チョコレート専門店マキィズ「華歌留多 春夏秋冬」36枚

いつまでも眺めていられるチョコレート「華歌留多」

みなさん、花札で遊んだことはありますか？西洋伝来のカルタをもとに、江戸時代に考案されたと言われている花札は、日本の伝統的なカードゲームとして今もなお親しまれています。私も子どもの頃に親から遊び方を教えてもらい、お正月になると家族で遊んだものです。

今回ご紹介するのは、そんな色とりどりの花札……に見えますが、実はこれ、チョコレートなんです！さすが洋菓子のまち・神戸とも言うべきこちらの返礼品は、「マキィズ」が作る「華歌留多 春夏秋冬 36枚」。チョコレート開発に携わって半世紀以上というオーナーのこだわりが詰まった、おいしいだけじゃないチョコレートの魅力に迫ります。

洋菓子のまち・神戸でおいしいチョコレートを作り続ける

洋菓子のまちとも言われる、神戸市。通りを歩けばそこかしこに洋菓子店があり、チョコレートやケーキ、プリンたちがキラキラと美しくおいしそうな輝きを放っています。ここには外国との交流拠点となる港があり、ヨーロッパをはじめとした海外の文化がたくさん入ってきたことから、現在のように多くの洋菓子店が集まるまちになっていったようです。

そんな洋菓子のまち・神戸にあるマキィズは、チョコレートをはじめとした洋菓子を製造・販売する会社です。現在は店舗を持たずに、オンラインショップや百貨店の催事場などを中心に販売を行っています。お話を伺ったのは、マキィズのオーナー（取締役会長）の野田良安さんと、その後を引き継ぐ代表取締役社長の河村英樹さん。野田さんがマキィズを創業したのは御年57歳のときなのだというから、驚きです。

半世紀以上チョコレートづくりに携わるオーナーのこだわりとは

16歳ごろから勤めていた企業で、チョコレートづくりに携わり続けてきた野田さん。定年を間近に控えた57歳のときに感じたのは、「このまま定年を迎えても面白くないな、会社で自分ができることはやり尽くしたな」という思いでした。「自分のやりたいことをやるためにマキィズを立ち上げて、早25年。私の人生の中で約70年間チョコレートと向き合ってきましたが、まだまだ悩むことはたくさんありますよ（笑）」。

そんな野田さんの思いを受け継ぐマキィズでは、どのようなこだわりを持っているのでしょうか。河村さんに訊ねてみると、「マキィズは、オーナーが会社勤めをしていた頃に抱えていた『自由にやってみたい』という思いからスタートしました。だからおいしいのは大前提で、そのスイーツが家族や周りの人とのコミュニケーションのきっかけになるような、面白さや遊び心を忘れないように、とずっと言い続けています」。

色鮮やかで美しい「華歌留多」は遊び心がエッセンスに

ただおいしく食べるだけでなく、ユニークさや遊び心がエッセンスとして取り入れられているのが、マキィズのチョコレート。お届けする返礼品の「華歌留多」にも、もちろんその心はしっかりと注ぎ込まれています。

重厚感のある包装箱に入っているのは、絵札12枚とチョコ札24枚の合計36枚。絵札はホワイトチョコ、チョコ札はダークチョコで作られています。まず目に飛び込んでくるのは、なんと言っても絵札の美しさ……！この鮮やかな色は可食インクで、赤・黄・青と色とりどりの光札や種札、合計12枚が忠実に再現されているのだとか。

より品質の高いものを生み出すため、日々研究を重ねる

野田さん曰く、「華歌留多」誕生のきっかけは、クッキーに絵柄をプリントする機械が世の中に出てきたことから。「色鮮やかで細やかな絵柄が着色されたクッキーを見て、こんなのができるんや！チョコレートでもやりたい！と」。

しかし、チョコレートに可食インクでプリントするのは、そう容易ではありませんでした。さまざまな工夫を重ねて、ようやく色鮮やかできれいな絵柄を着色できるようになったのだそう。「現場でものづくりを行う人たちは、さらに美しく品質の高いものを生み出そうと、今も常に研究を重ねています」。

江戸文化を体験した“粋”なチョコレートに仕上がった

こうしてプリントチョコレートを作る技術を身につけたマキィズは、なぜ花札をチョコレートにしようと思い立ったのでしょうか。「ふと、お正月にいつも花札で遊んでいた子どもの頃の記憶がよみがえってきたんです。カラフルできれいだし、サイズも大きすぎないので、チョコレートにしても食べやすいなと思って選びました」。

そう、実はこの「華歌留多」、絵柄だけでなくサイズまで実物そっくりに作られているんです。手に持ってみると、いかに花札らしさを意識して作られたのかがよく分かります。美しさだけでなく本物らしさまで表現してしまうなんて、江戸文化を体現した“粋”なチョコレートですよね。

見た目はもちろん、味にもしっかりとした職人のこだわりが

1枚1枚眺めているだけでも楽しくて、いつまでも飾っておきたい気持ちは山々ですが、大切なことを忘れてはいけません。これは職人が心を込めて作り上げたチョコレートなのです。

見た目はもちろん、味にもこだわりを持って作られているのがマキィズのチョコレート。「『華歌留多』はお子さま向けというよりも、大人の苦味を意識して作っています。世界的には苦味があるのがグルメなのだと言われています。だからチョコ札は甘いだけではなく、大人の苦味を目指したチョコレートに仕上げました」。

リッチな大人の味を体験させてくれる特別な一品

チョコ札を1枚いただいてみると、その言葉通り甘味の奥にしっかりと感じる苦味に、鼻の奥に抜けていくカカオの豊かな香りがなんとも“大人”に感じられます。ホワイトチョコレートの絵札もリッチなお味で、とろりとしつつもくどくない甘さがたまりません。並べておくだけでも目を楽しませてくれて、お口に含めば粋でリッチな大人の味を体験させてくれる「華歌留多」。ティータイムに添えるのはもちろん、ワインやブランデーといったお酒に合わせても素敵なペアリングが楽しめそうですね。

「プレゼントやちょっとしたお祝いの時など、特別なシーンに合うと思います。普段使いではないからこそ、より美しいものを目指したんです」と河村さん。この美しさは海外の方からも人気で、日本らしいお土産として選ばれることもあるのだとか。きれいなものに対する感覚は、万国共通なのかもしれませんね。