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山上でしか手に入らない聖なる胡麻豆腐

山上でしか手に入らない聖なる胡麻豆腐

1200年以上もの歴史を誇る高野山

1200年以上もの歴史を誇る高野山

 高野山の歴史は弘仁7年(816)、のちに弘法大師として知られる空海が嵯峨天皇から高野山を賜り、唐(中国)で学んだ真言密教の根本道場を開いたことに始まります。やがて塔頭寺院と門内町が一大宗教都市を築き上げ、国内外から宗派を超えた多くの人々が祈りに訪れる聖地となりました。
 そんな高野山でぜひ訪れたいのが、根本道場が建造された場所とされる「壇上伽藍」と、全国に末寺を持つ高野山真言宗の総本山にして、山内117 カ寺の中心でもある「金剛峯寺」。木漏れ日が屋根に落ちる早朝にお参りしてみると、聖地らしい厳かな雰囲気が感じられました。

〈上〉金剛峯寺の正門。かつては皇族や高野山の重職だけが出入りを許されていた 〈左下〉壇上伽藍の中心に立つ根本大塔。朱塗りの美しい建物が印象的 〈右下〉太陽光を浴びて輝く壇上伽藍・御影堂の灯籠


素朴な食材と祈りが生み出す奇跡の胡麻豆腐

素朴な食材と祈りが生み出す奇跡の胡麻豆腐

 金剛峯寺から徒歩5 分ほどの場所にあるのが、創業100 年以上の老舗「胡麻豆腐 濱田屋」。胡麻豆腐とは、コクのある味わいとなめらかな舌触りが特徴の郷土料理で、僧侶が修行中に食べる精進料理には欠かせない一品です。
 濱田屋の胡麻豆腐は、厳選された白ゴマ、吉野山の本葛、井戸水の3 つの材料のみで作られているにもかかわらず濃厚で深い味わいがすると、古くから多くの人々に愛されてきました。また、添加物や化学調味料を一切使っていないため、賞味期限は製造日を含めて3 日と短め。現地で食べるか、買って帰ってすぐ食べるか、いずれにしても高野山に行かなければ簡単には手に入らない代物です。
 そんな話題性も併せ持った濱田屋の胡麻豆腐の秘密を探るべく、製造過程に密着させてもらいました。

〈上〉建物は新しくなったものの明治時代の創業当初からこの地で営業している 〈左下〉香ばしい胡麻の香りがかすかに漂う店舗の奥に胡麻豆腐の製造工場がある〈右下〉つやつやプルプルの美しい見た目も胡麻豆腐の特徴の一つ

 現在は五代目の濱田朴隠さんが当主として切り盛りする濱田屋。その一日は、まだ辺りが薄暗い早朝から始まります。まずは前日に皮を剥いておいた白ゴマを、井戸水と合わせながらすりつぶし。何度もザルでかすを漉し取りながら、鍋に移して本葛と一緒に炊き上げます。最後は型に流し込んで冷やす…という手順です。
 印象的だったのは、工程の要所で濱田さんが唱える般若神経と大師御宝号。「おいしくなれという思い」と、「自然の恵みに対する感謝」を込めて胡麻豆腐に命を与える祈りの声が工場内に響きます。

〈上〉胡麻豆腐を鍋で炊き上げる作業中。濱田さんの一心不乱の祈りが続く 〈左下〉皮が剥かれた白ゴマ。濱田さんによると、皮剥き作業は特に根気がいる作業だそう〈右下〉漉してなめらかになったゴマの汁を本葛とあわせて鍋へ投入

 シンプルながら上質な食材と伝統の技、そして強い思いが込められた胡麻豆腐はこうしてできあがり、9 時前には店頭に並びます。「精進料理の一品としていただくことが多い胡麻豆腐には、ほかの料理の味を邪魔しない“協調性” と、食べた後に記憶に残る“存在感” という一見矛盾するふたつのことが同時に求められていると思っています」そんな濱田さんの思いが込められた胡麻豆腐を求め、この日も多くのお客さんが訪れていました。

 高野山を有する高野町では、今回取材した濱田屋の胡麻豆腐のように聖地が持つパワーをエネルギーにかえた商品や、深い歴史に育まれた趣ある世界がいたるところにあります。実際に高野山へ行かなければ感じることができない聖地の息吹をぜひ実感しに出かけてみてください。
(2018年3月)

〈左〉先代から店を引き継いで20年、みんなに愛される胡麻豆腐を探求し続ける濱田さん 〈右上〉イートインは1個300円。定番のわさび醤油か、スイーツ感覚でいただける写真の和三盆糖味の2種類から選べる 〈右下〉胡麻豆腐は4個入り1200円、6個入り1700円、8個入り2200円のテイクアウトが基本

毎月開催!弘法大師空海ゆかりのイベントに注目

毎月開催!弘法大師空海ゆかりのイベントに注目

高野山を訪れるならお大師様の日とされる毎月21 日と、その前日20 日に行われる催事に合わせるのがおすすめです。20 日の夜に行われる「心の癒やし・お逮夜ナイトウォーク」は奥の院之参道を一の橋から御廟まで静寂な空間に身をゆだね参拝するツアー。21 日のお大師様のご縁日に金剛峯寺の門前で開かれる「報恩高野市」には、高野町やその周辺の豊かな自然の恵みに育まれた特産品が集まります。

灯籠堂では、ご法楽と法話が行われる。所要約2時間

特産品の試食できるコーナーなどもある

SPOT LIST

金剛峯寺(こんごうぶじ)

【電】0736-56-2011 【住】和歌山県高野町高野山132 【交】高野山ケーブル高野山駅から南海りんかんバスで11分、金剛峯寺前下車すぐ 【料】拝観500円 【時】8時30分~17時(最終受付16時30分) 【休】無休 【P】111台

壇上伽藍(だんじょうがらん)

【電】0736-56-3215 【住】和歌山県高野町高野山152 【交】高野山ケーブル高野山駅から南海りんかんバスで13分、金堂前下車すぐ 【料】拝観自由(金堂・根本大塔は拝観200円) 【時】8時30分~17時(最終受付16時30分) 【休】無休 【P】15台

胡麻豆腐 濱田屋(ごまどうふ はまだや)

【電】0736-56-2343 【住】和歌山県高野町高野山444 【交】高野山ケーブル高野山駅から南海りんかんバスで11分、小田原通り下車、徒歩3分【時】9~17時(売り切れ次第終了) 【休】不定休 【P】3台

心の癒やし・お逮夜ナイトウォーク(こころのいやし・おたいやないとうぉーく)

【電】0736-56-2468(高野町観光協会) 【住】集合場所:一の橋案内所前(高野山ケーブル高野山駅から南海りんかんバスで13分、奥之院口下車すぐ) 【料】参加無料 【時】開催日時:毎月20日19時出発

報恩高野市(ほうおんこうやいち)

【電】0736-56-2468(高野町観光協会) 【住】場所:金剛峯寺前(交通は「金剛峯寺」参照) 【料】入場無料 【時】開催日時:毎月21日10時~夕刻

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