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古くから日本人の中に息づく、木を慈しむ心。 木の香り、手触りに抱く深く暖かい感情は、郷愁を誘います。 日本人にとって特別な想いを持つ「木」を、緻密に、繊細に組みながら空間を創り出す木工芸。 それが、室町時代から続く家具の町・大川の大川組子です。 計算され尽くした規則正しい幾何学の文様が、幾重にも連なり紡ぎだされる圧倒的な美。 見る角度によって、光と影を纏いながら様々に表情を変えます。 モダン×大川組子が生み出すニュースタイル 組子の特徴でもある光と影の移ろう姿を幻想的に照らし出します。 自由な発想から生まれた美しいキューブ型行灯です。 ※濡れないようにご注意下さい。 原材料:国産杉 製造地:福岡県大川市大字向島1037-1 【ご注文後の流れについてのご案内】 注文後・入金確認後、10営業日以内での発送を予定しております。在庫切れの場合は、受注生産となります為2ヶ月後に発送いたします。 弊社より発送後、配送業者よりお客様へお電話が入る場合もございます。 必ず日中連絡がとれる連絡先をご入力ください。 ※お申込内容の不備や、連絡がとれない等でお礼の品が発送元へ返送された場合の再送費用は、寄附者様のご負担になりますので予めご了承ください。 ※お申込み後のキャンセルは出来かねます。 【搬入経路・お渡しについて】 商品注文の際には、サイズをご確認の上、ご希望の設置箇所に設置できるか必ずご確認下さい。 設置不可が理由での返品・キャンセルのご対応はいたしかねます。 商品は玄関・軒下渡しとなります。 【商品に関するお問い合わせ先】 木下木芸 0944-86-6328 http://kinoshitamokugei.com/
日本有数の家具の産地として知られる福岡県大川市。1536年に榎津久米之介(えのづくめのすけ)が、船大工の技術を生かし指物(さしもの・当時の家具のこと)を作ったことに起源があると言われています。そんな大川家具製造の特徴が「分業制」。建具やガラスなど分野ごとに職人がおり、ひとつの家具をパーツごとのエキスパートがそれぞれに手を加えて作り上げています。 そんな大川には、和室の欄間(らんま)や障子などに使われる組子を得意とする職人も多く存在しています。ですが、組子専門の工房はたったひとつだけ。それが「木下木芸」です。
木下木芸で迎えてくれたのは、組子職人の木下正人さん。大川市の建具店に生まれた木下さんは、10代のころ、丁稚奉公で訪れた栃木県鹿沼市で組子の美しさに心を奪われました。建具店での丁稚(でっち)を続けながら、仕事が終わったあとやお休みの日に、組子職人のもとを訪れ組子を学び、大川に戻ってからは組子職人として研鑽を積んでいます。
組子は細かく切った木にカンナで溝などを作り、組み合わせながら図柄を作っていきます。木の長さや溝の深さなど、ほんのわずかでも違えば、うまく図柄ができあがらなかったり、強度が弱くなってしまったり…。とても繊細な作業が必要となってくるのです。 「かつて、組子は和室の欄間に多く取り入れられ、たくさんの家で見かけることができました。しかし、時代の変化とともに需要が減ってしまったんです。組子の仕事がほとんどなくなってしまった時期もありました」と木下さん。ライフスタイルの変化で和室が減ったことで、組子細工を必要とする住宅も激減してしまいました。
そんな木下さんにとって、さらには組子業界にとっても大きな転機が訪れます。それが、JR九州が運行するクルーズトレイン「ななつ星in九州(以下、ななつ星)」です。ななつ星は、九州7つの県を巡る観光寝台列車。中学生以上しか乗車できない「大人の空間」と位置づけた車内は、豪華絢爛に装飾されています。 中でも見る人を圧巻するのが、大川組子を施した障子や回廊。何を隠そう、この組子細工を作ったのが、木下さんなのです。ななつ星の車内の様子は、TVや雑誌などさまざまなメディアで伝えられ、組子細工の美しさは改めて多くの人が知ることとなりました。木下さんの組子細工は、ななつ星のほか、同じくJR九州の「或る列車」「36+3」、平成筑後鉄道の「ことこと列車」など、福岡、九州を走る多くの観光列車で見ることができます。
ななつ星をきっかけに、「自宅でも組子細工を楽しみたい」と全国から依頼が入るようになった木下さん。「組子というと和のイメージがありますが、実は洋室にも似合うんです。扉や窓枠など一部分にだけ施せば、一気に雰囲気が変わります。また、光のあたり具合によって、見え方が異なるのが組子の魅力。朝と夜、それぞれ違った雰囲気を楽しむことができますよ」とその魅力を教えてくれました。 木下さんの工房には、組子細工で作る照明がいくつも置かれています。組子細工そのものの美しさはもちろんですが、照明によってできた陰影、映し出される陰すらも見ていて飽きることはありません。
「若い人にも、もっと組子細工を知ってもらいたい」。木下さんは強くそう思っています。近くの高校や小・中学校で組子細工の体験授業を行っているのもその思いから。「職人として技術を高めるだけでなく、伝統を次の世代に繋ぐことを、今、一番大切にしています。授業で体験し、組子を知ってもらって、職業の選択肢として考えてもらえるきっかけを作れたらと考えているんです」 憧れはあっても、高級品だと思うとなかなか手に入れがたい伝統工芸品。でも、かつて和室が当たり前だったころには、身近にあったものです。まずはお手入れも簡単な小物から取り入れて、その魅力に触れてみてはいかがでしょう。
古くから日本人の中に息づく、木を慈しむ心。 木の香り、手触りに抱く深く暖かい感情
大川組子のデザイン性の高さは、職人の手仕事による技の結晶。 そのキリリと研ぎ澄ま
大川組子職人の木下正人氏と大川家具スペシャルアドバイザーがコラボレーションして制
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