ふるぽ featuring ふるさとチョイス

ポイントをお礼の品・旅行クーポンに交換できる! - ふるさと納税サイト [ふるぽ]

水に浮かぶ寺にも注目!「うちぬき」の町を歩く

西日本最高峰として有名な石槌山がそびえる愛媛県西条市。
ここで暮らす人々の生活に潤いを与えているのが、町に湧き出る名水「うちぬき」。
その「うちぬき」の上に浮かんでいるように見える幻想的な寺もあると聞き、
石鎚山麓に広がる市街地を訪ねてみました。

水に浮かぶ寺にも注目!「うちぬき」の町を歩く

西日本最高峰として有名な石鎚山がそびえる愛媛県西条市。ここで暮らす人々の生活に潤いを与えているのが、町に湧き出る名水「うちぬき」。
その「うちぬき」の上に浮かんでいるように見える幻想的な寺もあると聞き、石鎚山麓に広がる市街地を訪ねてみました。

霊峰・石槌山の聖なるパワーをもらう

霊峰・石槌山の聖なるパワーをもらう

 日本百名山の一つで、標高1982m、西日本最高峰の石鎚山。西条市の南部にそびえるこの山は、富士山や立山などと並んで日本七霊山の一つにも数えられ、古くから信仰の山として崇拝されてきました。
 山上へのアクセスは、標高455mの下谷駅と1300mの成就駅を約7分半で結ぶ「石鎚登山ロープウェイ」が玄関口となります。成就駅から徒歩5分の場所には、標高1400mの展望台まで行けるリフトもあります。展望台からは石鎚連山の山々や西条の街並みを一望することができました。
 頂上を目指す場合は、成就駅から片道約3時間の登山ルートを歩くのが一般的です。途中に鎖場などの険しい箇所がありますが、迂回路も整備されているので、こちらを利用するのもおすすめです。

〈上〉頂上付近の様子。岩肌がむき出しになった険しい姿が印象的 〈左下〉標高差800m以上を一気に上るロープウェイ。下谷駅と成就駅では気温も4~5度ほど違う 〈右下〉リフトも標高差約100m。周辺の高山植物や昆虫などの自然にも注目しながら上ると楽しい


日本屈指の名水「うちぬき」

日本屈指の名水「うちぬき」

 石鎚山は、山麓に広がる市街地に大きな恵みをもたらしています。それは街の至るところで見られる「うちぬき」。街の地中にある地下水盆とよばれる場所に大量に溜まった石鎚山系の伏流水が、地上から鋼管を差し込むことで、圧力を逃がすようにして自然に湧出するというものです。
 確認できているものだけで3000本あるといわれるうちぬきですが、驚くべきことに、周辺の住宅や商業施設も含めて、約2万世帯もの人々がこの名水の恩恵にあずかっています。周辺には上水道の設備はなく、生活用水に至るまですべての水はこのうちぬきからまかなわれているのです。

〈上〉1日に9万㎥も自噴しているという「うちぬき」 〈左下〉西条市役所のすぐ隣にあるうちぬき広場 〈右下〉溢れ出た水は周辺の河川に流れ込む

 うちぬきのもうひとつの特徴は、おいしい水であるということです。しかも消毒などいっさい必要とせず、湧出したそのままの状態で口にすることができる安全・安心な水質が保証されています。実際に味わってみると、柔らかな口当たりでとても飲みやすい! 名水百選にも選定されている水はやはりダテではありません。
 もちろん飲むだけではなく、料理に使っても抜群においしいと評判です。「最初はコーヒーやお茶だけに使っていたんだけど、クセになっちゃって、今ではすべての料理に使っています。」と語ってくれた男性は、今治から水を汲むために毎月この地を訪れているとのこと。うちぬきは地元の人にとどまらず、多くの人たちを魅了しているのだと気づかされました。

〈上〉1ℓのペットボトルで数10本分の水を汲んで帰る人も 〈左下〉学校帰りの学生さんも手ですくってひと口 〈右下〉市内各所にはうちぬきを使ったモニュメントなどもある


安藤忠雄が設計、湧水に浮かぶ幻想的な寺

安藤忠雄が設計、湧水に浮かぶ幻想的な寺

 うちぬきはこんなところにも使われていました。西条市の市街地にある「南岳山 光明寺」。開基400年の歴史ある浄土真宗本願寺派の寺で、平成12年(2000)に建築家・安藤忠雄氏の設計で全伽藍を建て直したことが大きな話題となったお寺です。  本堂はうちぬきに囲まれており、まるで水の上に浮かぶように立つ姿は何とも荘厳で幻想的な印象です。周囲を270本の木の柱で支えられた真四角の本堂は木造建築。客殿、納骨堂、庫裏は打ちっぱなしのコンクリートむき出しの安藤忠雄ワールド全開の建物になっています。  建て直しを行った当時の住職である入江一宏さん。浄土真宗の寺院としては斬新過ぎるとも言えるこの建造物が誕生するまでの秘話を語ってくれました。

〈上〉うちぬきに囲まれた本堂 〈左下〉境内には創建当時の山門や鬼瓦なども残る 〈右下〉客殿など本堂以外の建物は安藤忠雄氏ならではのコンクリート打ちっぱなしの建物

 「縁があって安藤忠雄さんに設計をお願いすることになったのですが、私が出した条件は、うちぬきを生かすことなど限定的なものでした。」と当時を振り返る入江さん。
 模型ができあがった時、門徒さんなど多くの関係者は大反対! それでも入江さんは必死で周りを説得、何とか実現にこぎつけたのだそうです。仏教において普遍的なものはその教えであって形ではない。お寺もその時代に合わせて、地・水・花・風・空という自然を五感で感じられるものが望ましい、という入江さんの強い思いがそうさせたのでした。
 実際に光明寺の本堂を近くで眺めると、水や光の存在を常に意識することができます。革新的なデザインであっても仏教において一番大切なものを見事に表現した傑作なのかもしれません。
(2018年8月)

〈上〉美しい木組みの本堂は天井まで約8m、屋根裏が見えている状態 〈左下〉水のゆらぎが反射して本堂の中にまで美しい模様を描くことも 〈右下〉「京都や奈良の名刹と言われる寺院も、鎌倉時代や平安時代にその時代の最先端の建物だったはず」と語る入江さん

新幹線の父ゆかり!貴重な車両を見学できる鉄道パーク

新幹線の父ゆかり!貴重な車両を見学できる鉄道パーク

第2代西条市長を務めたあと、第4代国鉄総裁として東海道新幹線の建設実現に尽力した十河信二。その功績を記念してJR伊予西条駅前に作られたのが「鉄道歴史パーク in SAIJO」です。初代0系新幹線、C57形蒸気機関車をはじめとした貴重な車両、四国4県の沿線風景を再現した大型ジオラマなど鉄道関連の展示はもちろん、うちぬきの試飲コーナー、石鎚山の紹介コーナーなどもあります。

新幹線は運転席に乗ってレバーなどを操作することもできる

SPOT LIST

石鎚登山ロープウェイ(いしづちとざんろーぷうぇい)

【電】0897-59-0331【住】愛媛県西条市西之川下谷甲81【交】松山自動車道いよ小松ICから車で35分【料】ロープウェイ乗車片道1030円(往復1950円)、観光リフト乗車片道300円(往復500円)【時】ロープウェイ運航8時40分〜17時の毎時00分、20分、40分※季節によって異なる【休】無休【P】500台

うちぬき(うちぬき)

【電】0897-52-1382(西条市環境衛生課)【住】愛媛県西条市明屋敷164(西条市役所)など【交】JR伊予西条駅から徒歩5~20分【料】【時】【休】うちぬきスポットは見学自由【P】周辺駐車場利用

南岳山 光明寺(なんがくざん こうみょうじ)

【電】0897-53-4583【住】愛媛県西条市大町550【交】JR伊予西条駅から徒歩12分【料】【時】【休】外観見学自由【P】20台

鉄道歴史パーク in SAIJO(てつどうれきしぱーく いん さいじょう)

【電】0897-47-3855【住】愛媛県西条市大町798-1【交】JR伊予西条駅からすぐ【料】入館300円【時】9~18時(最終入館17時30分)【休】水曜(祝日の場合は翌日)【P】50台

ページ先頭へ戻る