温暖な気候に恵まれた和歌山県白浜町は、太平洋に面した心を奪う絶景の数々や
愛らしい表情を見せるパンダなどで知られる、日本を代表するリゾート地です。
今回は、和歌山の銘菓「かげろう」を製造する菓子店に注目。
白浜町にある本店でしか味わえない「生かげろう」があると聞き、足をのばしてみました。
温暖な気候に恵まれた和歌山県白浜町は、太平洋に面した心を奪う絶景の数々や愛らしい表情を見せるパンダなどで知られる、日本を代表するリゾート地です。今回は、和歌山の銘菓「かげろう」を製造する菓子店に注目。白浜町にある本店でしか味わえない「生かげろう」があると聞き、足をのばしてみました。
日本有数のリゾート地として、国内外から多くの人々が訪れる白浜町には、絶景ポイントがたくさん。なかでも、波の侵食によって真ん中にぽっかりと穴のあいた形が特徴の「円月島」は見逃せません。朝、日中、夕方と、訪れる時刻によって異なる表情を見せてくれますが、おすすめは夕方。円月島に沈む夕陽は「日本の夕陽100選」に選ばれており、陽の沈む夕景の美しさは格別です。
また「アドベンチャーワールド」も、白浜町を代表する観光地の一つです。一番のお目当てはジャイアントパンダのファミリー!とりわけ、平成30年(2018)に生まれた末っ子の彩浜(さいひん)はすくすくと成長し、かわいい盛りを迎えています。
〈上〉円月島の穴から輝く夕日はとても神秘的。夏は18時30分頃、冬は16時30分頃が見ごろ 〈左下〉平成30年(2018)8月14日生まれの彩浜。1歳を迎えたばかり 〈右下〉マリンライブ「Smiles」で繰り広げられる、迫力満点のパフォーマンスは必見!
南紀白浜ICから車を走らせること約15分、今回の目的地である「福菱本店」に到着しました。昭和8年(1933)に創業して以来、地元のみならず多くの人々から支持を集めている菓子店です。
そんな福菱の看板メニュー「かげろう」は、昭和42年(1967)に先代の社長が「小さいお子様からご年配の方々まで皆に喜ばれる洋風のお菓子を作ろう」と発案したことがきっかけで誕生。口の中に入れた瞬間にフワッと消えていくさまが、浜辺に漂う陽炎(かげろう)の儚いイメージを想起させることから、この名前が付けられました。
実際に口に入れてみると、驚くほど優しい甘みと軽やかさが感じられます。いくつ食べても美味しく、ついつい「もう1個」と手を伸ばすのをやめられなくなってしまいました。
〈上〉時間を問わず観光客がひっきりなしに訪れる福菱本店 〈左下〉1933年からのロングセラー「柚もなか」は12個入り650円など 〈右下〉1日20000個製造される「かげろう」。10個入り1080円など
時代が昭和から平成に変わっても愛されてきたかげろうに変化が訪れたのは平成27年(2015)のことです。かげろうを愛してやまない地元のお客様からの「生クリームだったらもっと美味しくなるかも!」という声をきっかけに、試しで作ってみたところスタッフ一同が絶賛。本店限定で販売がスタートしました。さらに翌年には太平洋を望むテラス席を備えたカフェ「Kagerou Café」がオープンし、できたての「生かげろう」がその場で味わえるように。実際に食べてみると、甘すぎず軽やかな口当たりにこだわったという生クリームと、かげろうならではのエアリー感あふれる生地との相性が抜群。通常のかげろうとは、また違った味わいを堪能することができます。
ラインナップは、生クリームをサンドした通年商品の「生かげろう」(1本100円)のほか、いちご、チョコ、マンゴー、マロン、キャラメルなど季節の生かげろうも用意。次はどんな新しい味わいに出会えるのか、訪れるたびにワクワクしてしまいます。
〈上〉綱が要らないほど穏やかなことから「綱不知(つなしらず)」とも称される田辺湾に面したテラス席 〈左下〉果肉がトッピングされた「マンゴー」150円と、爽やかな味わいの「レモン」120円 〈右下〉パティシエが一点一点真心を込めて手掛けた特製スイーツもバラエティ豊か
かげろう、生かげろう以外にもおすすめしたいのが、紀州備長炭を練り込んだ香ばしい生地ときな粉クリームの素朴な甘さが絶妙な「備長炭シュー」。かなりのボリュームにもかかわらず、甘さがしつこくなく、ペロリといただくことができました。
また、スイーツだけでなくイタリアン出身のシェフや和食出身の料理人がタッグを組んで考案したフードメニューも充実。サクサクジューシーなカツサンド750円や、ひき肉と香味野菜の旨味が詰まった自家製ミートソースを絡めたボロネーゼ800円、ふわとろ食感がたまらないたまごサンド450円などにも注目です。「美味しいものをお客様にお届けしたい、という思いで少しずつメニューが増えてきました」とスタッフの皆さんは笑顔で語ってくれました。
かげろう、生かげろうはもちろん、その他のスイーツやカフェメニューなど、どのメニューを口にしても、創業当時から守り続ける「お客様に笑顔を届けたい」という想いが、細部まで息づいていることが感じられました。白浜町に訪れたら、ぜひ立ち寄っておきたい一軒です。
(2019年8月)
〈上〉チーズたっぷりのボロネーゼ。コクのある味わいで大満足! 〈左下〉左より、備長炭シュー150円、ヒゲシュー230円、ふわシュー130円 〈右下〉カフェ担当のみなさん。左より古井さん、三瀬さん、古久保さん
平成9年(1997)に誕生した南紀白浜のクラフトビールメーカー「ナギサビール」。南紀白浜地方の名水「富田の水」を使い、爽やかな喉越しを作り出しています。JR白浜駅より車で15分ほどの場所にある工場では、持ち帰りができる瓶ビールを販売しているほか、できたての樽生ビールをその場で楽しむことができ、人気スポットとなっています。本返礼品は、ちょっぴりスパイシーな「アメリカンウィート」と芳醇なコクのある「ペールエール」に加え、ドイツ出身のシンドラーさんが作った手作りハムとクラカワー(ソーセージ)とベーコンをセット。ビールと手作りハムに酔いしれる素敵な時間をお過ごしください。
※掲載の「お礼の品」は品切れや季節の都合で受付を終了・中止していることがあります。
〈左〉左より世界最高級のアロマホップ・チェコのザーツを使用した「アメリカンウィート」。数種類の麦芽とホップをバランスよく配合した「ペールエール」 〈右〉素材選びから製造まで一貫してドイツ製法で作られる手作りハム
円月島(えんげつとう)
【電】0739-43-5511(白浜観光協会)【住】和歌山県西牟婁郡白浜町臨海【交】紀勢自動車道南紀白浜ICから車で15分【料】【時】【休】見学自由【P】有料駐車場あり
アドベンチャーワールド(あどべんちゃーわーるど)
【電】0570-06-4481(ナビダイヤル)【住】和歌山県西牟婁郡白浜町堅田2399【交】紀勢自動車道南紀田辺ICから車で22分【料】入場4500円【時】10~17時(変動あり、HP要確認)【休】不定休(HP要確認)【P】約5000台
Kagerou Cafe(かげろう かふぇ)
【電】0739-42-3129【住】和歌山県西牟婁郡白浜町1279-3【交】紀勢自動車道南紀白浜ICから車で15分【時】8~18時(季節により変動あり)【休】木曜(夏期、GW、お盆、年末年始はなし)※販売店舗は年中無休【P】20台(第二駐車場あり)