喫茶文化が根付く愛知県名古屋市
名古屋といえば、喫茶文化を一番に思いつく人も多いのではないでしょうか?愛知県の喫茶店の軒数は全国でもトップレベルで、休日は家族でモーニングに出かける人も多いお土地柄。今日はそんな名古屋を中心にコーヒー焙煎・卸を手がけ、東海地域の喫茶店を支えている「シーシーエスコーヒー株式会社」にやってきました。
名古屋の喫茶店の味が楽しめる「珈琲浪漫アイスコーヒー」
シーシーエスコーヒー株式会社が手掛ける返礼品「珈琲浪漫アイスコーヒー1L×12本 無糖」は、名古屋の喫茶店の味が自宅で気軽に楽しめる、ちょっと贅沢な一品。濃い苦味のある本格的な味わいが特徴の、保存料、着色料、香料を一切使用しない無添加コーヒーです。
1953年創業のシーシーエスコーヒー株式会社
シーシーエスコーヒー株式会社が位置するのは、名古屋市千種区の高速道路沿い。喫茶店の開業ラッシュ期だった1953年に、初代・服部留吉(はっとりとめきち)が「服部コーヒー店」として名古屋の繁華街・栄で創業したことが始まりです。
東海地方の喫茶店やレストランに向けて、コーヒー焙煎や喫茶食材などの卸販売を中心に直営カフェチェーンも展開し、最近では生産者や地元の大学生と共同で新商品も開発。時代に沿ったさまざまな取り組みを行っています。
コーヒー鑑定士が選び抜いたこだわりのコーヒー豆
そんなシーシーエスコーヒーが手がける商品の一つが「珈琲浪漫アイスコーヒー」。「低価格ながらもこだわり抜いたコーヒーを」というコンセプトのもと、2015年に誕生しました。
原料のコーヒー豆は、ブラジルとインドネシア産のブレンド。豊かな風味と良質な酸味が特徴のブラジル産アラビカ種、苦味やコクがしっかり出るインドネシア産ロブスタ種を使用しています。どちらもブラジルで資格を取得したコーヒー鑑定士(クラシフィカドール)がこだわって厳選した最高等級品です。
「30歳の時に会社を継ぎ、大手のコーヒー会社で国内でのコーヒー製造、流通のいろはを身に付けました。日本に届いたコーヒー生豆がどのように品質検査され、そして焙煎、包装を経て製品になるまでの流れを、現場作業員として全てに従事しました。その後ブラジルとコロンビアに渡り、総合商社の子会社で生産国側の輸出事業や品質管理について1年間学びました。カッピング(コーヒーの味を同じ条件下で比較・評価すること)も、現地の先輩から随分しごかれたんですよ」。
そう朗らかに笑う代表取締役社長の服部雄高(はっとり ゆたか)さんこそが、日本から遠く離れたコーヒーの名産地で日々研鑽を積み、コーヒー鑑定士の試験を首席で合格したその人。コーヒーの流通の現場を最初から最後まで身をもって経験したことで、実体験として商品に生かせられることが強みだと話します。
自社工場で丁寧に焙煎
そんな服部さんに厳選され、はるばるブラジルとインドネシアからやってきたコーヒー豆は、社内の焙煎工場でじっくりと焙煎されます。商品の特性に合わせて、その都度調整を行う必要がある焙煎作業は、長年培ったノウハウや技術を持った社員によって高度な質が保たれています。
厳選豆の香り高く豊かな風味
照りを携えた表面に、深みのある色。年代物の焙煎機で焙煎されたコーヒー豆は、一粒一粒が香ばしく豊かな香りに包まれていました。このムラのない丁寧な焙煎によって、深いコクが最大限に引き出され、しっかりとした飲み応えにつながるのです。
こうして焙煎された豆は、南アルプス山麓の伏流水と、風味とコクが鮮明に出やすいネルドリップで抽出され、お客さんのもとへ届けられます。
濃厚で苦味のある本格的な味わい
グラスに注ぐと、たちまち芳醇な香りが鼻をくすぐります。一口飲むと、程よい苦味と、あっさりしつつも濃厚な味わいが口に広がり、すっかり名古屋の喫茶店の常連客気分に。「コーヒーの味を決めるのは、豆・水・抽出方法の3つ。豆の焼き具合、粉の挽き具合、抽出の温度や時間でも、味のバリエーションが無限に広がるんです」。そう服部さんが教えてくれました。
喫茶店の味で名古屋に親しみを
しっかりした濃厚な味わいが好評の、珈琲浪漫アイスコーヒー。「名古屋に縁のある方や、名古屋の喫茶店が好きな方などに、商品を通して名古屋の喫茶店の味を懐かしく思い出してほしい」と服部さん(写真右)。また、営業部業務課課長の松岡浩史さん(写真左)も、「コクがあるのでコーヒー通にも満足していただける味です。ミルクを入れても負けないしっかりした味わいを感じてもらえれば」と話してくれました。
お二人の話を聞き、国内外で培った揺るがない経験を軸に、シーシーエスコーヒーはこれからも多くの人々に説得力のある味を届けていくのだろうと感じました。目覚めの一杯や、午後の一息に。本格的な味を手軽に味わえるこだわりのアイスコーヒーは、ホッと寛げるひとときにあなたを誘ってくれるはずです。
中部支部(愛知県名古屋市担当) / 山田 芽実(やまだ めぐみ)
香川県で生まれ育ち、米国・京都・東ティモールを経て現在は愛知県名古屋市在住。土地やそこに住む人たちの「すてき」をゆるっとズバッと発見中。絵を描いたり、デザインをしたり、写真を撮ったりしています。
名古屋市は日本のほぼ真ん中に位置する大都市。歴史・食・文化・産業に溢れたこの街から、たくさんのものづくりをご紹介します!