南国高知で育った旬のフルーツをお届け!
肉厚で果汁たっぷりのメロンに、ずっしりと重みのある水分量の多いスイカ、トロッとした果肉がたまらないマンゴー、一粒ひとつぶが宝石のようなイチゴ。フルーツがそれぞれの旬に合わせて年4回自宅に届き、味わえるのが、今回の返礼品として紹介する西島園芸団地の季節のフルーツセットです。さっそくこちらのフルーツを生産販売している西島園芸団地にお邪魔してきました。
手がけるのは創業50年を迎えた老舗・観光農園
高知県南国市の市街地から車で約10分。一面の田園地帯を進むと、大きなビニールハウスが並ぶ施設が見えてきます。ここ西島園芸団地は、高知県内では知らない人がいないほど人気の観光農園で、冬から春にかけて行われるイチゴ狩りの季節には、連日大勢の人で賑わうお出かけスポットとしても人気です。
昭和46年、9人の農家が集まって野菜を栽培する園芸団地を立ち上げたことをきっかけに、メロンやスイカの栽培・直売もスタートし、その後フレッシュなフルーツを食べたり買ったりできる観光農園として県内外から評判を集めました。今ではカフェも併設した"写真映えスポット”として、若い世代の人たちからも注目されています。
一年中栽培するメロンハウスの見学へ!
園内を案内してくれたのは、真剣な表情でメロンの木を手入れする公文洋(くもんひろし)さん。元々県外出身だった公文さんは、結婚を機に奥さんの実家がある高知県に移住しました。花農家をしている奥さんの家を、将来的に事業継承することを考えた公文さんは、勉強のために15年ほど前、西島園芸団地に入社しました。「一般的な農業と違って、直接お客さんが足を運んでくれる観光農園なので、消費者の生の声が聞ける分、やりがいも大きいですね。」と公文さん。
徹底した品質管理のもと栽培するメロン
では早速、返礼品のフルーツたちが栽培されているハウスを1棟ずつご紹介。最初に見学させてもらったのは生産量の多いメロンから。メロンハウスは園内でも最も広く、1棟3000平米の面積のハウスが7棟設けられています。1棟に5000~6000本の苗が植えられており、1本の木に1個のみを栽培しています。特殊なシートを利用して水分量を制限することで、ひとつひとつの大きさが揃い、安定した品質のメロンを栽培することができるそうです。
ちなみに、メロンには細かい網目が入っていますよね?あれは実が成長する際に、果実の膨らむスピードと皮の膨張の差によってできるメロンのカサブタなのだそうです。水や肥料の量を微調整し、綺麗な網目をつくる作業は、育てる人の腕が試されるポイント。「手をかけるほど良いものが出来上がるし、見た目も中身も最高のものを作るために手間を惜しみません!」とニッコリ。手に取った際にはぜひ、網目模様の鑑賞をしてみてくださいね。
出荷時期でお届けする品種の変わるスイカ
メロンほどの生産量はないですが、夏場に欠かせないのがこちらのスイカ。初夏には1玉が3?4kgほどの中玉のスイカ、夏真っ盛りになると食べやすい小玉スイカが登場します。こちらもメロン同様1本の木から1個の実を収穫していて、すべての栄養がひとつの果実に注がれるため味にバラつきがなく、高い品質と糖度を保っているそうです。
ネットに入れて管理するデリケートなマンゴー
最後に訪れたのはマンゴーハウス。1本の木につき1個という栽培をしていたメロンやスイカと打って変わって、たくさんの実を付けているマンゴーがお出迎えしてくれました。
こちらは隔離栽培することで根っこの成長を制限。果肉の品質と糖度が増し、繊維感のないトロッとした実に成長します。現在は1本の木に30~40個の実をつけていて、自然と果実が落ちた時が収穫時期なので、ひとつひとつにネットをつけてその時を待っていました。
繊維の少ないとろっとした果肉感のマンゴー
このさいの目のおいしそうなマンゴーを見てください!ナイフを入れると同時に弾けるトロピカルな香りとみずみずしくギュッとうま味が詰まった果実はとろけるようなおいしさです。元々常夏の地域が原産のマンゴーなので、日照率全国1位を誇り、年間の晴天日が多い高知の気候とは相性も抜群。今後はさらに栽培域を広げて、たくさんのマンゴーが収穫できるようにしていくそうです。
ハイシーズンには高知県民でにぎわうイチゴハウス
取材に訪れた時期が6月だったため、もうイチゴのハウスはお休み中でしたが、子どもの頃から何度もイチゴ狩りに足を運んだこのハウスが、私にとっては一番馴染みのある場所です。子どもの頃味わったワクワク感はずっと記憶に残っていて、大きくなったら友達と、大人になったら自分の子どもを連れてと、世代を超えて高知県民から愛されている場所でもあります。1月から6月初旬まで毎日イチゴ狩りを開催していて、酸味と甘さのバランスが良いさちのかを中心に、紅ほっぺやよつぼしを栽培。どれも養液栽培なので、摘んだら洗わずにそのまま食べられます。
こだわりの美味しさをもっと多くの人に知ってもらいたい
ハウス見学はいかがでしたか?
美味しそうなフルーツを目の当たりにしたら、どうしても食べずにはいられなかったので、最後に併設のカフェでメロンスムージーパフェを購入。年中咲き乱れるブーゲンビリアに囲まれて、食べ頃のメロンたっぷりのスムージーをいただきました。普段何気なく訪れていた場所ですが、「美味しくて、良いものを作りたい」と言う生産者さんの想いと手間暇があってこそ、こうやって美味しいフルーツが年中楽しめているんだなと実感。その信念を感じながら口に運ぶスムージーパフェは有り難みも格別でした。高知県の中でも平地が広がり均一にお日様を浴びることができる南国市だから栽培できる高品質のフルーツ、一年を通してぜひその恵みを味わってみてください!
四国支部(高知県南国市担当) / 川崎 萌(かわさき もゆ)
高知県いの町在住。おいしいものを追いかけ、絶景スポットを巡りながら、地元・いの町を中心に高知県の情報発信のお手伝いをしています。専門的なお話や自分の感じたことを、初めて記事に触れる人に分かりやすく伝えることを大切にして取材をしています。
昔から田んぼや畑が多く、たくさんの農作物が育つ南国市。工場も多く、ものづくりの盛んな街でもあります。