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百年変わらぬ味を求めてみやぎの明治村へ

仙台伊達藩の一門、登米伊達氏の旧城下町として栄えた登米市。
なかでも登米地区は、明治時代の洋風建築や藩政時代の武家屋敷が
今でも残っていることから、「みやぎの明治村」とよばれています。
今回は、そんなレトロタウンで今も愛される、老舗の味に迫りました。

百年変わらぬ味を求めてみやぎの明治村へ

仙台伊達藩の一門、登米伊達氏の旧城下町として栄えた登米市。なかでも登米地区は、明治時代の洋風建築や藩政時代の武家屋敷が今でも残っていることから、「みやぎの明治村」とよばれています。今回は、そんなレトロタウンで今も愛される、老舗の味に迫りました。

ハイカラな建物をめぐり、明治時代にタイムスリップ

ハイカラな建物をめぐり、明治時代にタイムスリップ

 今回訪れた登米市登米(とめしとよま)地区は、藩政時代は城下町として、明治時代は廃藩置県によって「登米県(のちに水沢県)」の県庁所在地として栄えました。町なかには、教育資料館(旧登米高等尋常小学校校舎)をはじめ、警察資料館(旧登米警察署庁舎)、水沢県庁記念館(旧水沢県庁庁舎)などが残っています。
 町のシンボルである「教育資料館」は、明治21年(1888)築。この時代の学校建築を代表する建物で、洋風の中に和風の技法を取り入れた造りが特徴です。ひときわ目を引くのは、白いペンキ塗りのバルコニー。そのノスタルジーな雰囲気に、思わずカメラを向けてしまいました。館内には当時の様子を再現した教室や、教科書などの展示物があり、昔の面影が色濃く残されています。

〈左〉教育資料館は国指定重要文化財。宮城県建築技師・山添喜三郎の設計で、正面に向かってコの字型に造られている 〈右上〉明治時代の輸入ガラスも数枚残っている。窓ガラスなど細部にも注目を 〈右下〉着付け体験も楽しめる。ドレス2000円、袴1000円


国有形文化財に登録された江戸創業の醸造元へ

国有形文化財に登録された江戸創業の醸造元へ

 教育資料館から歩いて5分の場所にある「海老喜」も、登米の歴史を語る上で欠かせないスポットです。海老喜は、天保4年(1833)創業の老舗醸造元。2018年5月、江戸末期から大正時代に建てられた8棟が国の有形文化財に登録されました。
 8代目の海老名康和さんは、登米の観光資源をより多くの人に知ってもらうため、平成4年(1992)に旧酒蔵を「蔵の資料館」として一般公開しました。「みどころがコンパクトにまとまっているのが登米のいいところ。建物も町割りも昔のまま残っているので、歩きながら、城下町の雰囲気を感じ取ってほしいですね」と海老名さんは話します。

〈上〉スレート屋根となまこ壁が特徴的な「旧店舗」 〈左下〉約180年前に建てられた蔵を公開。当時の仕込み道具や海老名家に伝わる貴重な品々を展示している 〈右下〉海老名康和さんは「油麩丼の会」会長も務める

 海老喜では、現在、醤油と味噌を醸造しています。「無駄なものを入れず、シンプルに。昔ながらの製法で仕込んでいます」と海老名さん。丁寧に仕込んだ醤油や味噌は、地元の人々に長く愛されている逸品です。
 そのほか、近年注目を集めているのが、醤油や味噌を使った「まころん」。「まころん」とは落花生を原料にした宮城の駄菓子で、古くからお茶請けとして親しまれています。サクッと香ばしい和風クッキーは、登米の新たなおみやげとして幅広い世代に人気です。
 「伝統を守りつつも、時代に合わせて新しいことにもチャレンジしていきたいです」と、今後の新商品開発にも海老名さんは意欲をのぞかせました。

〈上〉左から、ぴり辛もろみ120g390円、登米みそ1kg1330円、油麩丼のたれ500㎖ 530円、つゆ1ℓ750円  〈左下〉醤油・味噌まころん各540円。パッケージは登米の町並みをイメージしたもの 〈右下〉売店ではさまざまな醤油や味噌などを販売


明治時代から作り続ける登米の伝統食「油麩」

明治時代から作り続ける登米の伝統食「油麩」

 登米の歴史遺産を語るには、登米の郷土食「油麩」も忘れてはいけません。
 油麩とは、小麦粉のたんぱく質成分であるグルテンを植物油で揚げたもの。登米では古くから食卓に欠かせない伝統食品として親しまれており、味噌汁やはっと(すいとん)、うどん、煮物などの具として食べられています。
 登米には油麩の製造所がいくつかありますが、今回は明治初期創業の「元祖 熊本油麩店」を訪ねました。店主の熊本栄さんは5代目。30年以上、油麩を作り続けています。材料の配合と揚げる時間にこだわって作る熊本さんの油麩は、表面はカリッ、中はモチッとした食感。この独特の食感が油麩の魅力です。

〈左〉蔵造りの建物は工場兼店舗。仕込みの開始は毎朝4時。1日1000本ほどの油麩を作っているという 〈右〉元祖 熊本油麩店の油麩は「登米ブランド認証品」でもある

 登米では各家庭の油麩レシピがあるそうです。熊本さんのお宅の定番はじゃがいもと油麩の煮物で、肉じゃがの肉の代わりに油麩を入れるのだとか。「コクがあり、存在感たっぷりの油麩は、肉の代替品としてもぴったりなんです」。
 登米には、油麩を使ったカツ丼風の料理「油麩丼」というご当地グルメも根付いています。油麩丼の知名度が上がるにつれ、県外からの油麩の注文も増加中。幅広い料理に使えるうえ、ヘルシーなのに食べ応えがあるという使い勝手の良さが知れ渡り、じわじわと人気が広まっているようです。

 「これからも油麩を作り続けていきたいですね」と語ってくれた熊本さんの言葉には、明治時代から受け継ぐ“ふるさとの味”への愛情を感じました。作り手にも買い手にも愛され続ける味を堪能しに、ぜひ「みやぎの明治村」を訪れてみてください。 (2018年11月)

〈上〉油麩2本入り500円、油麩(スライス)500円の2種類を販売している 〈左下〉店主の熊本栄さん。やさしい笑顔で出迎えてくれる 〈右下〉油麩の長さは約25cm。「形よくふくらませるのが難しいんです」と熊本さん

これぞアイデアメニュー! ご当地グルメ「油麩丼」

これぞアイデアメニュー! ご当地グルメ「油麩丼」

大正11年(1922)創業の「大衆食堂 つか勇」では、客の8割が「あぶらふ丼」を注文するそう。ジューシーな油麩とトロッとした半熟玉子、シャキシャキのレタスの組み合わせ、そして、上品な味が人気の理由です。登米市には油麩丼を味わえる店が50軒ほどあり、店ごとに具や味付け、盛り付けが異なるので、食べ比べを楽しむのもおすすめです。

あぶらふ丼700円。米は登米産ひとめぼれ。はっと汁とのセットメニューもある

SPOT LIST

教育資料館(きょういくしりょうかん)

【電】0220-52-2496【住】宮城県登米市登米町寺池桜小路6【交】三陸自動車道登米ICから車で5分【料】入館400円【時】9時〜16時30分【休】無休【P】15台

海老喜(えびき)

【電】0220-52-2015【住】宮城県登米市登米町寺池三日町22【交】三陸自動車道登米ICから車で5分【料】蔵の資料館入館200円【時】9~17時【休】不定休【P】5台

元祖 熊本油麩店(がんそ くまもとあぶらふてん)

【電】0220-52-3125【住】宮城県登米市登米町寺池三日町47【交】三陸自動車道登米ICから車で5分【時】9〜18時【休】日曜【P】2台

大衆食堂 つか勇(たいしゅうしょくどう つかゆう)

【電】0220-52-2073【住】宮城県登米市登米町寺池桜小路103【交】三陸自動車道登米ICから車で5分【時】11~17時(要問合せ)【休】不定休【P】4台

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