の可能性を秘めていると感じます(笑)。首都圏と地方を結ぶ架け橋となるような仕事をしたいと奮闘中です。
九州一の繁華街がありながら、海・山といった自然も近い福岡市。天神から電車で2駅の大濠公園散策はリフレッシュにぴったりで、毎週訪れるほどお気に入りです。