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サバ大国茨城で誕生したサバ料理専用日本酒に迫る

健康にもダイエットにも効果的だといわれ、近年注目を集めているサバ。
日本各地で漁獲されますが、実は全国1位の漁獲量を誇っているのが茨城県です。
そんな茨城県で今、注目なのが、水戸市の酒造が開発したサバ料理専用日本酒。
茨城県のイメージを変えるユニークな酒の正体を探りに水戸市へ向かいました。

サバ大国茨城で誕生したサバ料理専用日本酒に迫る

健康にもダイエットにも効果的だといわれ、近年注目を集めているサバ。日本各地で漁獲されますが、実は全国1位の漁獲量を誇っているのが茨城県です。そんな茨城県で今、注目なのが、水戸市の酒造が開発したサバ料理専用日本酒。茨城県のイメージを変えるユニークな酒の正体を探りに水戸市へ向かいました。

水戸のオアシス、日本三名園の一つ偕楽園へ

水戸のオアシス、日本三名園の一つ偕楽園へ

 水戸市は、江戸時代には水戸徳川家のお膝元として、関東最大の石高を誇る城下町にまで発展しました。まず訪ねたのは、その歴史を今に伝える「偕楽園」です。水戸藩第9代藩主・徳川斉昭が天保13年(1842)に創設した庭園で、金沢の兼六園、岡山の後楽園とともに日本三名園の一つに数えられます。園内には約3000本の梅の木があり、2月中旬~3月に開催される梅まつり期間には、さまざまな品種の梅の花が咲き誇り、春の訪れを告げます。
 園内に建つ、木造2層3階建ての好文亭も必見です。水戸城の物見櫓としても使われたというほど見晴らしのよい場所にあり、最上階からは、梅林や水戸城の外堀の役目も果たした千波湖を一望できます。斉昭も愛したという景観を心に焼き付けて、偕楽園を後にしました。

〈上〉徳川斉昭自らが設計したといわれる好文亭。斉昭は、ここに文人墨客や領内の老人らを集めて慰安会を催した 〈左下〉3階の楽寿楼という部屋からは東・南・西の三面の眺望を楽しめる 〈中央下〉梅の名所として全国的に知られる 〈右下〉東門そばにある売店では、偕楽園の梅の実で作った梅干しなどを販売


茨城の魅力を伝えたいと誕生した「SABA de SHU」

茨城の魅力を伝えたいと誕生した「SABA de SHU」

 偕楽園から車で約12分、サバ料理専用の日本酒を開発した「吉久保酒造」に到着です。寛政2年(1790)に米穀商から造り酒屋に転業し、現在は12代目の吉久保博之さんがのれんを守ります。さっそく吉久保さんに話題のお酒を開発したきっかけを伺いました。
 「茨城県は、都道府県の魅力度ランキングで5年連続の最下位。それが悔しくて、なんとか茨城県の魅力を向上させられないかと考え、注目したのが、県民の大好物のサバでした。神栖市に日本酒を使った干物作りの名人がいると聞き、わが社のお酒を使って干物を作ってもらえないかと頼んだのです」。こうして出来上がったのが、脂ののったサバを吉久保酒造の主力銘柄「一品」に漬け込んで作る干物「天下一品酒びたし鯖」でした。2017年に千葉県銚子市で開催された「鯖サミット」で販売したところ、あっという間に完売。
 この好評ぶりと近年のサバ人気から、吉久保さんは「ならば、サバをよりおいしく食べることができる日本酒を造ったら、売れるに違いない」と今度は、サバ料理専用の日本酒の開発を始めたのです。そして、サバの日である2018年3月8日に「SABA de SHU」を発売。発売直後からSNSを中心に広く話題となり、自社製品で茨城県の魅力向上にひと役買うことに成功したわけです。37歳のエネルギッシュな社長ならではのアイデアと行動力がなした技でした。

〈上〉「ウチは時代のニーズに合わせた酒を造る、研究開発型の酒造です」と語る吉久保博之さん 〈左下〉「〆鯖、焼鯖、鯖煮とサバざまな、鯖料理と供にお楽しみ下さい」と説明書きもユニーク 〈右下〉300ml、720ml、1800mlの3種が揃う「SABA de SHU」や、大吟醸から生酒まで多彩なラインナップの「一品」は吉久保酒造の店頭で購入可能

 「SABA de SHU」は、吉久保酒造で造る日本酒をブレンドした酒です。サバに多く含まれているうま味成分のイノシン酸と相性のよいアミノ酸を強めているのが特徴で、「酸味がやや強く、サバのうま味をひき立ててくれます」と吉久保さん。健康的な食材としてサバを食べている女性の需要を狙い、味わいや見た目などには、女性の意見を積極的に取り入れました。特徴的な名称やラベルのイラストも、日本酒に興味がない女性にも興味を持ってほしかったからだそうです。
 吉久保酒造は、社長をはじめ、蔵人はみな地元の農業高校出身で平均年齢は30歳。若い力を結集させて日本酒を醸す蔵元に、今後も目が離せそうにありません。

〈上〉要予約で酒蔵の見学ができる。所要時間は30~60分 〈左下〉見学では歴史や酒造りのこだわりをまとめた映像を見た後に酒蔵内を回る 〈右下〉約100年前に建てられた貯蔵蔵には、約30のタンクが整然と並んでいる


90年以上続く老舗ベーカリーの鯖サンド

90年以上続く老舗ベーカリーの鯖サンド

 「サバを使ったおいしいパンがある」と、吉久保さんに教えてもらい、次に目指したのは「木村屋パン店」。東京の「銀座 木村家總本店」で働いていた初代が大正15年(1926)にのれん分けしてもらい開店させた老舗ベーカリーです。3代目店主の中山俊宏さんは、かつてはソムリエとしてフランス料理店で働いていた経歴の持ち主。奥さんが吉久保酒造の社長と同級生だった縁で、吉久保さんから依頼されたのが「天下一品酒びたし鯖」を使ったパン作りでした。
 そして誕生したのが、「酒びたし鯖サンド」です。焼いたサバとたっぷりのタマネギ、自家製のトマトソースやマヨネーズなどをチャバタというイタリアのパンで挟んだもの。モチッとしたパンの食感とサバの塩気、トマトソースやマヨネーズの酸味が三位一体となったハーモニーが絶妙の一品。ペロリと食べてしまいました。

〈左〉酒びたし鯖サンドは420円。店内にイートインスペースがあるので、その場で食べることができる 〈右上〉たまごサンドやモッツァレラチーズのハムカツパン、コロッケパンなどの惣菜パンが充実。惣菜類はすべて手作り 〈右下〉店主の自信作、カヌレもおすすめ

 L字型のガラスショーケースには、常陸牛のスネ肉で手作りしたメンチカツパン460円や、注文後に焼き上げる4種類のパニーニ300円~なども並びます。ランチタイムともなれば、近所の会社員でごった返し、なかでも酒びたし鯖サンドは飛ぶように売れていました。

 茨城県がサバの漁獲量全国1位であることは、県民でも知る人ぞ知る事実。水戸市のスーパーにはサバ商品が数多く並び、県民に愛されていることが伺えました。今は「水戸といえば納豆」ですが、やがては「水戸といえばサバ」といわれる日がくるかもしれません。サバ料理専用の日本酒と絶品のサバサンドを味わいに、水戸に足を運んでみてはいかがでしょうか。
(2018年9月)

〈上〉一日に50~60種のパンを作る店主の中山俊宏さん 〈左下〉大正ロマン風の趣を感じさせる店舗。6~8月ごろに販売するかき氷も人気 〈右下〉店主の奥さんはパティシエ。店内には、多彩な焼き菓子も並ぶ

初代大賞は昔ながらの味! 水戸まちなかグルメ店大賞 「水戸ュラン2017」

初代大賞は昔ながらの味! 水戸まちなかグルメ店大賞 「水戸ュラン2017」

水戸駅から大工町にかけては水戸の中心地。このエリアにある飲食店や和・洋菓子店、ベーカリーなどから、市民がおすすめの店を選ぶ「水戸ュラン」が平成29年(2017)に行われました。栄えある初代大賞に輝いたのは、昭和9年(1934)創業の餅菓子専門店「丸米伊勢屋」。炭火で焼き上げた名物の焼き団子は、香ばしく、「子どもの頃から大好き」という常連さんも多い一品です。

茨城産コシヒカリを自家製粉して作る焼きだんごは、一本60円

SPOT LIST

偕楽園(かいらくえん)

【電】029-244-5454(茨城県偕楽園公園センター)【住】茨城県水戸市常盤町1-3-3 【交】JR水戸駅北口から茨城交通バス偕楽園方面行きバスで約12分の好文亭表門入口や、14分の偕楽園・常磐神社前下車、徒歩2~5分 【料】入園無料(園内の好文亭は見学200円) 【時】6~19時(10月1日~2019年2月16日は7~18時)、好文亭は9~17時(10月1日~2019年2月16日は9時~16時30分) 【休】12月29~31日 【P】偕楽園下有料駐車場利用200台(1回500円)

吉久保酒造(よしくぼしゅぞう)

【電】029-224-4111 【住】茨城県水戸市本町3-9-5 【交】JR水戸駅南口から茨城交通バス浜田営業所行きで8分、浜田西下車すぐ 【時】8時30分~17時(酒蔵見学は要予約) 【休】土・日曜、祝日 【P】5台

木村屋パン店(きむらやぱんてん)

【電】029-221-4470 【住】茨城県水戸市南町3-5-3 【交】JR水戸駅北口から大工町方面行きのバスで3分、南町三丁目下車、徒歩2分 【時】8~18時 【休】月曜 【P】なし

丸米伊勢屋(まるよねいせや)

【電】029-221-4586 【住】茨城県水戸市泉町3-7-23 【交】JR水戸駅北口から大工町方面行きのバスで6分、泉町三丁目下車、徒歩2分 【時】10時~17時30分 【休】日曜 【P】2台

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