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水沢筆 太筆比賢立生1本 ふるさと納税の返礼品で旅行クーポンをGET! - JTBのふるさと納税サイト [ふるぽ]
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芯に馬天尾と狸の混毛、周りの化粧毛は山羊の毛です。 豊臣家・伊達本家から伝播した伝統350年の水沢筆。 最盛期には、奥州市岩谷堂・水沢に70軒あった筆屋ですが、最後の筆屋となった文秀堂よりお送りします。 【比賢立生とは】 奥州市岩谷堂の郷学比賢館と水沢の郷学立生館に由来します。 立生は論語の「本立而道生」に由ります。 ※お礼の品・配送に関するお問い合わせは、(文秀堂株式会社:0197-23-4165)までお願いします ※配送先情報の変更や長期ご不在日がございましたら、事前にご連絡ください。 出荷後のご対応は出来かねますので、ご了承ください。 ※転送となった場合は、転送費用について寄附者様においてご負担いただく場合がございます。 ※商品がお手元に届きましたら、お早めに中身をご確認ください。 市内の工場ですべての工程を行っている。
今回のお礼の品は、岩手県奥州市の水沢筆。その歴史は古く、そのルーツはなんと戦国時代から始まります。戦国大名の豊臣家で祐筆(ゆうひつ/武家で文書や記録を担当する職のこと)を務めていた家臣が伊達家預り人として仙台に下り、そこで筆作りを広めたのがきっかけと言われています。さらに当時、奥州市水沢地域は伊達藩の領地だったことから、仙台から筆作りが伝わり“水沢地域で作る水沢筆”として定着していきました。 その後、庶民が普段使いできる気軽なものとして広まった水沢筆。江戸時代末期から明治時代初期にかけて盛んに筆作りが行われ、ピーク時には水沢地域を中心に約70軒の筆屋が軒を連ねたといいます。しかしながら時代の流れとともに、筆記具は筆からペン先をインクに浸して使うつけペン、鉛筆へと変化していきます。需要の減少とともに筆屋もまた次々と姿を消していき、現在では1817(文化14)年に創業した文秀堂を残すのみとなりました。
実はその文秀堂も、過去には水沢筆の生産を全て広島県呉市の筆屋「文志堂」に委託したこともありましたが、数年前に転機が訪れ、自社で筆作りを再開することになったのです。文秀堂の7代目を務める高橋竜太郎社長にお話をうかがうと、水沢筆復活のきっかけはお孫さんの誕生にありました。東日本大震災から数年後に生まれた初孫はすくすくと成長し、その姿を見ているうちに高橋さんにある思いが湧き上がります。 「小学校では3年生になると書道の授業が始まります。その授業で使われている筆の中には穂先にナイロンやプラスチックが混ざったものが少なくありません。水沢筆の生産を再開し、孫にも使ってもらいたい、地元の子供たちに水沢筆と南部鉄器を身近に感じてもらいたいと思うようになりました。それに、当社が水沢筆を製造していた50年前の風景を、実際に見て知っているのは私だけ。自分の代で復活させなければ、今後その機会を得ることは難しいのではないかと考えたのです」。そうした思いから、高橋さんは水沢筆の製造再開を決意。これまで生産を委託していた広島県呉の文志堂に筆作りの指導を仰ぎ、復活への道のりを歩き始めました。
筆作りは繊細な作業の連続で、特に筆の軸に穂先を入れる時は定規で長さを測りながら慎重に行います。これは軸から出る穂先の長さが適切でないと墨を含む量が安定しなかったり、穂先が折れやすくなってしまったりするためです。 文秀堂の筆作りは未だ道半ばで、試行錯誤しなければならないこともしばしば。しかし高橋さんは「とにかく今できることを、コツコツと堅実に続けていくことです」と語ります。50年の時を経て復活した水沢筆の大筆「比賢立生」(ひけんりゅうせい)は、芯に馬天尾(うまあまお)と呼ばれる馬のしっぽの付け根あたりの毛を使用。弾力と強いコシ、耐久性にも優れているため、子ども用の筆によく用いられます。また小筆「銘光」は、芯に毛先のまとまりが良いイタチの毛を、化粧毛には墨の含みが良く弾力のある狸の毛を使用しています。
奥州市の水沢地域で、200年以上の歴史を持つ文秀堂。現在は初心者用書道セットのほか、平泉の中尊寺や毛越寺、日本三景で知られる松島の瑞巌寺などにも筆を納めています。高橋さんは水沢筆を残すためには、時代が変わっても筆を必要とする場所へきちんと届けることが大切だと考えています。 「これまで文秀堂は筆屋にこだわるのではなく、事務用品を扱う店として商売を続けてきました。だからこそ時代の変化にも対応できたわけですが、今となっては地元で水沢筆を作れるのは当社のみ。地域に残った最後の筆屋として、しっかりと後世に伝えていきたいです」
太筆比賢立生と小筆銘光のセット。 豊臣家・伊達本家から伝播した伝統350年の水
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