【秋田の地ビール】秋田あくらビール国際審査会受賞ビール＆ギフト5種類×5本セット　ふるさと納税

造り酒屋の跡地に誕生したブルワリー

秋田市の夜を楽しむ歓楽街・大町には、和食、洋食、郷土料理、創作料理などさまざまなジャンルの食と、それに合うお酒を楽しめるお店が建ち並びます。東北三大祭りのひとつ「秋田竿燈まつり」の開催地にも近く、観光やビジネスで訪れる人がたくさん。そんな街なかに「秋田あくらビール」はあります。

もともとここは、日本酒の酒蔵でした。50年近く使われていなかった酒蔵の跡地を、蔵元がリノベーションしてビール醸造所として生まれ変わらせたのです。酒蔵のあった場所は、緑たっぷりの中庭に。そして、中庭を囲むように、醸造所とビアカフェあくら、ブルワリーショップ（直売所）、レストランプラッツが並び、オシャレな空間を作り出しています。

本場ドイツの伝統製法に、アメリカの新しい醸造法をプラス

秋田あくらビールの創業は1997年。社長・高堂裕（たかどう・ゆたか）さんがドイツを旅行した時、人口数百人規模の小さな村にもビール醸造所があるという地域密着の酒づくりに魅力を感じ、夢を温めていたのだそう。その後、1994年の酒税法改正で小規模のビール醸造が可能になったことを機に、秋田あくらビールを立ち上げました。

ドイツから設備を仕入れ、ブラウマイスター（技術者）を招いて教わりながらビールづくりをスタート。当時の日本では、伝統的なドイツビールのスタイルが主流でした。それから10年ほどして、アメリカでクラフトビールが大流行し、新たな時代がやってきます。秋田あくらビールは、伝統的な製法を守りつつ、アメリカ産のフルーティな香りのホップや新しい醸造方法も取り入れ、より美味しいビールづくりを模索してきました。

地ビールの楽しさに魅せられて、職人の道へ

今回、お話ししてくださったのは、この道15年のビール職人・長谷川信（はせがわ・まこと）さん。大学生の頃、地ビールが好きな友人に誘われて飲むようになりました。「甘いものから苦いものまで、味のバリエーションや色も度数もそれぞれ違う地ビールの多様性を知って、楽しくなりました。ビールがすっかり好きになり、アルバイトからそのまま入社してしまったんですよ」と笑います。種類豊富なビールの味を伝え、楽しみ方を提案していくことも、職人としての大事な仕事だと考えているそう。

横手産ホップやあきたこまちなど、県産原料も使用

ビールの主原料は、麦芽・ホップ・水。麦芽やホップのほとんどは輸入品なのですが、実は、秋田県が主要なホップの産地だということをご存知ですか？　以前から、大手ビール会社と契約してホップを生産している組合が県内にあります。その組合が作っているのが、「横手産IBUKIホップ」。秋田あくらビールでは、2020年から全てのビールにこのホップを使用しています。

「ホップは、ビールの個性を作る重要な素材。アメリカ産やドイツ産のホップと、横手産のものをブレンドすることで、味の幅が大きく広がりました」と長谷川さんは言います。